ウルトラマンタロウほど、かっこうの悪いネーミングはないのでしょう。宇宙人のくせにタロウ。これほど馬鹿にした話しがあるでしょうか?
実はウルトラマンタロウは、企画書の段階では、「ウルトラマンジャック」という名前がつけられていました。そして名前通り、11の武器を使うヒーローになるはずでした。
ところが当時、ハイジャックが頻発し、ハイジャックを連想させるウルトラマンジャックの名前は、正義のヒーローにふさわしくないということになり、清く正しい正義の味方は『太郎』である必要があるということになって、ウルトラマンタロウに決定したそうですから笑えます。
当時、小学5年生だった私は、このネーミングにかなりショックをうけました。だってM78星雲からやってきた宇宙人の名前がタロウですよ? へんだと思いませんか?
おまけにウルトラの父や母が登場し、ウルトラ兄弟が勢揃いした時には、
「お前は、長男でもないのに、なんでタロウなんだ〜」
と叫んでしまいましたね。
そういえば、ウルトラ兄弟の中の長男だけ、なんで「ゾフィー」なんでしょうかね? 他の兄弟と、父母には全員「ウルトラ・・・・」というネーミングなのに、長男だけが「ゾフィー」なのは、どうしてなんでしょう?
それはいいとして、ウルトラマンタロウの馬鹿馬鹿しいところは、マンガ日本昔話も真っ青になるくらいメルヘンと空想の世界に満ちているところです。
例えば、東京湾に出現したカニ怪獣ガンザはウルトラマンに倒されると、その死体は無数のタラバガニになり、人々は安くカニが買えるようになった。めでたし、めでたし・・・・という話しなんかがありまして、視聴者を真っ白にさせてしまいました。
また、月から来たウスのような怪獣モチロンが、お正月にモチを食べに地球に来て、新潟の米をたらふく食べた後に東京にやって来て、ウルトラマンタロウと相撲をとって負け、巨大なウスにされてしまう。ウルトラマンタロウはそのウスを使ってモチをつき、孤児院の子どもたちに分けてあげるという話しもあり、あまりの馬鹿馬鹿しさに大爆笑になったものです。
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