成功したウインターフェスティバルもおわり、昨日は1日かたずけをしていた。おかげで筋肉痛で腕が痛い。指もふるえっぱなしで、パソコンをうまくうてない。まあ、そんなことは、どうでもいいとして、今日から息子と嫁さんは里帰りする。私は宿に残って、いろんな工事業者さんと打ち合わせ、そして午後から嬬恋村役場でジオパークの打ち合わせである。
嫁さんは月に1回、孫の顔見せで実家に里帰りしている。生後10ヶ月になったので、それをおばあちゃんに顔見せして親孝行させている。これは嫁さんの意向ではなく、私が嫁さんにやらせている。息子の教育のためである。嫁さんみずから親孝行する姿をみせて、子供に手本をしめしているのだ。親孝行は口で教えても無駄である。親の後ろ姿で教えない限り、親孝行は教えられない。本当なら私もたまに佐渡島の実家に孫を連れて帰った方が良いのだが佐渡は遠すぎる。それに私は、浮き世の義理で、あまり家を留守にできない事情もあるし、そもそも私は、親孝行ではないので、息子の手本にならない。
まあ、そんなことは、どうでもいい。
間違ったメッセージについて。
猫を飼ったことのある人は、よくわかるかと思いますが、子猫は親猫を相手に遊びます。尻尾を噛んだり、腕を噛んだり。しかし、決して親猫は反撃しません。これはライオンやトラやヒョウでも一緒で、猫科の動物は、小さな子供に好き勝手にさせている。そういう子育てをしている。
ところが犬は、あまりそういうことをしない。子犬が羽目をはずすと親犬は反撃する。この習性を利用して、ペットショップで子犬を選ぶときに、子犬を抱いて「うううーっ!」と唸って見せて子犬の反応をみたりする。すぐにビクッとすれば、親犬に充分にしつけされた子犬なので、そういう子犬は、しつけしやすいことがわかる。つまり、犬という動物は、そういう子育てをしているということなのだ。
どうして、こんなにも子育てが違うかというと、その後、社会生活があるかどうかにあるかもしれない。犬は、人間とおなじく社会生活をする。猫はしない。社会を形成せずに、孤独に狩りをする。そういう遺伝子になっている。ところが犬は、大人になると社会生活をする。そういう遺伝子になっている。だから子犬が羽目をはずすとしつけする。
では、人間はどうだろうか?
猫科にちかいだろうか?
犬科にちかいだろうか?
もちろん犬科に近い。
いずれ社会生活をするからである。
息子が生まれたとき、甘やかす気など、これっぽっちもなかった。事実、悪いことしたら根気よく叱っていた。しかし、肝心なところでミスを犯していた。顔をペタペタ叩かれたり、髪の毛をひっぱったりしても、「可愛いなあ」くらいしか思ってなかった。しかし、これは猫が子猫に与えるメッセージなのだ。犬なら「ううーっ」と唸って子犬をしつける。そして社会生活を教える。しかし、猫は、基本的に子猫をジャイアンに育てるようにしている。社会生活を教えてないのだ。
息子が、親の顔をペタペタ叩いてきたり、髪の毛をひっぱったりすれば、つい「可愛いなあ」と思ってしまう。しかし、それを放置したら、他の赤ちゃんにも同じ事をしてしまいかねない。生後10ヶ月の息子に、親と他の赤ちゃんの区別はつかないのだから。これは、非常に危険なことである。
この話題は、もう少しつづけてみたい。
つづく。
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意地悪をする相手を0歳でも見てやってたりするから(強い子にはやらない)、逆にすごいなと感心してしまったりします。
察するってすごいですよね。言葉じゃないんですもんね。
よっぽど本質みてるなぁと思います。
しかし、難聴の方の場合の海外でのコミュニケーションのイメージがわかないのですが…表情や仕草から相手の意思を予想するのでしょうか。
小学校3年生の時に、寅さんをみていたら、寅さんから『アイラブユー』という台詞がでてきました。私が大笑いすると、母は『意味わかるの?』と聞いてきたので『分からない』と答えました。もちろん正確な意味は知らない。しかし、実際は意味は分かっていました。分かっていたから大笑いしました。
この場合、分かったのは、2つです。『アイラブユー』の本来の単語の意味。なんとなくわかった。しかし、私は、そこに笑ったわけではありません。笑ったのは、寅さんが柄にも無く英語をはなしたところです。英語を話すようなインテリで無い寅さんが、サクラに恋するヒロシにアドバイスとして『アイラブユー』を言ったところに笑ったわけです。小学校3年生なら、そのへんの微妙なところまで分かる。しかし、小学校の教師であった母親が『意味分かるの?』と聞いたら『(正確には)わからない』と答えます。で、母親は、意味も分からずに笑ったのか?思ったでしょうけれど、意味は分かっていたわけです。もちろん、なんとなくです。なんとなくだけれど、子供は、大人が思っているより、大人の言葉がわかっているのですね。私の体験だと。もちろん、なんとなくですけれど。
おっしゃる通り、コミュニケーションの専門書にも、言葉から得る情報は2割、残り8割は非言語から…と明記されていますね。
保育園で0〜1歳児クラスは、まさに非言語コミュニケーションの世界。うちの子もまだ喋れない1歳頃、中学生のお兄さんと一緒に鉄道雑誌を見ながらしっかり「会話」してましたから、感心しつつ笑ってしまいました。