で、面白かったのは、
「家族が多いですね。昔は学生ばっかりだったのに。あ、うちも家族だった…」
と言っていたことです。
そうなんですよね、 10年前によく泊まっていた学生さん達が、今やお母さんやお父さんになっているんですね。そういえば、昔ヘルパーをやっていた女の子も、娘さんを連れて泊まりに来てくれました。お母さんそっくりの可愛らしい娘さんでした。今年は、こういうパターンが多くなりました。私がブログに、子育て日記みたいなものを書いているから、こう言うお客さんが増えたのでしょうかね?
あれは何年ぐらい前でしょうか?
毎週のように、うちに泊まりに来るお客さんがいました。
年間にして、70泊ぐらいしていたでしょうか?
休みさえあれば、しょっちゅう泊まりにきて、うちのツアーに参加していました。当時は、うちも毎週のようにツアーを出していたので、いろんな秘境に連れて行ったり、遠くまで温泉に入りに行ったりしていました。それだけ何度も訪れてしまえば、やがて行くところがなくなってしまいます。何年か経ったところで、別の宿に行きだしたのか、他の趣味に興味を持ったのか、その後音沙汰がなくなってしまいました。まぁ音沙汰がないといっても、年に1回か2回位は泊まりにきていたんですけれどね。
で、最近久しぶりに電話がかかってきて、予約が入ったんですよね。 2人分の予約でした。そして昨日久しぶりに再会したわけです。彼は可愛らしい彼女を連れていました。それを見たら、自分のことのように嬉しくなりましたねぇ。宿屋のくせにハイテンションになってしまいましたねぇ。当然のことながら、夜は祝杯です。というか夜遅くまで、いろんな話で盛り上がってしまいました。こういうことがあるから、宿屋はやめられません。
危機で、いろんな旅の話で盛り上がったのですが、ちょっと気になったことがいました。彼はバスできたんです。昔はく車で遊びに来たんですが、今は車を持ってないとのこと。北軽井沢交通手段がないと不便なところなんですよね。
「ところで○○さん、明日の予定はどうなってますか? 」
「アウトレットでも行こうかと思ってます」
「ああ、そうか」
そうかそうだった。
○○さんは、軽井沢を1度も観光したことがなかったんだった。
いつも東京からうちの宿に一直線できて、うちの宿に泊まっては、うちのツアーに参加していたから、いわゆる観光地巡りはいちどもしたことがなかったんですよ。年間に70泊ぐらいしていたにもかかわらず、観光地には1度も行ってなかったんです。だから彼女連れの今回が、初めての軽井沢観光になるんですよね。
思えば、そういうパターンのお客さんが過去にも大勢いました。よく遊びに来ていて、しばらく顔を見ないなあと思っていたら、突然、彼女連れで挨拶にやってきて紹介してくれて、初めて軽井沢や北軽井沢を観光する。そういうパターンのお客さんが過去にも大勢いました。そしてまた何年か音沙汰がなくなって、突然、嫁さんと子供を連れてやってきて、おもちゃ王国に遊びに行く。そういうパターンもありました。そういうパターンになるお客さんを何回か体験しています。
宿屋は、多くのお客さんの人生の一瞬を見ることが多い。宿屋の人間は、旅を楽しんだお客さんたちの思い出の目撃者です。だから、お客さんの子供さんが大きくなった時、目撃証言者としての思い出を、出してあげることができるのかもしれません。いずれそういう時は来るのかなと思っています。先日、小学生のお子さんを残して亡くなってしまったお客さん多いましたが、そのお子さんにも、ひとつの記憶を将来何か残してあげられる時が来るのかもしれません。もちろんないかもしれない。 ひとつ言えることは、楽しい思い出に対する目撃者になれるということは、これは結構ゆかいなことなんですよね。
つづく。
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