私は、シルマン伝の他にスノーシューの本を出しました。2冊同時に出したのには、わけがあります。売れ方に、どういう違いが出てくるか確かめたかったからです。そして、スノーシューの本とシルマン伝では、大きな違いがでてきました。
まず、シルマン伝。
ほとんど、アマゾンで売れたのが特徴です。書店では、ほとんど売れていません。配本したはいいが、1ヶ月もたたないうちに返品の山となりました。
書店ではなく、アマゾンで売れたというのも微妙です。ユースホステル協会関係者に売れたと思われるからです。つまり一般の読者は見向きもしなかったということなのでしょう。残念ですが。
しかし、シルマン伝は、協会関係から数百冊という大量の注文がありました。また、僅かですが一般読者の口コミが伝わり、じわじわと売れてきています。直販も160冊を突破しました。この数字は、自費出版としては決して低い数字ではないのでしょうが、私たちは、過去に
『ぶるる知床』
という本を、直販で800冊販売したことがあります。その経験を考えても、日本初のリヒャルト・シルマンの伝記に対する社会の関心は低いと思いました。
ただし、100冊の寄付の効果は少しづつ現れつつあります。ほんの少しですが、世にリヒャルト・シルマンを見直す動きも出てきました。しかし、まだまだ、シルマンに光りが当たったとは言えない状態です。
逆にスノーシュー本は、調子がよかった。
つづく・・・・・。
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