2013年01月19日

字画が悪いと、悩む嫁さん

うちの嫁さんは、生まれてくる息子の名前を考えてばかりいる。

「そんなものは、子供の顔をみてから決めればいいんだよ!」

と私が言ってもきかない。

「生まれたら興奮して、ハイテンションになって変な名前をつけかねないんだって」

どうやら、キラキラネームの大半は、それが原因でつけられているらしい。

「パスタっていう名前をつけられてしまった子もあるんだよ、信じられる?」
「パスタって? あのパスタ?」
「佐藤パスタ」
「うーん、イタリア旅行だけはできないな、その名前では。どうして、そんな名前をつけたんだろう?」
「だから、出産直後は、ハイテンションになってるから、冷静な判断ができなくなっているらしいんだよ」
「ふーん、そういうもんかねえ」

 嫁さんの奴は、てっきり女の子だと思っていたから「佐藤智春」を第一候補に用意していたのだが、男の子だとわかって慌ててしまっているらしい。

「やはり日本武尊からとって、武尊(たける)にしたらどうだ?」
「字画が悪い」
「武(たける)は?」
「それも字画が悪い。それに、すでに佐藤武という俳優がいるらしいので」
「わかった。日本書紀をやめて、古事記にすればいいんだ。倭健命からとって、健(たける)でどうだ?」
「佐藤建(たける)か、これなら字画も悪くないなあ」

 しかし、真田幸村から、幸村をとって、佐藤幸村もいいと思っている私がいる。真田昌幸の昌幸も捨てがたい。宮沢賢治の賢治もいいなあ。いっそうのこと、上杉謙信の謙信ではどうだろう? タロウ・ジロウも捨てがたい。この名前なら南極に行ってもたくましく暮らせるはずだ。佐藤忠信もいい。全国の義経ファンと、全国の佐藤さんの御加護がもらえるかもしれない。


つづく。

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posted by マネージャー at 23:59| Comment(5) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
赤ちゃんの名前は悩みますよね。病室で夫婦喧嘩に発展したのを見ましたが、そのくらい真剣なわけで…

ウチは字画の良し悪しは端から頭になく、夫の恩師の字を部首に組み込むことだけ夫婦で決めていました。
結局、本など頼りにならず、生まれた子の顔立ちを見て私が決めてしまったようなものです。生まれた日にもちなんで名付けました。役所には期限ギリギリで間に合いましたがf^_^;
本人はそれなりに気に入ってるようで、ほっとしています。
あれこれ考えていても、苦労して産んだ後には考えも変わるかも知れませんね。
Posted by あんみつ at 2013年01月20日 01:47
本名、進太郎の謂われ;男だから太郎、進め!だからそうです。お陰で後悔していません。7代前の爺様、真田藩の家老が左京なので、男の子が出来たら『左京』にしたかったな。ちなみに、女の子なら、『真珠』というのが連れ合いのアイデアでした。何れにしても、名前をつけるのは楽しいことです。ああ、そう。2台の車はそれぞれ、赤兵衛、黄太郎、机の上の消しゴムは、白拍子ちゃんです。友達の3男は英之進。映だといかにもなのか・・・?!
この際ですから、名づけゴッコしましょ!
Posted by 進之助 at 2013年01月20日 08:06
字画、割りとあなどれないかも(笑)

ウチの子は、作家の名前で考えていて、男なら正太郎でしたが、女の子。

ダンナから、「子」がつく名前、という条件釜あり、悩んでいたら、芝居時代の仲間に、「杉浦日向子は?」と、言われ、そうだった!と気付いたのでした。

しかも、字画もいい。
女だし、結婚すりゃ苗字変わるし、これでいこう!と、思ったら、苗字をつけると、ファーストネームだけなら、すごくいい、彼女の字画は、積極性に欠け、依存心が強い子…という、いかにも彼女らしい性格に…。

ま、いっか、と、杉浦さんのお名前を頂戴したら、そのような子に育ってます…(-_-;)

しかし、私自身が、そのような人間ですので、単なる遺伝かも知れませんがf(^^;
Posted by みわぼー at 2013年01月20日 09:47
うちも命名は紆余曲折がありました。僕的には「むさし」と名付けたかったのです。去年は東京スカイツリーが開業したことと、埼玉県生まれにちなみ昔の国名「武蔵」と合わせたかったのです。漢字だと画数がよくないので、ひらがな表記にしょうとしたら、嫁さんに「ひらがなの名前は男らしくない」と反対されて却下されました。入院中も面会の時に命名バトル(しかも相部屋だから会話が周りに筒抜け)でした。結局、今の名前に落ち着いてよかったです。ひらがなの名前にもチャレンジしてみては?
Posted by 山ガール特訓中の夫 at 2013年01月20日 21:13
あんみつさん
進之助さん
みわぼーさん
山ガール特訓中の夫さん

名前をつけるのは人生の大イベントですものね。というか、子供にとっても一生を左右しかねませんよね。名前で思い出すのが、路傍の石という映画です。戦前の映画です。主人公の吾一は、飲んだくれの父親に貯金も奪われ、酒代にされ、奉公に出されるのですが、恩師に「吾一、吾一の名前の意味を知ってるか?」と聞かれます。吾一は、分かりません。どうして父親が、そんな名前をつけたのか聞かされてないのです。で、先生は、吾一に名前の意味を教えます。

「吾一か、実に良い名前だ。吾一、おまえは自分の名前の意味を考えたことがあるか。吾一というのは、“我は一人なり”世界に何億の人間がいるかも知れないが、愛川吾一というものは、世界中にたった一人しかいないのだ。だが、一人ぼっちとは違う。仲間はたくさんいる。先生もおまえの仲間だ。千万人行けども我行かぬ。たった一人しかいない自分をたった一度しかない一生をほんとうに生かさなかったら、人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」

どうせつけるなら、こんな名前をつけたいと思う。
Posted by マネージャー at 2013年01月21日 20:02
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