2013年07月04日

生後100日目にしての会話

「凄いですね、御主人も赤ちゃんのオムツかえてるんですか?」
「はあ?」

 何が凄いのかさっぱりわからない。
 わが家では、オムツ換えも、授乳も夫婦で奪い合うようにやっている。
 しかし、こういう事は、母親の方が絶対的に有利なので、
 私は、家内が寝静まった深夜に赤ちゃんにミルクを飲ませている。
 深夜なら、家内は快く授乳を譲ってくれる。

 先日、ラズベリーYHのマネージャー夫妻が遊びに来てくれた。で、子育ての話になったのだが、ラズベリーYHの曽原夫妻は、旦那が宿業・奥さんが子育てと、きちんと分業しているようだ。だから奥さんは、時々里帰りしているらしい。うちのように旦那も奥さんも両方をやるのではないらしい。

 まあ、その方が自然というか、太古の昔から人類がやってきた男女分業なのだろうと思いつつも、私にはできないなと思った。私は、オムツも変えたいし、風呂にも入れたいし、授乳もしたい。けれど、そればかりやっていたら厭きるから、宿の仕事もしたい。両方やりたいのだ。しかし、それを言うと、若いお母さんたちは
「すごいですね」
と感心する。しかし、全く凄くない。紙オムツの交換なんか、労働でも何でも無い。私は、弟の布オムツ交換をしているのだ。あれに比べたら、紙オムツの楽なこと楽なこと。おまけに今はベビーパウダーをしなくていいことになっている。授乳にしたって、昔は哺乳瓶の煮沸消毒をしていたのだが、今は特殊な洗剤に60分着けおくだけ。風呂に至っては、石けんを流さなくていいようなものになっている。昔の子育てを見て知っている人間にしてみたら、天国のような状況である。

 まあ、そんなことはいい。

 ここから本題にはいる。うちの嫁さんが、どうも赤ちゃんの扱いが上手くないことに、私は最初から気が付いていた。家内は、赤ちゃんを泣かせる天才なのだ。逆に私が対処すると、赤ちゃんは、すぐに泣き止む。これは10歳年下の弟で経験があったから、私の方が慣れていたからかもしれない。あと、子どもの頃から犬をはじめとして多くの動物を飼っていたために、いろんな対処を知っていたからかもしれない。とにかく、私の方が、家内よりも圧倒的に赤ちゃんを喜ばせることがうまかった。

 もちろん私は、すぐには抱っこしない。
 無く原因を調べて処置し、好奇心を刺激する。
 これで赤ちゃんは、ニコニコする。
 予防注射でも泣かずにニコニコ大人しくさせる。
 これで、良いと思っていた。

 ところが、最近、ちょっと違うかもしれないと考えるようになってきた。実は息子が生まれて、今日で100日になるのだが、息子に、ある変化が現れてきたのだ。会話をするようになったのである。会話と言っても正確な言語は話せない。よく分からない意味不明のことを話すだけであるが、赤ちゃんの方から会話をしかけてくるようになったのである。

 で、会話の相手に選んでいるのは、父親の私ではなく、母親の方なのである。で、私が、現れると黙る。黙って、次は、どんな面白いことをやってくれるんだろう?という感じで、私の目をじーっと見つめて、笑い出す。これが、母親が相手だと、笑うより泣く方が多いのだが、会話の相手としては、母親の方を選ぶ確率が多いのだ。

 これは非常に面白いことになってきた。

 今まで私は、赤ちゃんの好奇心を満たすのは、とても良いことだと思っていた。しかし、そればかりやっていると、赤ちゃんは、受け身になる。自分から会話をしかけてこない。しかけてきたとしても、「あご」とか「はな」とか、こっちが教えた単語しか話さない。しかし、家内にたいしては、意味不明な赤ちゃん言葉で、しっかり話しかけているのである。つまり会話しているように見えるのだ。いや、どうみても会話にしか見えない。自分から何かを伝えようとしている。それを家内の方は、てきとうに「うんうん」と答えている。会話が成立しているのだ。

 それに気が付いたとき、私に対しては、どのように赤ちゃんは、見ているのかな?と注意深く観察してみていると、会話の相手と言うより、芝居・ドラマ・バラエティの芸人として見ているようでもある。ここで、私は、うーんと考え込んでしまった。

 やはり、父親と母親には、決定的な役割の差がありそうである。
 この件は、もうちょっと深く考察してみたい。


つづく。

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posted by マネージャー at 02:09| Comment(5) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
子育てって難しいですね。
「子を持って知る親の恩」とはよく言ったものだ。
Posted by マサ at 2013年07月04日 22:31
おとこは、どんなに頑張ってもお母さん子なのですね。おかあさんはお釈迦様、おとこは孫悟空。
Posted by 進之助 at 2013年07月05日 08:24
すごいですねって…
当たり前だと思わない世の中なら、私は子どもほしくないなー。

10年前と比べたら、保育園にお迎え等に日常的に来るお父さんはすごーーく増えましたね。まだまだ、管理しているのはお母さんが多いけれど。

やっぱりこんなに小さな赤ちゃんも、人を見ているんですね。すごく興味深かったです。
Posted by まる at 2013年07月05日 22:25
うーむ。
やはり、「必要は発明の母」みたいな話で、やはり、通じないからこそ、意思表示を積極的に赤ちゃんからしてくるのでしょうかね?
私も、赤ちゃんのあしらいが上手くなかった母なので、とにかく、話しかけてはいまして、それもあるのか、娘も話しみたいなのはしてきましたっけ。
今でも、学校や外では、さほどじゃないですが、私とダンナはん相手の時は、ものすごく饒舌です。

ウチは、ダンナはんも、気が向いたり、私がどうしても手が離せないなどの時には、オムツを換えてくれましたが、大便の時は、私がいると、「ウ●チしてるよー」とやりたがらなかったです。
私が不在の場合は、仕方なくやってはいましたけれどもね。
Posted by みわぼー at 2013年07月06日 01:38
マサさん

>育てって難しいですね。

難しいことは、自分の子ども時代をふりかえってもわかりますね。
逆にいうと自分と比較して、
うちの息子の方が、親孝行です。
全くもって、聞き分けが良い。
ぐずらないし、泣かないし、素直でよい子です。
なので、私はとても楽をしています。




進之助さん

>おとこは、どんなに頑張ってもお母さん子なのですね。

そんな感じですね。
このあたりは、もうちょっと観察してみる必要性がありそうです。
最近は母親を目線で追っています。




まるさん

>やっぱりこんなに小さな赤ちゃんも、人を見ているんですね。

2ヶ月と、3ヶ月では、まるで違っています。
まるで別の生き物のようです。
2ヶ月だと、ほっぺをなでると笑顔をみせました。
3ヶ月だと、一緒にゲームするとケラケラと笑います。
共同作業を非常に喜びます。



みわぼーさん

>とにかく、話しかけてはいまして、
>それもあるのか、娘も話しみたいなのはしてきましたっけ。

やはりそうでしたか。
みわぼーさんの御主人は、すごく子育てが上手いと思いますね。
一人っ子なのに。

で、どこか私と共通しているところがあるなあ?
と常々思っていたんですが、
どうしてだろう?と不思議に思っていたんですが、
昔、犬を飼っていたんですよね?
どうりで・・・と思いましたね。
ペットを飼ったことのある人は、
それも室内犬を子犬の時から飼ったことのあるひとは
子どものあしらいがうまいんですよね。
Posted by マネージャー at 2013年07月06日 07:03
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