2013年01月16日

2歳児、4歳児の子供と雪遊びするには?

 実は、8ヶ月の赤ちゃんと、2歳児、4歳児の3人と、一緒にスノーシューに行きたいという御両親さんからの予約がはいりました。正直言って無為だよなあと思ったのですが、御客さんは、やる気満々。8ヶ月の赤ちゃんと、2歳児のお子さんは、おんぶして連れていくという。しかも、13時頃に出発したいとのこと。無茶苦茶もいいところなのですが、御本人がやる気満々なために、断りずらい。こういう御客さんは、私が断っても他のツアーに参加して、大事故になる可能性もあるので、
「ショートコースなら引き受けます」
という条件で引き受けた。小浅間山の途中で引き返すパターンだなと思っていました。ところが前日に、ものすごい大雪となり、結果として13時集合は、大正解であった。12時ころまで雪かきに追われてしまう結果になってしまったからです。

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 で、御両親と3人の子供さんをつれて小浅間山にスノーシューに行ってきましたが、女の子だったので、寒いのと雪を怖がっているために、とても登れる雰囲気ではなかったのです。さっそく親御さんに
「もっとゆるい場所に変更していいですか?」
と了解をとって、浅間牧場に変更。50メートルくらい歩いてソリ遊びしようと作戦変更。

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 しかし、それさえも、難しいと分かったので、つららで遊ぼうとしたのですが失敗。雪も拒否感が強いので無理に遊ぶのもやめて、お母さんと、2歳児、4歳児の3人は、牧場の入口で待っていることになり、私は、お父さんだけを自然ガイドすることになったわけですが、どうも悔しい。子供をこのまま帰すのは、どうしても悔しい。なんとか雪遊びしてもらえないものかと思ったので、できるだけ、子供たちのそばを離れないようにお父さんに自然ガイドをおこなっていますと、2歳児、4歳児の女の子が、お母さんの説得もあって、すこしづつ心を開いてきたので、一切の自然ガイドをやめて、10メートルだけソリ滑りを実演。

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 しかし、それさえも怖がるので、戦略を変えて、4歳のお姉ちゃんを雪で埋めて、雪だるまにして遊んでみたら、やっと笑ってくれました。すると妹さんたちも笑顔に。その後は、つららでチャンバラ。やっと喜んでくれました。雪を怖がるチビッコの取り扱いは、ちょっと難しかったけれど、今日はコツを覚えました。

 お父さん・お母さんは不満だったかもしれないけれど、雪嫌いになってほしくないからなあ。あと、3時間あったら、もっと仲良くなって、楽しいツアーを展開できたのに、時間が短くて残念。

 あとで聞いてみたら、御両親は、スノーシューツアーをやりたかったというより、子供に雪を怖がらせないためのスノーシューツアーの参加だったようです。知り合いの子供をスキー教室に行かせたら、スキー恐怖症にかかったらしい。雪を見るのも厭になったらしいので、楽しく雪遊びを経験させて、少しづつ雪になれさせて、親子一緒にスキーをやりたかったらしいです。

「なるほどなあ、そういうニーズでのツアー参加だったのか」

と感心しました。私は、てっきり、御両親がスノーシューをやりたいために来ているのだと思っていましたが、そうではないケースもあるんですね。最初から、それが分かっていれば、もっと戦略があったんだけれどなあ。

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 しかし勉強になりました。雪嫌いで人見知りな2歳児、4歳児と、どう接していけばいいのか、とても勉強になりましたね。過去に参加した2歳児、4歳児の子供さんは、みんな雪が大好きだったものなあ。4歳で標高の高い湯ノ丸山に登っちゃう女の子もいたし、3歳で村上山に登る男の子もいた。けれど、みんな雪国の子供たちだった。雪が大好きだった。今回のケースは、そうでなかったので面食らったけれど、次の機会には、もっとうまくやりたいと思いましたね。そのためには、きちんと御客さんのニーズを理解した上で、御両親と綿密な打ち合わせが必要ですね。


つづく。

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posted by マネージャー at 23:43| Comment(5) | TrackBack(0) | スノーシュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいですね。自分も最後に泊まったときに下に家族連れがおりましたが、ある意味楽しかった。自分の息子がいた保育所も長野の被災した栄村に棚田をもっていたが、当然鎌も使うから六針縫うけがもあったが、父兄の方がそうなることも織り込んだ上で参加してます、事件事故は当たり前ですから続けてくださいといわれているから続いています。異なる世代と異なる属性が楽しく過ごせる宿になるといいですね。かつて行った勝沼の宿も当時主のお子さんが小さかったが、それをおりこんだ作りだから子連れも増えた。逆に、小淵沢のユースは我々若手独身が朝起きられない体質になっているのを心配して、朝食前に早歩き散歩を推奨していましたが、あのときはめんどくさかったものの今はあの配慮が痛いほどわかります。ペアレントさんもかかれてましたが、ユース全盛時代の親が子連れで来て、今風のユースの楽しみ方を伝承しないと熱心な会員数は維持できませんね。最後に奥様の安産を祈念し、その後の展開を楽しみにしております。
Posted by けんご@異骨相 at 2013年01月17日 03:06
別ユースの宣伝になってしまい恐縮ですが、親子でスキーするなら
ATOMAの「キッズレッスン」なんかがいいかも?
Posted by マサ at 2013年01月17日 22:01
マサさん

たぶんダメでしょう。というのは、技術の問題では無く、人見知りが問題なんですよ。むしろ親子の子供のアウトドア教室で褒められまくって自立させる方が、スキーでも何でもできるようになると思いますよ。いきなりスキー教室に行かせる前に、他人に褒められて他人と共同作業する機会が必要ですね。


けんご@異骨相さん

なるほど、どうして栄村にいくのか理解できました。そういうことだったのですね。それにしても立派な幼稚園ですね。で、思い出すのが私が小学生の頃の話です。入学すると薪当番というものがあった。朝早く登校し、薪を用務員室にもらいに行って、ストーブに入れて火をつけるのです。1970年まで、その制度があった。今から考えると、すごく恐ろしいのですが、6歳の子供が薪ストーブをつかうのですから信じられないですね。で、都会から来た新任の先生は、薪ストーブに火をつけられない。ところが、私たちは風呂の火をおこすことになれているから6歳でも火をつけられる。しかし、1970年に、危険だからということで、全て石油ストーブになりました。








Posted by マネージャー at 2013年01月19日 18:05
ウチの学校は石炭(コークス)でしたが、
やはり用務員室にバケツでもらいに行きましたよ。
Posted by k at 2013年01月20日 16:58
昔は、そういう時代でしたね。
いまじゃ考えられないことですけれど。
Posted by マネージャー at 2013年01月21日 20:04
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