その結果、意外なことがおきた。
子供の一人遊びの動画が、大量に世の中に出現するようになり、YouTubeなどの動画サイトにアップロードされるようになったのである。
ちなみに子供の一人遊とは、存在しない架空の何者かと、3歳くらいの幼児が一緒に遊んでいることです。透明人間と遊んでいたり、鏡の中の人と会話をしていたり、こびとさんと遊んでいたり、霊らしきものとふれあっていたり、パターンは、さまざまです。
この子供の一人遊の存在は、明治大正の昔から多くの目撃証言がありましたが、ホラ話、または怪談話の域をでていませんでした。しかし、最近になってYouTubeなどの動画サイトに息子の一人遊びが次々からアップロードされるようになったから、いよいよ真実みが出てきました。
たとえば、裏に墓地のある家の少女が、毎日、鏡の中の人とお話ししている。その画像がお父さんに大量に撮られていて、引っ越しの日に、引っ越し業者さんがきたとたんに、鏡が粉々に砕け散ってしまったなどの出来事が、某サイトで紹介されていました。
問題は、ここからです。
これほどの衝撃的な事件があっても、当事者の少女は、大きくなると、事件の記憶を失ってしまうのです。子供の一人遊は、大人になると、すっかり記憶を失ってしまうのです。それも3歳以降に、記憶を失う例が多い。
ここからが本題です。
脳科学者や発達心理学の研究者によると、どんな子供たちでも、3歳をすぎると、それ以前の記憶が消えてしまうものらしい。3歳を境に、それ以前の記憶と、それ以降の記憶に断絶がおきてしまうらしい。そして子供の一人遊は、主に3歳以前におきるのです。
ということは、3歳以前の子供たちには、なにか不思議な能力があって、何かが見えるのだが、3歳以降になると、脳が改変されて、その能力が消えてしまうということになる。いったい、どうして、そんなことがおきるのだろうか?
人間の脳は、出生後から6歳までに完成すると言われています。そして、3歳の時に、何かがおきる。その何かとは、なんなのでしょうか? きっと理由があるはずです。人類の進化において、非常に重大な理由があるはずなのです。
これが、今までわからなかった。
息子が生まれるまで、わからなかった。
しかし、今の私にはわかる。
3歳に脳の確変がおきる理由がわかるような気がする。
ここで、少し脱線します。どうして、子供たちの多くは、親不孝になってしまうかという脱線です。子供たちの多くが、親不孝になる理由があるはずなのです。
たとえば、オオカミと犬。彼らは親不孝にはならない。そういう遺伝子が組み込まれていて、親子で社会生活をする。では、ライオンと猿ではどうか? 雌だけは親不孝にならない。雌のライオンたち、またはニホンザルたちの親子は、非常に仲が良い。
ではキツネは? ヒョウは? 彼らは、たった1年で無茶苦茶に仲が悪くなる。そういう遺伝子が組み込まれていて、絶対に社会生活できないようになっている。長い進化の過程で、そのようになってしまっている。
で、人間の場合は?
人間は、社会生活で、助け合う典型的な動物です。だから、もっと子供は親孝行であってもいいのだけれど、そうではない。理由は、3歳で脳に確変がおきるからだと私は思っている。
親が、最も子供に愛情をそそぐのは、0歳から3歳までだと思う。0歳児は、何もできない。1歳児もしかり。2歳児は、非常にデリケート。3歳児になって、ようやく社会を理解しかけるようになる。しかし、その時に脳に確変がおきて、過去の記憶を失うのだ。親が、どんなに愛情をそそいでもリセットされてしまう。
考えようによって、これは、親に対して過酷な仕打ちです。しかし、長い進化の結果、そういう遺伝子だけが、生存競争に勝ち残れたともいえます。3歳で記憶をリセットされて、親不孝予備軍になる仕掛けをもたないと一人前になれないのかもしれません。
私の息子は、8ヶ月になったばかりで、毎日、あふれんばかりの愛情をそそいでいますが、これは、子供が3歳になったら全て忘れられてしまう記憶なんですよね。
しかし、3歳過ぎても消えない記憶もある。
これについては、またの機会に書きます。
つづく。
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大きくなるにつれて、記憶になくなるのでしょうねえ。
親は3歳までの子供の可愛さで満足し、その後どんなに憎たらしくなるばかりでも納得せねばならない、と。
その割には最近は20歳過ぎまで膝はかじられ、手はかかり、になっていますねぇ。
52歳で子供をもつということは、
子供を子供と認識するより先に、
つい人間とは、どういう生き物かを考えてしまいます。
そして自分の過去も考えてしまう。
不思議なものです。