「ブログ読んでますよ」
「ありがとうございます」
「でも、どうして赤ちゃんの写真を載せないの?」
「ちよっと、訳が」
皆さんは、友人の息子のビデオや、孫のビデオをさんざん見せられて困惑し、退屈したことはないでしょうか? また、宿のホームページやブログなどで、突然、子どもの写真が登場して、うんざりしたことはないでしょうか? 北軽井沢ブルーベリーYGHでも、いつかは、そうなると予測していた人も多かったのではないかと思います。
世の中の人間が、そういう行動パターンに走るのには、きちんとした理由があることが、最近の赤ちゃん研究でわかっています。赤ちゃんは、育てている人には、とても可愛いけれど、そうではない人には、それほどでもないのです。と書くと、「何を当たり前なことを言うの?」と思われるかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。他人の赤ちゃんでも、あるスイッチを押すと、突然、可愛くなってくるのですね。そういうスイッチがあるんです。
前置きは、ここまでとして、実は、昨日、中軽井沢にある湯川公園で、ある実験を行いました。湯川公園には、赤ちゃんを乳母車で連れてくる親御さんが多いところでもあり、犬を散歩に連れてくる人も多いところでもあります。そこに、子犬のコロ(6ヶ月)と、赤ちゃん(生後51日)を一緒に散歩に行きました。公園にいる人たちは、どちらに、より多く反応するかみるためです。
結果は、予想通りコロ(子犬)の圧勝でした。
「あら、かわいいわね」
とオバちゃんがやってくると、乳母車を素通りしてコロ(子犬)の方によってくる。実は、この反応は、正常なんですよね。こういう反応になる理由が、きちんとあるからです。
実は、うちの嫁さんも、最初は似たような反応をしめしています。コロ(子犬)が、北軽井沢ブルーベリーYGHに来たのは、1月10日。赤ちゃんが生まれる2ヶ月前です。うちの嫁さんは、犬嫌いだったので、飼うのも反対したし、最初は犬も毛嫌いしていました。ところが、すぐにコロ(子犬)の虜になって、「赤ちゃんが生まれても、こんなに可愛いとは思えないかもしれない」と思ったというのです。ちなみに、うちの嫁さんは、あまり子ども好きな方ではありませんでした。赤ちゃんを可愛いと思った記憶が無かったのです。スイッチが入ってなかったんですね。よく、それで自分の子どもをほしがったと思いますけれど、そのへんの女性心理については、私は詳しくありません。
まあ、そんなことは、どうでも良いとして、実際に赤ちゃんが生まれると、突然、嫁さんにスイッチが入ったらしく、可愛いと思うようになったらしい。生後10日たって、病院を退院する時に、こんな感想を私にもらしたのです。
「赤ちゃんは、私が想像していたよりも、ずっと可愛かった」
「コロ(子犬)のようにモフモフしてないから、(赤ちゃんが)可愛く思えるかどうか心配だったけれど、想像したよりも可愛かった」
実は、生まれたばかり赤ちゃんは、近眼なんですよね。
35センチくらいのところに焦点があっている。
それ以上、遠いとぼやけて見える。
おまけに狭い範囲しか見えない。
視野が狭いのです。
これは、どういうことかというと、
ダッコした場合、ダッコした人の顔しか見えないということです。
逆に言うと、ダッコした人に対しては、さまざまな表情を見せて愛嬌をふりまくけれど、そうでない人には、視野から外れて、ピントも合ってないために、ないものになってしまっているのです。だから、そうでない人にとっては、単なる騒がしい迷惑な存在でしかありません。
それに対してコロ(子犬)の場合は、人間の何倍も嗅覚と聴覚に優れているために、自分を好いてくれる人間がわかるために、かなり遠くから愛嬌を振りまくようになっている。赤ちゃんは、ダッコしてくれた人にしか愛嬌を見せない。だから、赤ちゃんとコロ(子犬)では、コロ(子犬)が圧勝して当然です。
逆に言うと、今まで赤ちゃんをダッコしたこともない人に、息子や孫のビデオをさんざん見せても、相手は困惑し退屈するだけです。宿主が、息子の写真をブログやホームページに載せても、御客さんは困惑するだけでしょう。しかし、実際は、載せる人が多い。本人が知らない間にスイッチが入ってしまって、自覚症状がないからです。
話は変わりますが、私は子ども好きですが、うちの嫁さんは違っていました。これは結婚する前から予測できていました。理由は簡単です。嫁さんは、末っ子だったからです。赤ちゃんをダッコしたことが無い。逆に私は、小学校6年生の時に、生まれたばかりの弟をダッコしています。そして赤ちゃんの表情を見ていますから、その時にスイッチが入っています。
つづく。
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