私が5歳くらいの頃、テレビが自宅にやってきた。それまでは、巨大なラジオだけだった。最初に見た番組は、鉄腕アトムだったと思う。そしてウルトラマンに夢中になった。いや、正確に言うと特撮(SFX)に夢中になった。同級生が、みんな怪獣に夢中になっているのに、私ひとりが特撮、つまりトリック撮影に夢中になった。
原因は、父親にある。
私の父は、ウルトラマンの特撮のあら探しをした。ウルトラマンが、空中で宙返りすると、「雲も一緒に宙返りしてる」と、わざわざ言わなくてもいいことを5歳の子供に得意になって話すのだ。ビルが壊れると壊れたビルを指さして「電球が見えている」とも言った。なぜウルトラマンに自衛隊が出てこないのかも、5歳の私に解説した。
「自衛隊は内閣総理大臣の出動命令がないと動けない。つまり市民の通報だけでは、出動できない。だから怪獣専門のチームがあり、彼らは、おそらく警察庁の管轄になるはず」
ちなみに私の父親は自衛官だった。
こんな家庭では、たとえ5歳であっても、怪獣にもウルトラマンというヒーローにも興味がもてない。そのかわりに撮影の舞台裏。つまり特撮に興味がわいた。ゴジラや、スターウォーズや、未知との遭遇や、ブレードランナーの特撮に夢中になった。で、ガメラの元特撮監督だった人の弟子になったのだが、相性がよくなかったために、特撮の道はあきらめてしまった。しかし、スターウォーズなどの特撮作品は、大好きで、何回みたかしれない。
ところがである。
CGが全盛になってから、全くもって特撮に興味が持てなくなった。スターウォーズも、エピソード3から6までで、CGを多用したスターウォーズシリーズは、全く興味が持てない。特に、ヨーダが、とんだりはねたりするのには、ちょっとなあと思う。だからハリウッド版ゴジラには、興味が持てなかった。やはりゴジラは、昭和29年に発表された第一作が、最高傑作だと思う。
アニメもだ。CGを多用したアニメには、どうしても興味が持てない。だからトイストーリーみたいな画像には、引いてしまう。やきりセル画のアニメが好きだ。
つづく。
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