どういうわけか子供の頃の記憶がよみがえってくる。
なんでもないことなのだが、失われていた記憶が突然よみがえるのだ。
一昨日も蘇った。
小学校に入って初めての運動会の記憶である。
当時6歳だった私は、お昼に笹団子を食べた。
もちろん手製の笹団子である。
新潟では昔、どの家でも笹団子を自分のうちで作っていた。
まず、小豆から粒あんをつくり、
団子を作って、粒あんをくるみ、
それを笹につつむのであるが、
最後にセイロ蒸しにする。
6歳の私は、その行程が面白くて、
祖母の笹団子つくりをジーッと何時間も眺めていた。
それを思い出した。
で、無性に笹団子を作りたくなった。
と言っても、北軽井沢には笹が無い。
仕方ないので、羊羹をつくることにした。
なぜ羊羹かというと、市販の羊羹は甘すぎるからだ。
羊羹にしても、あんこ団子にしても、
市販のアンコの糖度そものは、66パーセントと決まっている。
それ以下だと、急激に劣化するからである。
だから甘くない羊羹なんて、存在しない。
市販の和菓子は、必ず甘いのだ。
でも、できれば甘さ控えめの羊羹が食べたい。
それもカロリーゼロの甘味料で作ってみたい。
と思った。
で、さっそく小豆を500グラムと寒天とパルスイート(ダイエット甘味料)を買ってきた。
そして、アンコ作りからスタートしたのだが、愕然としてしまった。
祖母は、1日かけて笹団子を作っていたのに、
私の作った羊羹は、2時間でできてしまった。
原因は、調理器具のせいである。
圧力鍋と火力の強いレンジのおかげで、アッという間にアンコができてしまったのだ。
砂糖を使わなかったのも、原因だ。
砂糖ぬきだとアンコが焦げないために、ものすごく簡単にできる。
味も、甘み控えめになった。
すごく食べやすい。
しかし、ちょっと空しくなった。
子供の頃の記憶を再現できなかったからである。
子供の頃は、こんなに簡単にアンコを作れなかったからだ。
どうやら便利を手に入れると、何かを失うものらしい。
つづく。
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東京では運動会の定番は(50年前ですが・・)かんぴょうの細巻、卵焼き、青いみかんでした。親が来れない子もござでみんな一緒に食べました。今は給食だそうですね。
マサさん
笹団子は便利でした。
私の子供の頃は、なんだかんだと言って、みんな笹団子でした。
笹団子は、金持ちも貧乏人も、共通して食べる便利な和菓子でしたね。
そして、みんな手作りの笹団子を食べていましたね。
でも、4歳下の弟は、もう違う。
市販のものを食べていたし、冷凍食品り時代になっていました。
幸か不幸か私の年齢が、ぎりぎりだったみたいです。