生後14ヶ月になると、今まで分からなかったことが分かってくる。
息子の話し言葉や態度が、しだいにハッキリしてくるからだ。
そして、自分が犯した子育ての失敗も見えてくる。
明確に見えてくる。
今日は、その失敗談を書く。
私は、叱らない躾けに懐疑的だったので、じゃんじゃん叱る。
おかげで息子は聞き分けの良い子供になったが、
一つだけ大失敗をしている。
叱り方で、致命的なミスを犯してしまった。
そのミスとは、怒鳴ることである。
叱り方として「怒鳴る」行為は最低であったことに気がついた。
賢明なる皆さんは、お気づきかもしれないが、
息子を怒鳴れば、息子も怒鳴るようにぐずり出す。
私の前では大人しくても、母親の前で怒鳴るようにぐずり出す。
これに気がついたので、怒鳴るをやめた。
笑顔で、粛々と注意するようにした。
効果は、すぐに現れた。
子は親の鏡とは言うけれど、本当である。
子供は、親が教育したようにしか成長しない。
すくなくとも生後14ヶ月までは。
これは、分かっていた。
分かっていたから、なんどもこのブログに書いた。
何度も書いたにもかかわらず、この失敗を犯した。
へこんだのなんのって・・・・。
まあ、早いうちに気がついて良かったと、前向きに考えることにする。
実は、ここまでは前置きである。
ここから本題に入る。
息子が生後12ヶ月をこえた頃、ある不思議な光景をみかけるようになった。クマやウサギのぬいぐるみに頬ずりしたり、可愛がるようになったのである。
最初は、「ぬいぐるみが好きなのかな?」ぐらいに思っていた。
しかし、生後12ヶ月までは、全くそういう傾向は無かった。ある日、突然に、ぬいぐるみに頬ずりし、ぬいぐるみに語りかけるようになったのである。
「ひょっとして、愛犬コロのモフモフしたのをまいにちみているからかなあ?」
「愛犬コロに語りかけるように、ぬいぐるみに語りかけているのだろうか?」
などと、勝手に納得していた。
しかし、どうも違う。
愛犬コロに対する態度と、ぬいぐるみに対する態度が全く違う。
息子は、あきらかに、ぬいぐるみに癒されている。
ここで不思議に思った。
「生後12ヶ月くらいで、赤ちゃんが、ぬいぐるみに癒されるだろうか?」
そんな話は聞いたことが無い。
しかし、息子を観察する限り、
どうみても息子はぬいぐるみに癒されている。
ぬいぐるみの目を見つめ合って
「ああああああああああああああああああああああああああ」
と、なま温かい言葉をかけながら抱きかかえている。
どうみても、癒されているように見える。
「おかしいなあ? 赤ちゃんでもストレスがたまるのかなあ? そんなことないよなあ。どうみても煩悩(=生命力)のかたまりだからなあ」
こういう疑問をもちつつ、2ヶ月がたち、
息子は生後14ヶ月になった。
生後14ヶ月にもなると。息子の言語がはっきりしてくる。
発音も正しくなるので、何を言ってるか聞き取れるようになる。
そして、ぬいぐるみを抱きかかえて癒されているかのように見える息子の姿も、どういうことかが、次第に明確となってきた。そして驚いた。
息子は、母親や御客さんに可愛がられるように、
ぬいぐるみを可愛がっていたのだ。
またしても、親の真似をしていたのだ。
いや、自分をかわいがってくれていた御客さんの真似をしていたのだ。
ぬいぐるみに対して。
子は親の鏡とは言うけれど、本当である。
子供は、親が教育したようにしか成長しない。
すくなくとも生後14ヶ月までは。
やさしい子に育てるには、まず親が優しくなってなければ。
息子をみるたびに、反省すべき点がたくさんでてくる。
これを奇貨として、精進していくしかない。
つづく。
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