私はSF映画が大好きなのです。そこでSF映画の好きな読者に聞いてみたいのが『アルマゲドン』と『デープインパクト』のどちらが面白かったか?という質問です。両方とも、彗星が地球にぶつかってしまうので、その前に彗星を破壊してしまうという映画なのですが、映画の雰囲気はまるで正反対。
『アルマゲドン』は、あくの強い登場人物が戦うドラマ。『デープインパクト』は美しい人間ドラマ。どっちが好きかと言われれば圧倒的に『アルマゲドン』です。B級映画ですけど『アルマゲドン』の方が人間臭くて好きです。私は、駄目人間が、極限状況でものすごい力を発揮して地球を救う映画の方が好きですね。
では、『スターウォーズ』と『スタートレック』ではどうか? 私は断然『スタートレック』派です。何故なら、『スターウォーズ』がチャンバラ映画であるのに対して『スタートレック』の方は、会話の映画だからです。
『スタートレック』の面白いところは、会話にあります。どんな場面でも論理的であろうとするミスタースポックと、いつも感情的に反応するドクターマッコイの喧嘩が楽しいのです。しかも、この2人は喧嘩しながら敵を倒していき、勝利するのですが、勝利した後でも喧嘩を続けます。そこが楽しいのです。
楽しいと言えば皆さんは、『勝利の日まで』というSF映画を知っていますか? これは、戦争中に作られた作品にもかかわらず、日本におけるSF映画の最高傑作かもしれない作品です。しかも、ミュージカル映画ときています。 どんな映画かと言いますと、ある博士が、戦争で戦っている兵士を慰問するために、あるロケットを開発します。そのロケットには娯楽が積められていて、それを前線に撃ち込むのです。
しかし、このロケットが、あちこちの島に滅茶苦茶に落ちるものだから、さあ大変。海に落ちたり、敵陣に落ちたりする。落ちると爆発して中から東宝のオール・スターが出てくる。つまり娯楽が出てくるのです。 ミュージカル仕立てで、ドンパチ戦っている前線で、ロケット弾が落ちてくると、美人歌手が胸はだけて三人くらいパッと出て来て、パーッと歌って消えたりします。こんな映画を戦争中に作っていた日本という国は、かなりあなどれまなせん。
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