ところで、私はこの時期に、北軽井沢付近の山の登山道の清掃行っている。うちのお客さんの多くは、ハイキングや登山を趣味としている人たちである。そういう人たちをスタッフの土井くんが自然ガイドをしながら案内をしている。つまり、この付近の山のお世話になっているわけだ。だから恩返しに10年くらい前から登山道の整備をしているのである。
これはかなり孤独な作業なのだが、実際に登山道の整備をしていると、整備しているのは私1人でないことがわかった。いろいろな山岳会や、志のある多くの人たちが整備しているのである。例えば浅間隠山は、私が知っているだけで3人ぐらいの人がいる。そのうちの1人は、山岳会に属してるわけでもないのに、 10数年も1人だけで笹を刈っていた。
もちろん1日で終わるわけがない。毎年10日から2週間以上の日数をかけて、整備をしていた。そこが終わると、次に赤城山に行って登山道を整備するのだそうだ。終わるといっても、彼が整備するのは7号目くらいまでである。そこから先は、私が整備していた。
ただし、最近はさぼり気味である。子供が生まれたからだ。それでも一昨年は、 1年間に20日くらい登山道を整備していたのだが、去年は4日ぐらいにまで減ってしまった。それも小浅間山しか整備しなくなってしまった。子育てが忙しくて、登山道の整備ボランティアまで手が回らないのである。あと、自分の息子が行ける山を優先するようになったということもある。真ダニの関係で藪のある山に赤ちゃんは連れて行けないからだ。
しかし今年は観光協会が、もっと積極的にバックアップしてくれることになった。人数を集めてくれるらしいのだ。もちろん全く集まらないかもしれない。だとしても私1人で出発するので何の問題もない。今までもそうしていたのだから。ただ今までと違うところは、ある程度の予算の裏付けがついたところだ。自腹だった草刈り機のガソリン代とか、ゴミ袋代などが支給される可能性が出てきた。本当なら、とてもありがたいことである。なので浅間高原シャクナゲ祭りが終わったら早速、動きたいと思っている。
話は変わるが、宿屋をやって驚いた事は、道路清掃を主にやっているのが、観光関係者であるということだ。観光で外からやってきた人たちが、ゴミを道路に投げ捨てる。その後始末をするのは観光協会なのである。観光協会と言うと、何やら大きな団体のように思えるかもしれないが、その実態はペンションやレストランのオーナーたちの50軒ぐらいの父ちゃんたちである。彼らが集まって道路清掃をやるのだ。
もちろん私も出かける。しかし、出席率はそれほど高くは無い。だから役場の職員とか、消防団とかも出てきて清掃を行う。そして、道路をきれいにするのだが、ここで問題が出てくる。そういう団体が清掃する区域は、群馬県内部に限られてしまうのだ。

つまり、中軽井沢から群馬県と長野県の県境までは掃除が出来ないのだ。
そのために、その区間にゴミがとても多いのである。
群馬県よりも長野県側の方が圧倒的にゴミが多いのはそういう理由である。
しかし、その区間にゴミを落とす観光客の人たちは、長野県を通過して群馬県にやってくるお客さんなのだ。軽井沢の観光協会としてみたら、群馬県が掃除すべきだろうという話になってしまう。もちろん私たちもそう思っているのだが、群馬県側の自治体が関わっている清掃事業だと長野県まで手が出せない状態なのだ。
ただ、観光関係者としては、そんな事は言ってられない。いくら長野県側であっても、北軽井沢に来る玄関口が、ゴミだらけでは恥ずかしい。とてもじゃないが見て見ぬふりはできない。なので、登山道の整備にかこつけて、せめて小浅間山周辺の道路清掃だけでも、目立つようなゴミを片付けてしまおうと思っている。
また、浅間牧場や六里ヶ原休憩所に放置されているゴミも気になる。ゴミといってもたいしたものはないのだが、タバコの吸い殻が気になる。あそこは、小さなお子さんを芝生で遊ばせる人たちが多い。もし乳幼児が誤ってタバコの吸い殻を口に入れたら大変なことになる。なのでタバコの吸殻を無造作に捨てる人を見ると、無性に腹が立ってくる。
別に注意はしないけれど、昨日は、若い観光客がぽいと捨てられた吸殻をすぐに拾った。嫌そうな顔をされてしまったが、タバコの吸い殻は他のゴミと違って毒性が高いことをわかってもらいたい。野生動物が食べないとも限らないのだ。釧路湿原では、原因不明で死んでしまったツルの胃袋からタバコの吸い殻がでてきた事例もある。これだけは本当にやめてもらいたい。
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まったく同感です。
家から駅までの通勤路で歩きたばこ見かけるのも気分良くありません。