2005年09月10日

ゴジラ編1

なつかしい色の空/ゴジラ編1

 まずは問題です。

「ゴジラとガメラが戦いました。どちらが勝つでしょうか?」
「え〜と、ガメラ?」
「ブー!」
「じゃあゴジラ?」
「正解です」
「どうして、ゴジラなの?」
「ガメラは、手も足も出ないのです」
「・・・・・・」

 続いて第2問です。

「モスラとギャオスが戦いました。そして、ギャオスが勝ちました。そして、ゴジラとウルトラマンが戦いました。勝ったのは誰でしょう?」
「どっちかなあ・・・・・。やっぱりゴジラかな?」
「ブー!」
「じゃあウルトラマン?」
「ブー!」
「ゴジラでもウルトラマンでもないとすると、引分?」
「ブー!。正解は、ギャオスです」

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 答えがが解らない人は、置いていきますね。

 ところで東宝の特撮映画の中で、一番迫力のある特撮映画といえば、なんといっても昭和29年に封切られた『ゴジラ』でしょう。

 数ある日本の特撮映画のなかで『ゴジラ』以上の映画はないです。その迫力は、スターウオーズや、ジュラシックパークが逆立ちしたってかないません。しかも、反核をテーマにしています。第1作目のゴジラは、世界最初の反核映画なのです。

 しかし、この『ゴジラ』も、パート2以降から、徐々に面白くなくなっていきます。迫力も、特撮技術も、シナリオも年々低下していきます。酷いのになると、ゴジラが漫画「おそ松君」のシェーをやってみたり、戦ってる時に加山雄三のものまねをしたりするから、呆れます。

 それにしても、シェーやものまねをするということは、ゴジラの奴もテレビを見るんでしょうかね? もし見たとしたら、あの巨体ですから、そうとう大きなテレビが必要です。現代なら東京ドームのオーロラビジョンを見るとか、スタジオアルタのモニターを見るという手段がありますが、当時の日本にそういうテレビモニターがあったのでしょうかね?

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 ゴジラシリーズが、年々堕落していった原因はわかっています。大映が作ったガメラシリーズのせいです。ガメラシリーズが、あまりにも人気がでたので、それに対抗してしまったためにゴジラシリーズが堕落していったのです。では、ガメラシリーズとは、どういう作品だったのでしようか?

 ゴジラ映画は、基本的に反核がテーマで、リアルで重厚な映画でしたが、ガメラ映画はファンタジック映画でした。

 ゴジラは、狂暴で人間を殺戮しますが、ガメラは子供の味方で、危なく死にそうな子供を助けたりします。それにしても街でビルを破壊するガメラが、子供が大好きという設定は何故なんでしょう?

 また、ガメラはいびきをかいて昼寝します。子供の頃の私は、
「カメがいびきをかくんだろうか?」
と不思議に思ったものですが、ガメラ映画では、そんなこと関係なく進行し、自衛隊員たちは、

「相手は、カメなんだから、ひっくり返せばいいのではないか?」
「そうだ、その手があった」
「それでいこう!」

と言いだしました。さすがは自衛隊。頭がいいなあ〜と思ったものですが、よく考えてみると、これで映画が終ったら最低の怪獣映画ですね。カメをひっくり返しておしまいの結末なんて、アホらしくて見てられないです。

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 じゃあ、どういう結末になったかと言いますと、自衛隊がガメラをひっくりかえすと、ガメラは手足を引っ込めました。そして、そこから火を噴射し、カメのこうらを回転させ、大空に飛んで逃げていくではないですか。

 スクリーンには、口をあんぐりと開けてボーゼンとしている自衛隊員が映っていましたが、子供の頃の私も、口をあんぐりと開けてボーゼンとしたものです。

 結局、自衛隊は、ガメラを伊豆大島におびよせ、巨大なロケットにガメラを誘い込み、なんと火星に打ち上げてしまいます。そしてガメラは火星で平和に暮して、めでたし、めでたし・・・・・・というハッピエンドで終わります。ゴジラが酸素破壊剤という最終兵器で殺されるのとはえらい違いです。やっぱりファンタジック映画なんですね。

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 ガメラは空を飛ぶ。
 ガメラは海に潜る。
 ガメラは地上を歩く。

 3作目の『ガメラ対ギャオス』の時は、ガメラとギャオスが、陸戦・海戦・空戦の3大決戦をやるという宣伝文句がテレビCMが流れたりして「そごいなあ〜。見たいなあ」と、当時の子供たちは、みんなガメラ映画に恋をしました。

 ゴジラ映画が堕落しはじめたのはこの頃です。この頃のゴジラ映画は、空飛ぶガメラの人気に対抗して、ゴジラも空を飛びだしました。
「いくらなんでもゴジラが空を飛ぶのには無理があるぞ」
と思っていると、狂暴だったはずのゴジラが、ガメラのように子供の味方になってしまいました。そのうえ他の怪獣と会話するようになった時は、

「ゴジラは言語をもつのか!」

と驚いたものです。会話の内容は、漫画のような字幕で解説されました。そしてシェーもするし、加山雄三のものまねはするし、子供は産むし・・・・・・。

 そういえば、子供を産むということは、ゴジラには雄と雌の両方がいるということになりますけど、どうして映画には1匹しかでてこないんでしょうかね?

 つがいのゴジラがでてくるシーンとか、交尾しているゴジラのシーンなんか、どうして映像にならないんですかね? ゴジラの交尾シーンなんかがでてくれば、みんな大喜びだと思いますけど。


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posted by マネージャー at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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