昨日、3日前から水道菅が、破損していたらしいことが分かった。普通、こういうことは、まずない。漏水すれば、すぐに気がつく。ところが3日前から気がつかなかった。どこにも漏れている気配がないからである。天井に登ったり、縁の下をくぐったりして、いろいろ調査をしたが、どこも漏れている気配は無い。全身泥だらけで調査をしていたのだが、助手として働いていた妊婦の嫁がギブアップしてきた。
イライラしている私に、嫁さんは、いたって平静である。のんきにパソコンをやっている。
「おまえ、よく平気でいられるな。焦るっていう気持ちは無いの?」
「心配しても、どうにもならない」
「俺の計算だと、1日100立米の水が漏れたんだよ。これがどういう数字かわかる?」
「あとは、水道屋さんにまかせればいいじゃない。どうして自分でやろうとするの?」
話にならんなあと思ったので、ここで会話を打ち切った。
いくら水道屋でも、原因が分からないと直しようがない。
だから自分で調べられるだけ調べている。
で、1日かけて天井や縁の下を探した。漏水の原因は分からなかったが、ダクト配管が外れていたのを発見したり、凍結防止ヒーターが外れていたのを発見したり、ネズミ糞をみつけたりして、思わぬ問題点を発見できた。で、いろんな場所を修繕しまくった。嫁さんは、あいかわらず本を読んでいる。もし、私が死んだら嫁さんは、全て業者さんにまかせるに違いない。
そういえば、LEDの蛍光灯がおかしかったので、安定器を外す作業を行った時も、嫁さんは不思議そうに見ていた。奴は、こういう作業は専門家がやるものだと、頭から決めている。これは、うちの嫁さんだけでは無い。ほぼ9割の女性たちが、そう思っていると考えてまちがいない。ほぼ9割の女性たちは、機械に弱いのだ。私が、家の図面をみながら作業をしていても、それを理解できる女性は、本当に少ない。
「なぜだろう?」
と、常々、不思議に思っていた。ところが、その原因がわかってしまった。
「どうして、そんなことまで知ってるの?」
「どうしてって、中学校の時に習っただろう。技術家庭科の時間に、最低限の電気配線の勉強しただろう?」
「してないよ」
「照明とか作ったことない?」
「無い無い無い」
「あれ?」
「料理とか、裁縫なら」
「ああああああああああああああああああ、そうか! 女子たちは、こういう作業を習わないのか!」
「男子は習うわけ?」
「うん」
「それって、卑怯でしょ」
「いやいや、男は、料理も裁縫も習わないし」
「でも、料理できる男も多いし」
「それは独学なんだから、文句言われる筋合いは無い。そんなに悔しいなら、おまえも独学で、ラジオを組み立てたり、家の構造を勉強してみればいいじゃない」
「いや、遠慮しておきます」
どうやら機械音痴を直すつもりはないらしい。
しかし、考えてみたら中学校の時に習う技術の授業。あれは、女性にも習わせた方がいいかもしれない。最低でも、工具の使い方と名前くらいは教えた方がいいですね。できれば、照明器具を製作したり、家電の修理のためのテスターの使い方だけでも教えておいた方がいいと思う。でないと、一生機械音痴のままになってしまう。
つづく。
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中学校では技術の授業があったような・・・。
皆さん、おっしゃっているように、今時は、男女関係なく、技術家庭は、両方必須の時代にはなっているので、ご安心を(笑)
しかし、やっぱり、男性で、技術家庭の授業で、「技術」を学んでいても、できない殿方は、できないものですよね・・・(-_-;)
結局、男女別ではなく、向き不向きじゃないですかね?
LEDの取り付けも椅子に踏み台乗せて自分でやった。
昔は水道管のパッキングも自分取り替えてた。
壊れた傘は修理するし、玄関の扉の調節もする。
対向車が脱輪すれば牽引して助けてあげるし、
何でも自分でやりたい性分です。
マサさん
みわぼーさん
エバさん
両方必修ということは、授業も半分になって中途半端ということにもなりそうだなあ。ここは選択制でもいいんじゃないかと思いますね。その昔、技術の授業には、バイクの運転というのもあったらしいし、旋盤の操作を教えていた学校もあったとか。私が学んだ技術の先生の話だと、年々、授業レベルは落ちてきていると言ってました。昔は、穴の開いた鍋の修理もしたらしい。しかし、70年代頃から免許制度で中学校で教えられなくなったと言っていた。
女の人でも、ミシンとか苦手だって言ってやらない人も沢山いるし、習った技術を使うかどうかは別として、仕組みや理屈を分かっておきたいです。
フランスにいた時、なんだかいろんなことが原始的で、
多くの人が電気系統、水道系統の直しを自分でやっていたし(特に男の人)、
私の隣人は家も自分達で建ててたし、車の修理も自転車のチューブ替えも全部自分でやっていたから、ものってこういう仕組みで組み立てられているんだぁとちゃんと知った感がありました。
だからといって、素人仕事なのでたいてい完璧ではなく、だからいつも調子がよくなく、いつも文句を言っている感じがあり(笑)更にだから仕事がないんだろうな〜と思ったり、いいんだか悪いんだかは別ですが。
さすがに近年はやめになってしまったそうです・・。
レベルの技術・家庭科はしっかりやっておいた方がいいと思います。
義父(74歳)は電気関係の仕事をしていたこともあり、家電や配線、水回りをはじめ自転車や傘に至るまで、何でも直してくれます。近所の人に頼まれて看板修理もしていました。
脳梗塞で一度倒れてからは頼まれ仕事はしなくなりましたが、夫の実家へ行く度にどこかしら生活が便利になるような工夫がなされています。
小4から新聞配達のアルバイトをしていた義父。昔は何でもお金をかけずに自分で直す、工夫するのが当たり前に身に付いているのでしょう。尊敬します。
Kさん
あんみつさん
技術の時間は、一番楽しかったですね。小学校の時の図工の時間と一緒です。図工の時間では、木工工作をしたり、染め物をやったり、暖簾を作ったりしましたよね? あれの延長が、技術の時間でした。美術の時間より楽しかったですね。なにせ、ラジオや照明を作ったりしますから。
昔、科学と学習という雑誌がありましたよね? あれの付録を組み立てるのが楽しかったものでしたが、まさに、そんな授業でしたから楽しいのなんの。それに技術教室には、魅力的なマシンがいっぱいありましたしね。
よーするにオタク養成講座みたいな授業ですよ!
だから技術の好きな奴は、潜在的なオタクなんです。