2014年10月20日

昨日の御客様が教えてくれたこと

 カップラーメンは、悪の代名詞・不健康の代名詞のように言われる。私も昔はそう思っていたが、今は思わない。北アルプス縦走中にそういう結論におちついた。

 私は、年間50回くらいの登山を行っていた。そして大勢の登山初心者をひきつれて三千メートル級の北アルプス縦走をしていた。もちろん初心者の中には途中で具合の悪くなる人が出てくる。しかし、不思議なことにカップラーメンを食べさすと元気になり復活する。ただし、1個のみで2個以上は意味は無い。

 最初は、どうしてカップ麺で初心者が元気になるのかかがわからなかった。しかし、途中で気が付いた。塩分である。三千メートル級の北アルプス縦走をすると非常識な量の汗をかく。つまり大量の塩分を失う。その失った塩分の補給に普通の食事ではまにあわないのだ。

 登山初心者は、カロリーばかり気にする。で、間食にチョコを食べてそれで充分だと勘違いする。おまけに喉が渇くので、水をがぶ飲みし、それがオシッコや汗となるので大量の塩分と脂分が不足する。それが引き金となって体調をくずすのだ。

 で、体調をくずす人間に、ある種の特徴があるのにも気が付いた。日頃から健康に気遣っている人ほど体調をくずしやすい。登山中も塩分摂取に気をつけているし、塩気の多いジャンクフードや魚肉も食べないからだ。そのくせ登山で腹が減っているにもかかわらずカリウムの多い野菜ばかり食べているから余計に塩分が放出されてしまう。これでは登山中に体調をくずして当然である。いくら身体に良くても、ものには限度がある。

 さて、ここから本題にはいる。
 昨日、衝撃的な話しを御客様から聞いた。

 実は、1日に1食しか食べられなくなった御客様が泊まりに来た。その人は、暴飲暴食をしない人である。分類からいって健康オタクのほうだったらしい。毎日、野菜ジュースをかかさず飲んでいたらしい。そのために健康診断で悪いところはないと、毎年診断されていた。血液検査でも良好な数値ばかり出ていた。

 ところが、ある時、精密検査をうけたら衝撃な結果がでてきた。肝硬変だというのだ。もちろん原因がわからない。暴飲暴食をしないし、身体も痩せている。どう考えても肝硬変になる要素が無い。

 で、原因を調べたら毎日、野菜ジュースをかかさず飲んでいたのが肝硬変を誘発してしまったことが分かったらしい。よーするにカリウムのとのすぎだったのだ。

 塩分もそうだが、カリウムは、とらないと身体を悪くする。しかし、とりすぎても悪くするのだ。野菜ばかり食べているベジタリアンの寿命が、意外にも長くないのも、そこに原因がある。そもそも安楽死につかうのがカリウム注射なのだ。

 もちろん野菜が健康に良いことは、疑いようも無い。カップ麺が健康に悪いのも疑いようが無い。しかし、ものには限度というものがある。なにごとも、ほどほどが良いのだ。それを昨日の御客様が教えてくれた。私も思い当たることがたくさんあった。健康志向の人は、そのへんをよく考えて、偏食をやめて、なんでも食べるようにした方が良いと思う。

 うちの食事メニューも、そういう方向にしている。少量で品数多くだすようにしている。朝夕で目標50品目。夕食は、御飯汁物の他に9皿だしている。なんでも食べて健康になってほしい。そして、よく旅にでてほしい。

つづく。

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posted by マネージャー at 08:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。ためになります。健康はいいものばかりを摂っててもたまには悪そうな食品も食べないと健康体にはならないんですね。甘やかさないで時には厳しいものも与えることでしょうか。
Posted by うさぎ at 2014年10月20日 10:06
よーするに偏食がいけないんだと思います。たとえば極端な健康志向は偏食になりやすいですし、その逆も偏食になりやすい。何でもバランス良く食べた方がいいですね。あと長時間汗をかいたり、体力を使う場合は、大量のカリウム摂取(納豆・干物・豆腐・バナナ・野菜など)している人は、いつもより塩分多めが良いですね。何事も、ほどほどが・・・・。

Posted by マネージャー at 2014年10月21日 08:34
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