2012年12月12日

日本風景街道戦略会議に参加した話 その2

日本風景街道戦略会議に参加した話 その2

http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/fukeikaidou/

 日本風景街道戦略会議に参加して驚いた。

 そもそも、こういう諸団体は、国の方針によって生まれる。いろんな観光諸団体にしても、国の方針によって誕生し、それが地方の行政などを動かして、我々民間の観光団体がききこまれていくわけです。決して下から生まれるわけでもないし、民間から自然発生するわけでもない。国が何十年もかけて支援していき、いろんなイベントや講習会をうけて、やっと民間に根付いていくわけです。

 で、サポーターになったり、資格をとったり、各諸団体を立ち上げて活動するわけですが、それが政権交代で政治家が替わると全てがパーになる。二階にあがらせておきながらハシゴを外されてしまうかっこうになる。で、外されたハシゴに困惑するのです。まったく迷惑な話です。こういう事をするなら最初から国は観光に手を出すなと言いたい。

 しかし、日本風景街道戦略会議は、国がハシゴを外した後も被害が少なかったらしい。幸か不幸か、この団体は、国ではなく、地方が主導権をもって動いていた。そのために事業仕分けされても影響が少なかったらしい。地方の有志の人たちが動くことによって、ますます活動が活発になったらしい。

 財政的な裏付けも少なくてすんだことも、被害が少なかった原因だった。日本風景街道というブランドを立ち上げるのが主な目標というのもよかった。新しい箱ものや人件費が必要なかったのもよかった。必要なのは知恵だけだったのが不幸中の幸いだった。

 これは、グリーンツーリズムなどの諸団体も、条件は一緒であったが、こっちはもろに影響をうけた。まだまだ農家には商品開発パワーが蓄えられてなかったのだ。だからハシゴを外すなら、少しづつ徐々に外していかないと、せっかく芽吹いた苗が枯れてしまうのだ。ユースホステル業界にしても一緒である。いきなりハシゴを外されても困惑する。外すなら少しずつ外すべきである。

 まあ、それは良いとして、この3年間で私たち観光関係者は、すこし学んだことがある。国が立ち上げたプロジェクトに安易に乗っかってはいけないと言うことである。距離をおかないとダメだ。いつ政権が変わってハシゴをはずされるか分からないからである。かといって、距離をおきすぎると民間の力だけでは、どうにもならない事もある。例えば、観光地に工業団地や廃棄場などが建設されて観光資源が壊滅するという例もある。やんばダムなどがそうである。私は、一貫してダム建設は反対であったが、あそこまで工事した物を途中でやめて放棄されては、やんば地区は廃墟になるしかない。やめるなら代案として、元の風景にもどす大工事をスタートさせるべきなのだ。そのほうが、数倍の金はかかるが、風景を守るためという長期戦略のうえではアリだろう。しかし、それができないなら、安易に工事を放棄すべきでは無いし、もっと慎重な調査があってしかるべきだっただろう。

 さて、長い前置きだったが、ここからが本題である。

 日本風景街道戦略会議で、非常に興味深い研究レポートを聞いた。
 CCCの存在である。
 (筑波大学 石田東生教授のレポート)

つづく。

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posted by マネージャー at 23:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 日本ユースホステル運動史の周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by k at 2012年12月13日 22:30
これですね。といっても、ここには肝心なものが何も書かれていませんが、そもそも日本に資料が皆無なので仕方ないですね。
Posted by マネージャー at 2012年12月14日 23:45
論文検索をするとこんなのが、

9031
自然公園におけるインタープリテーションとビジターセンターの関係 :
日米国立公園におけるビジターセンターの発祥の比較(建築歴史・意匠)

岩永 幸呼

研究報告集 II,
建築計画・都市計画・農村計画・建築経済・建築歴史・意匠 (73),
493-496, 2003-02-28


http://ci.nii.ac.jp/els/110006942161.pdf?id=ART0008847272&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1355581577&cp=

ほかにもキーワードを変えれば出てきますかね?
Posted by k at 2012年12月15日 23:31
おお、かすってますね。
他にも出てくるかもしれませんね。
Posted by マネージャー at 2012年12月15日 23:59
ブックマークでそれっぽいモノを...。

○GeNii : NII学術コンテンツ・ポータル

○聞蔵Uビジュアル(朝日新聞の全文記事検索)

○NDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索及び雑誌記事索引)

○CiNii Books | Webcat Plus
 国内大学図書館、研究機関等の蔵書を検索。

○NDL-OPAC
 国立国会図書館の蔵書,雑誌記事,博士論文等を検索。

○CiNii(NII論文情報ナビゲータ)

○SD (ScienceDirect)
 Elsevier Science社が提供する2000以上の雑誌の論文を
 検索できる、世界最大?のフルテキストデータベース。

○SpringerLink
 Springerグループが提供する電子ジャーナルサービス。
 約1200タイトルの洋雑誌論文の検索と
 旧Kluwer Academic Publishers社の約650タイトルの
 全文の閲覧が可能(1977年〜)。
 収録分野は自然科学・人文科学・社会科学全般。

○JSTOR (The Arts and Sciences I Collection)
 人文科学を中心に下記15分野162タイトルの電子ジャーナルを
 初号から最新号の3〜5年前までを提供しています。
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      教育学、哲学、統計学、環境学、史学、政治学、
      アジア研究、African-American Studies

○DOAJ(Directory of Open Access Journals)
 無料でアクセスできる学術雑誌のディレクトリ。
 収録分野は広範囲で1000タイトル以上の雑誌が収録されています。

○J-STAGE
 科学技術分野の国内学会の電子ジャーナル。
 予稿集・要旨集の検索・閲覧ができます。
 Freeのアイコンがついているものは全文閲覧できます。

○Scirus(サイラス)
 Elsevier Science社が提供する理工学・医学学術情報専用の
 検索エンジン。

○NII-REO(試験運用)
 国立情報学研究所が試験的に運用する、電子ジャーナルの
 横断検索ができるシステム。
 現在見られるのは、Kluwerと一部のOUP(Abstractまで)のジャーナル。
Posted by k at 2012年12月16日 00:49
いろんなのがありますねえ。
便利になったものだ
Posted by マネージャー at 2012年12月18日 23:12
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