うちの息子も、あと1週間で生後7ヶ月になる。というわけで、7ヶ月健診なるものに嫁さんが行ってきたのだが、どうやら、うちの息子が一番巨大だったらしい。
で、一番成長が遅かったらしい。歯も生えてないし、髪の毛も薄い。ハイハイもできないし、ずりばえも、寝返りも一番できない。身体は巨大なのだが、一番あかちゃんなのである。
身体が大きいことと、成長の早さは一致しない。
むしろ反比例する傾向の方が多い。
これは、前もって知っていたので何の不安もない。
むしろ喜んでいるくらいである。
早熟より、多少、鈍いくらいの方がよいと思っている。
まあ、そんなことはどうでもいい。
ここからが本題。
よく『トンビが鷹を産む』ということわざがあるが、
あれは、どうもウソくさい気がする。
まず、子供の脳は、生後に発達すると言う点が一つ。
もう一つは、赤ちゃんが、やたらと親の真似をすると言う点で、
『トンビが鷹を産む』はインチキ臭く思えてきたからである。
私が、7ヶ月にわたって息子を観察した結果、赤ちゃんは、真似の天才であることがわかった。特に親の真似は、信じがたいくらいに真似る。つまり赤ちゃんは、後天的に学習することによって、人格が形成されていく生き物の可能性が高い気がする。
まず、生後2ヶ月になって北軽井沢ブルーベリーYGHにやってきた息子に対して、例の舌だし実験を行ったら、たったの15分で真似をした。ジャンケンは、4時間くらいで真似した。生後3ヶ月になると、言葉の真似をはじめた。アゴとか、数字のさーん(三)という言葉をまねした。歌を歌うと、合わせるように、奇声を発した。生後4ヶ月になると、言語については退化がはじまったけれど、歌に合わせて、抑揚をつけて奇声を発することができるようになった。私が、舌打ちをしてみせると、舌打ちをする。口笛を吹くと、その真似をしてみせる(もちろん音は出ないけれど)。
生後5ヶ月から6ヶ月になったら、もっと劇的に親の真似をするようになった。例えば赤ちゃん脇腹に私の頭をつけてグリグリとこすると、キャッキャッと大喜びをするのだが、これを3日くらいつづけると、赤ちゃんの方が、寝ている私にすりよってきて、脇腹に自分の頭をつけてグリグリしてくる。私があやしている手法を真似してぐりぐりしてくる。
もちろん、私が笑うと、赤ちゃんも笑う。私がブスッとしていると赤ちゃんもブスッとするようになる。私が泣いてみせると赤ちゃんも泣くようになる。親の表情次第で、赤ちゃんの表情はいかようにもかわる。
しかしね、これは、知識として知っていましたよ。
赤ちゃんが親の真似をするのは理論として知っていた。
知ってはいたけれど、頭で知っているのと
実際に体験するのとは大違い。
実際に体験すると、背筋が寒くなる。
赤ちゃんが、あまりにも親のコピーをするので寒くなる。
たとえば、私が腕立て伏せをやっていると、赤ちゃんが真似をする。もちろん腕立てなんてできないので、エビぞっては、床に頭を打ち付ける。エビぞっては、床に頭をうちつけるの繰り返し。いっけん見ると何をやっているのか分からないけれど、私の腕立て伏せの真似であることは間違いない。というのも、私が腕立て伏せをやる前には、一回も、その動作をしたことがないから。
こういうことをあげていけばキリが無い。
7ヶ月検診で、離乳食を食べる講習をやっていたのだが、
今まで全く離乳食を食べなかった息子が、他の7ヶ月児が食べるのをみて、
真似して食べるようになった。
とにかく赤ちゃんは、恐ろしいくらい真似をする。
それも親の真似を信じがたいくらい、やってみせる。
例えば、嫁さんは、寝る前に、何度か赤ちゃんと手をつないで寝たことがあった。すると、赤ちゃんの方も寝る前に嫁さんと手を繋ごうとするようになった。さらに、うちのカミさんは、必ず赤ちゃんに笑顔で接するので、赤ちゃんの方も、嫁さんの顔をみると意味なく笑うようになった。さらに嫁さんは寝る時に、室内灯を消すわけだが、長いひもを引っ張って電気消す。すると赤ちゃんも、必死になって長いひもを引っ張ろうとする。もう、何から何まで真似をする。そりゃ、もう背筋が寒くなるくらい。
今日は、指笛をふいてみせた。すると、これもすぐに真似をはじめた。音は出なかったけれど。唇をブルブルさせてみたら、これはすぐに真似た。あと、息子をおんぶしながら、ドックランのはじにいる愛犬コロを「コロ」と呼びつけたら、背中の息子も、同じようなイントネーションの奇声で愛犬コロを呼びつけていた。最初は、偶然かな?たまたまかな?と思っていたけれど、10回も同じ事が続いたので、偶然でないことが確定した。とにかく赤ちゃんは、「これでもか」というくらいに親の真似をする。
この真似の件は、意外と知られてないのではないだろうか? というか、親御さんは、なかなか気がつけないのではないだろうか? どのくらい真似するか、実験的に観察してないと、普通の親御さんではわからないと思う。しかし、よく気をつけてみていたら、ものすごく真似をしている。背筋が寒くなるくらいに真似をする。
そうなると
『トンビが鷹を産む』
ということわざがが、どうもウソくさい気がしてくる。
トンビはトンビしか産めない。
なぜならトンビの赤ちゃんは、
トンビの真似をするしかないからだ。
もし仮に鷹が産まれたとしたら、
親が、トンビに見えた鷹だっただけであると。
もちろん息子が幼稚園や保育所に行くようになったら親の影響よりも、が幼稚園や保育所の影響や、友人関係の影響が大きく作用するだろうけれど、そうなるまえの3歳までは、圧倒的に親の影響が大きいかもしれない。というか3歳までは、親のコピーというか、圧倒的な親の人格が影響することはたしがある。
つづく。
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息子を見ていると、性別は違えど私の子ども時代を彷彿とさせるので「仕方ないなあ、私の子だから」と、よく思います。
で、私は母親に似ていると(-.-;)…母親は私にとって反面教師の部分もあり、同じ育児はしないようにと今も自分を矯正中です。
娘のだらしなさ。
娘のなまけぐせ。
娘の読書好き。
娘の出不精。
よくもわるくも、私のマネな訳だった訳ですね。
そして、娘が、床の上だろうが、ソファの上だろうが、眠れば、そこらへんで、グーグー寝ちゃうのは、父親のマネですね。
みわぼーさん
子供が親をまねることは、弟をみてても知っていたし、理論や知識や各種実験結果としても知っていました。知っている保育士さんも言っていたので、痛いくらい知っていたわけですが、それを実際に体験してみると、想像以上に親をコピーしてくるので、愕然としました。まあ、これは、自営業をやっていて、四六時中、息子と対面しているから、そういう結果になるのかもしれませんが。
逆に、親元をはなれて、祖父母に子供を預けたり、託児所や子守の人に預けた場合は、親ではなくて、預かった人のコピーをする可能性がありますね。それがまた恐ろしいことかもしれません。
フランスにはないジェスチャーだったり、日本語の擬音、擬態だったり。
両親の前でそれをやって(蛇をみてニョロニョロという言葉とジェスチャー)理解されていない場面もありました。
私だけでなく、保護者も、他の保育士も、テレビ等の影響もあってのこの表現、と日本で漠然と思っていたものが、私しかいないことが明らかだったので、それを実感しました。
すごく面白かったですよ。
フランスの子が、転びそうになっておっと…とか、よいしょ!とかつぶやいていたり、
ぽいっ!と言って投げていたり。
スキーのインストラクターをしていた頃、後輩や特に他人の子供に教えるのはその反応や上達が面白かった。
わたしでも何か真似させて教え込む事ができるかもしれません。
しばらくは楽しみです。
ばばのおもちゃにしてごめんなさい。
エバさん
子供のコピー能力は、恐ろしいものがありますね。まあ、考えてみれば、当たり前と言えば、あたりまえなんですけれどね。しかし、この当たり前のことに、今更ながら衝撃をうけているわけですよ。親の責任は重大です。もちろん環境も、生活空間も。