今日で息子が1歳3ヶ月になった。
生後15ヶ月である。
生後15ヶ月の記念に赤ちゃんの記憶について書いてみる。
私は嫁さんに、親孝行するようにさせている。
具体的にいうと月に1回以上、赤ちゃんを連れて里帰りさせている。
私は、宿で留守番である。
で、里帰りから宿に戻ってくると、たった一晩で息子が私の顔を忘れていることに気がついた。
最初は、「赤ちゃんの記憶って、そんなものなのかな?」と勝手に思っていた。
ところが息子は、よく泊まりに来る御客さんを覚えていたりする。
2週間ぶりだったりするのに覚えていたりする。
「親の私の顔は、一晩で忘れるのに、どういうことなのか?」
と、不思議におもったことがあった。
で、息子が忘れないでいる御客さんの行動を、よく観察してみると意外な事実が分かった。その御客さんは、息子に対して特色あるスキンシップをしているのである。そのスキンシップ方法を息子は記憶しているようなのだ。
「はは〜ん」
と思った私は、さっそく会議で東京に行くときに試してみることにした。
別れ際まで、さんざん足をさすって一緒に遊んだ。
で、軽井沢駅で別れるときには、息子は泣いていた。
ここまでは、毎回のことである。
しかし、不思議なことに、たったの1泊分かれるだけで息子は親の顔を忘れる。
「こんにちわ」
と顔をのぞかせても
「だれだろう?」
と不思議そうな顔をする。
そのうち思い出すのではあるが、多少のタイムラグを生じるのが毎回のパターンだった。このタイムラグを全くなくすのが今回の作戦であった。
久しぶりに息子に会ったとき、顔をのぞくのではなく、スキンシップからはじめた。
すると、息子はすぐに笑顔になった。
「あ、父親を覚えている!」
この実験は、非常に興味深い結果になった。赤ちゃんの記憶は、視覚だけではなく触覚などが合わさって作られている可能性が高いからだ。視覚だけでは記憶力が弱く、触覚や聴覚や臭いや体験とあわさって記憶されている可能性がある。
考えてみたら、これは犬などの他のほ乳類も一緒である。視覚だけで記憶が維持できるのは、人間だけであるから、まだ脳の発達が完璧で無い人間の赤ちゃんの記憶は、維持されがたいのかもしれない。
つづく。
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だって、そんなことを言ったら土日休みがある度、1歳前後の0歳児クラスの子たちは保育園の先生たちの顔を忘れていることになってしまいます。あ、でもそうか、保育園に行くという、行動そのものが記憶とセットになっているから私がそう感じたことはないのかもしれないですね。
普段はコンタクトなのにメガネにしたら警戒して近づかない子はいました。
お迎えが来たので、寝ている子を起こし、ママにすぐにだっこしてもらったのですが泣き止まず、一度担任が抱っこして、ママの顔を見せてからママが再だっこしたところ、ピタッと泣きやんだ子もいました。
匂いとかじゃないんだ、とちょっと意外に思ったのではっきり覚えています。でも、この時その子はたぶん1歳半くらいだったと思うので、今のたける君より少し大きいですね。
これから視覚重視になっていくものなのか、子どもによって何に重きを置いて人を認識しているのかが違うだけなのか、それとも、もしかしたらブルーベリーのように、沢山、かついつも違う顔ぶれが集まるような場所だから、たけるくんの認識の方法は視覚以外のものが強くなっていったのかなーーと色々考えてしまいました。
面白いですね。
ちなみに、大胆に髪を切ったときも、父親を認識するのに10秒以上かかりましたね。逆に言うと視覚も重視しているということにもなる。じゃあ、お面はどうかというと、すぐ父親を認識した。つまり視覚を重視してないということになる。
やっぱり基本的には、視覚だけでなく、声とか、そうなるまでの過程とか、そういうところで総合的に認識してるんですね。大人もそうですもんね。
2歳くらいの時のフランス人の子はお面をかぶると私だとわかってはいるけれど(彼がかぶらせたので)、長いこと黙っていると本当に私なのか不安になるみたいでkoko?と何度か確認のように呼びかけられました。お面かぶっていてもいつもの声なら大丈夫みたいでしたけど。
いろんなケースがあるんでしょうけれど。
でもまあ、人間の赤ちゃんを観察することによって、
野生動物の生態について、より詳しくわかってきました。
人間との違いがはっきりしてきて。
あと自分の息子だからこそ実験できることも多いですので、
その結果をみていろんな考察ができるのもよかったですね。