軽井沢タリアセンの中に、ペイネ美術館があります。ここでは、「ペイネの恋人たち」シリーズで世界中で親しまれているフランスの画家レイモン・ペイネの原画やリトグラフ、愛用の画材などを展示しています。
塩沢湖のほとりを歩いてゆくと、朱色の木でできた家が現れます。ここは、建築家のレーモンドが昭和初期に建てた「夏の家」と呼ばれるアトリエ兼別荘を移築したものです。庭には、バラに囲まれた恋人達の像がありました。この山高帽の男の子とかわいらしい女の子は、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

フランスのパリに生まれたレイモン・ペイネは、愛と平和をテーマに恋人達の絵を描き続けた画家です。ここには、ペイネの描いたポスターや、恋人達の絵、皿、人形などが展示されています。どれを見ても暖かく、添えてある言葉にはユーモアがあって見ている人を暖かい気持ちにさせてくれます。

暗さを少しも感じさせない絵ですが、これが描かれた時代は、第二次世界大戦中なのです。ペイネは、世の中の不幸な人、悲しい人に明るさ、優しさ、陽気さを少しでも与えると同時に人生の中の汚れたみにくい部分を少しでも忘れることができたら、と考えていました。確かに、ペイネの絵は見ている人を別世界につれていくような、ほんの一瞬、自分がいる場所を忘れてしまうような力があるのです。戦争というすさんだ時代の中で、ペイネの絵は、たくさんの人に光をなげかけたのだろうと思います。

軽井沢、その中でもタリアセンという湖もあり、バラ園もあるこの場所自体、現実から遠く離れた世界のように思えます。本当にペイネにぴったりの場所だなぁ、と感じました。また、美術館の一番奥の部屋が、とてもいい雰囲気です。ガラス窓から見える明るい庭の緑や、古風な籐家具、明かりなど、ここに身を沈めてくつろいでいると、自分が、外国人宣教師達がたくさんいた頃の軽井沢の風景にとけ込んでしまったような気持ちになりました。
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