これは、日本だけで無く、漢字文化圏において共通です。
中国の科挙(国家試験)では、発音は問いません。広東人は、広東語で科挙を受けます。よーするに、発音は問わないのです。言葉が通じなくとも文字が書ければ、大臣になれる。それが漢字文化圏の慣習です。ですから、遣隋使・遣唐使で派遣された平安時代の日本人が、隋・唐で大臣まで出世した日本人が多くいました。
ところが、西洋では違います。
発音が、とても重要になる。
変な発音だと誰にも相手にされないし、上流階級の発音だと大衆に反感をもたれます。
もし海外交流事業のイベントで、ドイツ人(またはアメリカ人)が、日本語で歌を歌ってくれたとします。それが、たとえ発音が多少おかしくても、私たち日本人は、拍手喝采して『日本語うまいですね』とお世辞をいうと思います。漢字文化圏では、発音はあまり気にしないのです。
ところが、この逆だと違ってきます。ヨーロッパ文化圏では、そうではない。私は、日独文化交流のイベントで、ドイツ語でドイツの歌を歌ったのですが、すぐに発音を訂正されてしまいました。ヨーロッパやアメリカでは、発音は、とても重要なのです。
前置きは、このくらいにして、本題に入ります。
御客さんと、映画スターウォーズの話をしていたら、発音の話になった。
「スターウォーズって、日本が濃厚にはいってるよね」
「そうそう!」
「確か、ヨーダのモデルは、国際的に評価の高い脚本家の依田さんがモデルらしい」
「ルーカスから依田さんにヨーダの人形が送られてきたらしいね」
「ジュダイの騎士は、時代劇からもじったんだよね」
「シスの復讐のシスは、寿司をもじったんだって?」
「ライトサーベルの殺陣も剣道だよね」
「アミダラは、阿弥陀羅からとってる」
「そもそもジョージ・ルーカスは仏教徒だし」
「オビ・ワンは、黒帯からとってるし」
「そもそもオビ・ワンは、三船敏郎の予定だった。もし三船敏郎が断ってなかったら、彼はスーパースターになっていたのに、惜しい!」
「そうそう、惜しい!」
「そもそもスターウォーズそのものが、隠し砦の三悪人のパクリだから」
「だから三船敏郎が断らざるをえなかった。黒澤明に遠慮したかもな」
こんな話で大いに盛り上がった。
「ところでさ、帝国軍は、ナチスぽくない? ベーダーの頭なんか、ナチスドイツ軍のヘルメットそっくりだし」
「うーん・・・・」
「あきらかにナチスだよね」
「いや、そうでもないんだよ」
「え?」
確かにベイダーの頭はナチスっぽい。
しかし、ナチスは帝国では無い。
帝国といえば、大英帝国なのだ。
「え? 大英帝国?」
「うん、ここのところは、日本人にはわかりにくいところなんだけれど、スターウォーズの帝国軍が話す英語は、イギリス式の発音なんだ」
「えええええええええええええええ?」
「これは、その筋では有名な話なんだよね。もっとも自分には、どこがイギリス英語なのか知らないんだけれどね」
「うーん、そうだったのか.....orz」
「でもまあ、姿はナチスぽいなあ。姿はナチスで、言葉はイギリス英語。そして、日本が、ところどころに入っている。これがハリウッドなんだよなあ」
つづく。
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つえさん
タイタニックなんかも、嫌な奴の役は、みんなイギリス英語らしいですね
アメリカの別の一面をみたような気がしました
イギリス人とアメリカ人は、非常によく似ている。
ただし、残念なことに一つだけ違っているものがある。
それは、言葉である。
実は、私は、イギリスの言葉の方が、古くてアメリカの方が新しいと思い込んでいたのですが、友人曰く違うらしい。むしろアメリカの方に、イギリスの古い言い回しが残っていて、イギリスの方は、変化しいてるケースもあると聞きましたね。
白人がジャパンスタイルでした
日系人はことさらアメリカ風になろうとし、白人は過去の反省があるのでその地になじむようしつけられると。
>スターウォーズの帝国軍が話す英語は、イギリス式の発音なんだ」
“アメリカ社会入門―英国人ニューヨークに住む”の著書である
コリン・ジョイスさんも指摘してましたね。イギリス人に対しては
「愛憎が入り混じった関係だ」と言ってました。「反イギリスを掲げて
独立したアメリカは、イギリスを嫌いながらも同じ言語を使う為に、
それを否定できない」とも言ってましたし。
やっぱり、そうなんですね!
ちなみにアメリカで一番多いのはドイツ系と聞いていますが、
いずれヒスパニックが最大になるでしょうね