話は変わるが、この時期に美味しい野菜はなんといっても大根である。大根は冬になると甘くなる。夏は辛いのである。なので、どうしても大根を使った料理を食べたくなる。おまけに、この時期は天然物のぶりが非常に安く買えるのである。天然物のぶりと大根。この2つが店先に並んでしまうと、私の頭の中はぶり大根でいっぱいになってしまう。
しかしである、ぶり大根は、作るのがめんどくさい。特に夫婦2人だけで食べる量となると、大量の調味料を使って作らなければならないぶり大根は、不経済この上ない。食べたいけれど、なかなか作れない。となると方法はただ1つ。どさくさに紛れて、お客さんのメニューとして作ってしまう。しかも、我々の分も一緒に多めに作ってしまう。これしかない。
というわけで、先週末は、前の晩から 7人前のぶり大根を作ってしまった。お客さんは5人しかいないので7人前作った。すでにメインの肉料理の材料は買ってしまった後だったが、どうしてもブリ大根が食べたくてブリ大根を作ってしまった。なので、メインは肉と魚のダブルコンボとなってしまったが、肉の方はともかく、ブリ大根の方は予想通り美味しく出来上がった。こういうものは、大量に作らないと美味しくならないのだ。おでんだってそうだ。不思議なことに、ある程度の量をまとめて作らないと美味しくならない。おまけに、調味料の節約にもなる。
お客さんには、ただただ感謝するしかない。 5人のお客さんがいなければ、ぶり大根は作る気にならなかっただろう。逆に言うと、満室になってしまったら、逆にブリ大根を作ることもなかったかもしれない。 7人ぐらいのお客さんの人数が、ブリ大根が1番おいしくなるのである。これが20人となってしまうと、魚の方が煮崩れてしまうのである。だから人数多いときは、おでんとかになってしまうのだ。
ぶり大根を美味しく料理して食べるには、季節とか人数とか細かい条件があるために、なかなかその希望がかなわない。だからこそ、ぶり大根を美味しく作れるチャンスがやってくると、とても張り切ってしまう。まぁこれは、ぶり大根に限った話ではありません。どんな料理にも、美味しく食べれるための環境というものがあるんですよね。
つづく。
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