このくらいになると、自分で哺乳瓶をもって
ミルクを飲むようになってきました。
それは、まあいいとして、面白いのは、その飲み方です。
一気にグイグイと飲まない。
ちょっと飲んでは、残量を確かめ、
ちょっと飲んでは、残量を確かめながら飲んでいる。
他の赤ちゃんも、そんなものかなあと、何人かの知り合いに聞いてみたら
そういう飲み方をしている例は皆無でした。
どうやらミルクの飲み方に個性がでてきたようです。
あと面白いのが、親の言葉が分かるようになってきたことです。
もちろん、まだ話せません。
パブーしか言えません。
けれど親の言葉は理解しているとしか思えない状況に出くわす。
離乳食を与えているときに、うっかり
「これで最後」とか
「もうおしまい」
というと泣き出すからです。
けれど
「つぎミルクいきます」
と話しかけると、急にニコニコする。
口を開いて哺乳瓶がくるのを待っている。
あきらかに親の言葉が分かっている。
しかし、話すことはできない。
あいかわらず、パブーに近い言葉しかはなさない。
このあたりが面白いところです。
また、やたら立ちたがろうとする。
もちろん自力では立てないけれど、
私が寝転んでいると、必死になって近寄ってきて、
私の体を使って立ち上がろうとする。
そのくせ、ハイハイは、うまくできない。尺とり虫のように前進することしかできない。同じ8ヶ月の子たちは、みんなうまくハイハイできているのに、うちの子は、それができない。
きっと、体が大きいからでしょうね。
これも立派な個性ですね。
こういう個性を発見するたびに嬉しくなる。
子育てが楽しくなってくる。
ここまでは、前置きです。
ここからが本題です。
息子が誕生して8ヶ月。生まれるまでは子育てが大変だと覚悟していたのですが、意外なことに大変では無かったです。人から聞かされていたようには大変では無かった。むしろ、子供が生まれる前より、仕事が辛くなくなっている。
どうしてだろう?
と考えてみました。
子供に癒されているからかもしれません。それもあるでしょう。
あと、自分の親が、弟の子育てをしているのをみているために、あの時代に比べると、すごく楽になっているのを知っているからかもしれません。なにせ、昔は紙おむつがなかったし、西松屋などの赤ちゃん専門店もなかったし、インターネットもなかったし、昔に比べれば、すごく恵まれているのを知っているというのも、子育てが楽だと感じる原因かも知れません。
しかし、一番の原因は、私の年齢にあるのかもしれません。私は52歳です。脳科学者の研究結果によると人間の知性のピークは、50歳代半ばらしいので、それなりの知性のピーク時に子供を授かったために、肩肘張らず、手を抜くべき処は、抜くところを知っていたために、子育てが楽になっているのかもしれない。
というのも、同じく赤ちゃんを育てている友人の家にいって様子をみていたら、
「ああ・・・・」
と頭をかかえる場面をたくさん目撃してしまうからです。その御夫婦は、若い御夫婦なのですが、育児にすごく疲れている。おじいちゃん、おばあちゃんの智恵をかりればいいのにと、老婆心ながら思ってしまった。
で、気がついたのですが、私の年齢だと(52歳)、私に孫がいてもおかしくないんですよね。
つまり、私自身は、父でもあり、世代的には、おじいちゃんでもある。
つまり、わが息子は、父でもあり、世代的には、おじいちゃんでもある人間に育てられているということなんですね。
その事実に気がついたときに、一人で大爆笑してしまった。
すると嫁さんは、怪訝そうな顔で私をみていました。
話をもどしますが、友人の育児にすごく疲れている若い御夫婦は、赤ちゃんに才能教育をしていました。それを見た別の友人は
「佐藤さんもやれば?」
と言ってきたので
「うちは、そういうのはいらない。才能教育はしない。子供の健康には気をつけるけれどね」
「えー、子供の頭がよくなるのって大切だよ」
「どんな天才でも、人徳が無かったら社会に抹殺されるし、健康が無かったら死ぬだけ。そういうのが馬鹿馬鹿しいのは、宿屋をやってきて、大勢の心を病んでいる御客さんの悩みをきいて痛いほどわかったんだ。だから心と体の健康が一番だと思っている。毎日、緑の中を親子で散歩して、犬たちと遊び回って、すくすくと育ってもらえれば、それだけでいい。もちろん子供が望めば、希望の学校に入れてやれるように、学資保険にはいっているけれどね。でも、本音をいえば、知育よりも、徳育だと思っているのはたしかさ」
つづく。
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私も「健康でいることに勝る節約はない!」という信念を持っていますが、
これを否定する出来事には会ったことありません。
次は何を歌おうか。何を示そうか。
新しいインパクトを与えるのが楽しみです。
一時興味を持ったドイツのシュタイナー教育では、7歳までは夢の中…と言い、文字や数字にふれさせませんね。自然に親しみ、感性を育てます。ブルーベリーへは、そんな環境と、私自身の心のゆとり(単に楽をしたい…?)を求めて遊びに伺っています。