なぜならば、雪が降った後は、いろんな動物の足跡が見れるからです。人間たちがまだ布団の中にいる頃、森の中を散歩をすると、いろんな動物たちの息づかいがわかります。歩いて50 mほど進むと、早速イノシシの足跡が見えました。歩幅と蹄の大きさを考えるに、大して大きくはありません。
さらに100メートルぐらい森を前進すると、野うさぎの足跡と、タヌキの足跡もありました。リスの足跡もあります。紀州鉄道列車村のホテルパルコールあたりを歩くと、カモシカの足跡も見られます。このあたりは、たくさんの建物が密集しているのですが、大半が別荘であるために、人の気配がありません。だから色んな野生動物が生息しているみたいです。夏だと考えられないのですが、 12月を過ぎると、山の方から野生動物が降りてくるようです。
しかし、さすがにツキノワグマや狐の足跡はありません。それらは浅間牧場にいくとみられます。本来ならば、ツキノワグマは冬眠に入っているはずなのですが、まれに浅間牧場で足跡を発見できます。過去に何度かそれを写真に撮って、このブログにアップしています。興味のある方は、このブログの過去ログをご覧になってください。
ちなみに、浅間牧場辺りを徘徊しているツキノワグマの巣は、もう廃墟になっている別荘の縁の下にあります。そこで冬眠をしてるのです。夕方近くになると、廃墟別荘地帯から浅間牧場辺りにやってきて、大好物の野草をむしゃむしゃ食べています。でも雪の降る頃には、冬眠体制に入りますので、初雪から23日後には、もうクマの足跡は見ることができなくなります。
このように動物たちの足跡を探す事を、アニマルトラッキングといいますが、よく自然ガイドたちがスノーシューを使って盛んにやっていますよね。ですが、ぶっちゃけて言うと、スノーシューで山奥に行くよりも、実は北軽井沢ブルーベリーの宿の近辺を長靴散策する方が、簡単に見つけることが出来るんですよね。それも宿から100メートルから200メートルぐらい離れたところで見つけられます。わざわざスノーシューを履いて山奥に行かなくてもいいんです。
まぁそんなこと言っても、宿のそばでアニマルトラッキングをやったとしても、あまりありがたみがないでしょうね。やはり景色の良い所に行きながら、数少ない動物の足跡を発見する方が感動も大きいかもしれません。高級レストランのコース料理よりも、腹ペコで食べた山頂のおにぎりの方が美味しいですもの。
ちなみに私は、今日も小浅間山に登ってきました。
15年前に北軽井沢にやってきた頃は、冬の小浅間山に登る人なぞ1人もいなかったのですが、今じゃ毎日大勢の人が上っています。私が散々このブログやホームページで小浅間山の紹介をしてきたからか、たくさんの人がやってくるようになりました。つくづくネットの力は恐ろしいと思います。
まぁそんな事はどうでもいいんですが、 15年前だと冬の小浅間山は動物の足跡でいっぱいだったんですが、これだけ人が上ってしまうと、動物の足跡は全くないですね。どこを見ても、全く見えない。あるのは一緒に連れてきた愛犬コロの足跡だけです。そうです私は愛犬コロと一緒に小浅間山に上っているのです。
すると後ろの方から賑やかな声がしてきました。どうやら某ホテルの自然ガイドが率いる団体さんのようです。大きな声で身振り手振りで自然解説をしていました。私はどんな解説をしているのかなぁと、ちょっと耳をすましたのですが、どうやらアニマルトラッキングをやっているようでした。
あれ?
動物の足跡なんかないはずだぞ?
と、首をかしげていたのですが、よくよく見ると、愛犬コロの足跡を指して、これはタヌキでしょうか?狐でしょうか?とお客さんに問い掛けているのです。あちゃー。
『こいつはやべえ』
今更この足跡は、愛犬コロの足跡ですよなんて言えませんので、団体様に見つからないように、薮をこいで下山しました。もちろん登山道を外れています。別にこっちは悪いことをしているわけでは無いのですが、どうにもバツが悪くてコソコソ帰ってしまいました。それにしてもガイドさん、もうちょっと勉強した方がいいですよ。まぁそのおかげで、森の奥地でカモシカに出逢えたのだから良かったのですけれど。
つづく。
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「あちゃ〜〜〜」なんて言ってるかも。
それにしてももうスノーシュートレッキングができますね。
楽しみです。
歳をとると、昔のような勢いがなくなってきますね。それに比べて、息子達はどんどん体力も気力も充実していくようです。追い越されないように、健康に気をつけたいと思っています。