しかし、ジェットコースターやゴーカートなどの乗り物に乗るには、フリーパスがお得なわけです。というわけで、今回はフリーパスを使って、いろいろな乗り物にチャレンジしてみて、その体験を今後、お客さんたちにアドバイスができるようにしなければならないと思ったわけです。
で、フリーパスを使って親子3人で遊んできたわけですが、実際に自分で遊んでみて初めて分かったことが多かったし、気がついたことも多かったです。
まずフリーパスですが、必ずしも家族全員が必要とは限りません。おじいちゃんおばあちゃんが一緒だった場合や、幼児連れの親子3人の場合は、全員必要では無いようです。息子は2歳ですが、 2歳だと必ず親の付き添いが必要になるわけですが、付き添いは座席の関係上1名に限られてくるわけです。乗り物の大半は2人席なんですね。そうなると、お母さんと息子が一緒に乗り物に乗って、お父さんがそれをビデオカメラにとると言うケースが大半なのです。なので、せっかく買ったフリーパスがちょっと無駄になるわけです。
あと、面白いと思った事は、おもちゃ王国の中に、 2つのグループができていることです。 1つは入園券のグループで、その人たちは、ただひたすらにパビリオンで遊んでいます。もう一つはフリーパスのグループで、パビリオンなんかには目もくれずに、ただひたすらに乗り物に乗っています。
そして料金の関係かフリーパスを使って遊ぶ人たちは少数派なので、どの乗り物にも、たいして待たずに乗れちゃうわけですね。つまり、あっという間に、一巡してしまうわけです。そしてそれぞれが、好みの乗り物に何度か乗るわけですが、何度も同じような人たちと顔を合わせるわけです。で、小さな見知らぬ子供たち同士が仲良くなったりするわけですね。
あと、面白かったのは、おもちゃ王国に行ったのが、平日だったこともあったためか、スタッフさんたちが、 2つの乗り物の運転を掛け持ちしていたりしていました。すべての乗り物に従業員がいるわけではなくて、例えば、お客さんがコーヒーカップの前に待っていると、どこからともなくスタッフさんが現れて、動かしてくれるわけです。
今は紅葉の時期なので、森の中にあるおもちゃ王国は、落ち葉だらけです。それを掃除しながらスタッフさん達は、乗り物を運転しているので、「あれ? 誰もいないなぁ」と思っていると、岩の植え込みの中から、突然、竹ぼうきを持ったスタッフさんたちが現れて、メリーゴーランドを動かしてくれたりします。
あと面白いのは、スタッフさんたちによって、接客の仕方がバラバラなんですよね。若い女の子なんかは、マニュアル通りの対応をします。きっとアルバイトなのでしょう。
ところが、それとは別に神様レベルの対応をしてくれる男性スタッフの方もいます。うちの息子を何度も抱き上げてみたり、一緒にトランポリンを飛んでくれたり、乗り物に乗っていると、大げさなくらいに笑顔で手を振ってくれていたり、思わず感動がこみ上げてきそうになるほどのホスピタリティーを発揮してくれたりします。どう考えても、仕事の範囲を超えた接客をしてくれるスタッフさんもいるんですよね。
話はかわりますが、うちの嫁さんは、午前中いっぱいで、宿のほうに帰らなければいけませんでした。平日とはいうものの、紅葉シーズンですから、大勢のお客さんの予約が入っていたからです。なので、午前中は嫁さんと息子が乗り物に乗って、私はただひたすらカメラマンに徹していました。そして、午後から嫁さんは宿のほうに帰っていきました。私は残された息子と2人きりで、午後いっぱいを遊ぶ予定でいました。
平日だったために、乗り物に乗るお客さんは少なかった。なので、大半の乗り物に従業員さん達はいなくて、お客さんが入口に来たときだけ、どこからともなくスタッフさんが現れて、乗り物の運転をする。そういうシステムで、おもちゃ王国は運営されていました。といっても待ち時間は、 10秒もなかったと思います。すぐに現れるのです。
最初は、変だなぁと思っていたんですよね。
誰もいないのに、突然、スタッフさんが現れるからです。
しかし、よくよく観察してみると、その理由が分かりました。スタッフの人が、竹ぼうきで落ち葉を拾いつつも私たちの動向を見ているんですね。マークされていたわけです。どこそこの乗り物に行きそうだと察知したら、すぐに駆けつけるわけです。そして溢れんばかりのホスピタリティーを発揮するわけです。保育士の先生のように接してくれるんです。明らかに、仕事の枠を超えているわけです。たとえば制限時間五分のトランポリンを十分かけて一緒に遊んでくれたりする。アルバイトっぽい女性スタッフの人は、けっこう口うるさい人もいるんですが、そういうことをせずに、体全身で一緒に遊んでくれる。こっちの胸が一杯になる。
どうしてこんなに親切なんだろうなぁと、考え込んでしまいました。
あ!
そういえば、親切にしてくれるようになったのは、嫁さんが宿のほうに帰ってからだなぁと。ひょっとしたら、訳あり夫婦と誤解されたのかもしれない。下手したら、離婚していて、私が息子に面会にやってきたと思われたのかもしれない。で、おもちゃ王国は閉館と同時に、私は息子とさよならすると同情されて、それで親切にしてくれたのかも…… 。
いや、さすがにそれはないか。
あのスタッフさんは、そこそこ偉い人で、
ホスピタリティーの達人だったのかもしれない。
そう思っておこう。
つづく。
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