2013年09月25日

世界が一瞬にして変わってしまった話

 この夏は、赤ちゃんがいたのにお客さんが減っていませんでした。子育てもあったので、わざと1部屋を封印していたのですが、にもかかわらず、お客さんが減ってなかったのです。理由として考えられる事は、今年の8月は土曜日が1日多かったことがあります。しかしそれだけではない。なぜならば7部屋のうちの1つを使ってなかったなわけですから、普通なら御客さんが、14%減っているきずなのに、逆に御客様が増えているからです。要するに、使わなかった1部屋をのこして、ほとんど空室がないままにお客さんが入ったというわけです。

 原因として考えられることは、今年の夏は暑かったこと。
 北軽井沢は、この夏ほとんど雨が降らなかったこと。
 じゃらん・楽天・hisのお客さんが、前年比で3倍以上増えたこと。
 この3つにつきます。

 まずじゃらん・楽天・hisのお客さんですが、これが増えた原因は、客室をじゃらん・楽天・hisに開放した為です。毎年、夏になると黙っていてもお客さんがやってくるので、じゃらんや楽天やhisに客室を預けることはありませんでした。自分のホームページで、お客さんが100%集まるのに、何もわざわざじゃらんや楽天やhisに手数料を払ってまでお客さんを取る事はないと思っていたからです。

 ところが、今年は事情が違っていました。
 赤ちゃんが生まれていたからです。

 宿業で1番大変な事は、食事を作ることです。食事さえ作らなければ、結構、楽な商売なんですが、お客さんの夕食を作ると体がヘトヘトになります。12時ぐらいに食材を買いに行き、14時ぐらいから仕込みを始め、なんだかんだと18時半ぐらいまで、立ちっぱなしで食事を作らなければいけない。じゃあ食事を作るのをやめればいいかというと、そう言うわけにもいかないのです。

 うちのお客さんの大半は、食事を楽しみにいらっしゃるケースが多いのです。電話で、今日は夕食は作れませんと言うと、がっかりする声がこちらに伝わってくる。メールだと、夕食のある日に予約を変えてくる。そういうお客さんが多いのですね。だから食事を作らないわけにはいかない。

 かといって、毎日20人もの食事を作るとなると、その労力は大変なものになります。そこで苦肉の策として、素泊まりのプランをじゃらん・楽天・hisなどの大手旅行サイトに開放することにしました。それによって、 1日に作る食事の量を大幅に減らすことができるからです。

 具体的に言うと、作る食事の量は10名前後に限定するように、素泊まりプランを出しました。そのせいで、大勢のお客さんがじゃらん・楽天・his経由でやってきたわけですが、食事を食べてもらってないために、リピーターになるかどうかは微妙なところです。過去のデーターだと、素泊まりの御客様は、リピートしない。リピートする御客さんの9割は食事を食べた御客さん。だから、こういう集客は、よくない。赤ちゃんがいる間だけの苦肉の策だと思っています。

 ただ、驚くべきは、食事を頼んでないんじゃらん・楽天・hisのお客さんの半分ぐらいが、
 お茶会に出てきていました。
 これは私には意外な結果でした。

 リピーターさんでも、ホステラーさんであっても、食事を頼んでないんお客さんは、半分もお茶会にでてこないからです。ところがユースホステルを使ったことも無い、じゃらん・楽天・hisのお客さん、しかも食事も頼んでない御客さんが、お茶会にでて見知らぬ人と交流をしているのです。こういうことは、過去には絶対にありえなかった。

 最初は家内と、
「なぜだろう?」
「不思議だなぁ?」
 と話していたんですが、途中で原因がわかってきました。
 お茶会に出てくるお客さんの大半が、子連れのお父さんお母さんだったからです。

 どうやら、子連れのお父さんお母さんたちの間には、何か連帯感のようなものがあるみたいなのです。私はお茶会になると、必ず5ヶ月の息子を連れて出席しましたので、それまでお茶会に出るつもりのなかった、じゃらん・楽天・hisのお客さんが、 5ヶ月の赤ちゃんにつられてお茶会に出席するようになったからです。これにはいくら鈍感な私にも気がつきました。子供のいるお父さんお母さんたちには、何か連帯感のようなものが存在するらしいということに。

 考えてみれば、日常生活にもそういうことがあったんですよね。食材の買い出しに行った時に、スーパーのベンチで赤ちゃんにミルクをやっていると、何度も若いお母さんたちが私に話しかけてきたからです。子連れでなかった場合は、そういう事は皆無でしたからね。

 特に小さな女の子連れのお母さんにその傾向があるのですが、その理由もわかってきました。小さな女の子は、赤ちゃんが好きなんですね。だから赤ちゃんをじーっと見ることが多いのです。もちろんお人形さんも持っていたりする。私がスーパーの端っこのベンチで赤ちゃんと座っていると、わざわざ小さな女の子がその側のベンチに座りにきて、結果としてそのお母さんも隣にやってくるからです。そして私に話しかけ、去って行くときは、小さな女の子が赤ちゃんにバイバイと言ってさっていきました。

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 最近は、子連れで浅間牧場や小浅間山を散策しているんですが、子連れのファミリーに出会うと、むこうから挨拶してきます。もちろん、こちらも挨拶しますけれど、こういうことは、13年も北軽井沢にいてはじめてです。浅間牧場で散歩したことは、千回以上あると思うし、何千人というファミリーに出会っているんですが、いきなりファミリーの人に挨拶されたことは過去には一度もなかった。けれど、赤ちゃんをつれて散歩していると、かたっぱしから挨拶される。まあ、これは犬連れでも同じなんですが、犬とか赤ちゃんを連れていると、他人が他人で無くなってしまう。

 なんか、とても不思議でしたね。
 世界が一瞬にして変わってしまったかんじです。

2013-9-12--05.JPG

つづく。

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posted by マネージャー at 12:22| Comment(4) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エバも子連れで散歩などしたいなあ
楽しそう・・・・・
Posted by エバ at 2013年09月25日 12:49
いつかツアーデビューを!
Posted by マネージャー at 2013年09月26日 09:27
あーこれ判ります。

ライダー同士、キャンピングカー同士の連帯感みたいなのもありますが、
同い年くらいの子の親同士は特にそういうのありますよね。

でも子供が赤ちゃんの頃が一番話しかけられたような気がします。
上記の狭い趣味人同士ではなく、赤ちゃんが好きなのは人類共通だから。
赤ちゃんは最強。

上の方の写真からは幸せ光線が眩しいくらい発射されていますが、そういうのに惹かれるものもあるような気がします。
Posted by 工作員 at 2013年09月27日 22:39
>赤ちゃんは最強。

ああ、そうかもしれませんね。
赤ちゃんがいるだけで、御客さんの反応がかわりますから。
逆に子供嫌いの人もいるんですよね。男女に双方とも。
これは、これで直ぐに分かるようになりましたから
気をつけるようにしています。


Posted by マネージャー at 2013年09月29日 11:25
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