2012年03月26日

須崎さんは無口 4話

須崎さんは無口 4話


須崎さんは、ちょっと陰が薄い。
幽霊のように突然、現れて、私たちを驚かす。

「あれ? なんか背後にいるな?」

と思ったら須崎さんなのだ。
何をするのだろう?
と見ていたら、大量のペットボトルに水を汲んでいた。
嬬恋村の水は、湧水なのでセシウムなどが無検出。
それを汲んで帰ろうとするのだが、
1本あるいは2本づつの空のペットボトルを持ってきて、
遠回りに厨房水道蛇口にやってきて水を汲んでいる。
それを何回も何回も繰り返している。
見ていて、能率悪いことこのうえない。

いつまでも、背後に座敷童みたいなのが徘徊されてはかなわんので、私は彼女から空ペットボトルを奪い取り、

「残りの空ペットボトルを全部持ってきて!」

と言って、私が水を次々と入れた。
私がやれば、須崎さんの10分の1の時間もかからない。


そんな須崎さんたちと、喫茶「ゆうゆう」に昼飯を食べに行った。
相変わらず、座席についても黙っている。
何とか彼女にしゃべらせたい。と、思った。
彼女をしゃべらせたら、何か勝ったような気がするからだ。
単語一つでも言わせれば、勝ったような気がする。


で、私は究極のネタで須崎さんを攻撃した。

「須崎さん、土井君は、なんで前の嫁さんと別れたか知ってる?」

このネタに絶対に食いつくかと思ったら、
もうすでに彼女は、土井君に聞いていた。
まあ、そうだよなあ。
いくら何でも聞くよなあ。

よし、こうなったら次のネタで攻撃してやる!

「須崎さん、実は、君は、もてていたって知ってた?」
「・・・・」
「須崎さん狙いの御客さん、たくさんいたんだよ」
「・・・・」

全く動じなかった。
かなり手強い。
なかなかの強敵である。
彼女をしゃべらすのは、かなり難しい。


つづく。

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posted by マネージャー at 23:26| Comment(1) | TrackBack(0) | ヘルパー物語2008− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遊んでる。
遊ばれてるのかな?
Posted by エバ at 2012年03月27日 21:36
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