ところで、もうすぐ息子が1歳9ヶ月になる。早いものだ。そして、息子はますます親を真似するようになってきた。最初に息子が親の真似をしたのは、生後10ヶ月ぐらいだろうか?ご飯を食べる前に「いただきます」を言うようになった。これは親の外見を真似しただけだと思われる。この頃は親の外見の真似をどんどんしていた。
しかし、その数カ月後には、「いただきます」を言わなくなった。見た目上は退化現象が始まっていた。しかしそれは退化などではなく、自分の意志を持ち始めたのだと思う。単なる物まねではなく、言う言わないの選択肢の主導権を取ろうとしていたのかもしれない。
そのうち「いただきます」を言ってみたり言わなかったりケースバイケースの事が多かった。気分に左右されていた。それが 1歳8ヶ月くらいになると、必ず「いただきます」を言うようになった。その上、親の私が、息子の前で、うっかり「いただきます」を言い忘れてしまうと、息子が親に注意するまでになった。こうなると「いただきます」は、息子にモラルとして定着してしまった感がある。
以上、 2年近く息子を観察してみて思った事は、「いただきます」には、いろんな「いただきます」があるということである。最初は本能的に、真似ばかりしていたと思う。そのうち真似をすることに対して、自分の意思を優先させるようになってきている。そして最後には「いただきます」が習慣となっていき、挙げ句の果てにはモラルにまで発展していっている。同じ「いただきます」でも、生後10ヶ月の「いただきます」と生後1年9ヶ月の「いただきます」では。天と地ほどの差があったと思う。
ちなみに息子は、いろんなことを覚えつつある。まずお客さんに「バイバイ」と言うようになった。実はこれは私も嫁さんも教えてない。教えてないのに息子はある日突然、お客さんに「バイバイ」と言うようになった。おそらくテレビの影響かと思われる。他にも教えてない事をするようになった。どう考えても、テレビの影響である。その逆に、私が一生懸命教えようとすることは、全く覚えてくれない。にっこり笑ってはにかむだけで、覚えてくれない。どうやら覚えるものに対しての主導権は絶対に渡さないつもりらしい。
黙ってじっとして私のを読む絵本を見てはくれない。すぐ暴れだす。そのくせ、私が諦めて週刊誌などを読んでいると、それを脇からじーっと眺めるのだ。息子は私が読んでいる本をじーっと眺める。もしくは、私が読んでいる本に似たような形をしたものがあったら、それをじーっと眺めるのだ。息子は私が本気で面白がってるものでないと読んでくれない。しかし、私が本気で面白がる本は、かなり難しい本なので、息子が内容を理解できるわけがない。なのにそういう本ばかり読もうとする。
食事の時などもそうである。どうしても自分が主導権を取りたがる。私がうどんをフォークで突き刺して息子のところに運んであげるのだが、息子はそれを素直には食べてくれない。せっかくボークで突き刺したうどんを、手でわざわざもぎ取って、それを腕の中に戻し、改めてお椀の中のうどんを手で掴んで口に運んでいる。食べさしてもらうのが嫌いなのだ。そういう年頃になってきたのだ。
おまけに大人用の箸を持ちたがる。子供用のスプーンやフォークを渡すのだが、それが気に入らないらしい。どうしても大人が持っているものと同じでないと気が済まないらしい。当然のことながら、大人用の箸など使える分もないから、うまく食べられない。したがって、最終的には手で食べてしまうことになる。要するにインド式のご飯の食べ方になってしまうのだ。
話は変わるが、今日は大掃除をした。古い冷凍庫をリサイクルに出すべく、自動車の積み込みを行った。嫁さんと2人で、大きな冷凍庫を移動させたわけだが、息子も一生懸命手伝おうとする。正直言って邪魔で仕方ないのだが、夫婦2人が何かをやっていると、息子は必ず入り込みたがるのだ。お客さんが帰った後のベットメイクや部屋掃除も、必ず息子が加わってくる。まぁそれはいいのだが、困ったことに主導権を取りたがるのだ。しかしこればかりは主導権を渡すわけにはいかない。あと10年は待ってほしいが、その頃は興味を失っているのだろうなあ。
つづく。
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マネージャーさんを形作っているたくさんの要素の中の、旅人感覚が顔を出した感じがしました。
手づかみ食べも、手のひら全体を使って掴む段階から、
だんだん指先で掴めるようになる段階まで、
けっこう大きな差がありますよね。
自分で食べたい気持ちが起こる時だけに、食後の掃除の大変さに 笑
あれはあれで、美しい作法があるのでしょうね。
各国いろんな様式美があるみたいで旅行中、いろいろと新鮮でした。