2016年04月21日

庭仕事を手伝う3歳児

 息子が、こども園に通うようになってから1週間ぐらいがたちます。うちの息子は、初日から1人でバスに乗って出かけたにもかかわらず、こども園が大変気に入ったようです。毎日行くのが、楽しくてたまらないという感じで、迎えに来るスクールバスに1人で乗るのも楽しくてたまらないようです。

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 ちなみに、こども園の先生方も素晴らしい方々で、毎日細かい報告を電話でしてくれます。下手したら親の私たちよりも息子のことをよく観察しています。私が子供だった頃よりも100倍以上って手厚く保護されていますね。私が保育所に通っていた頃は、こんなに手厚くなかったです。だから息子を託児所に預けても託児所が素晴らしいと思えたんでしょうね。

 今から50年ぐらい前の保育所は、現在の託児所と変わらなかったと思います。
 下手したら現在の託児所の方が50年前の保育所より手厚いかもしれません。
 逆に言うと、待機児童が問題になっている原因は、
 保育所が手厚くなったために
 人手が足りないためでは無いかと思えてきました。

 前にも書きましたが、50年前に私が保育所に通っていた頃は、何か工作をするときに家庭から持ってこさせるような行事があったときは、保育所の先生は、幼児に対して持ってくるように言っていました。当時はコピー機もないし、わざわざプリントを印刷する手段もない。電話だって普及率は半分以下だったと思います。もちろん私の家にも電話はなかった。迎えに来る人だって必ずしも親とは限らない。近所のお母さんが、ついでに連れてかえるケースもあるし、どうしても伝達手段が保育園児に限られていたわけです。

 例えば、翌日に七夕飾りを作る行事があった場合は、幼児に笹竹と折り紙を持ってくるように言っていたんです。当然のことながら、忘れてくる子どもたちもいます。私もその1人です。で、忘れてしまって、笹も折り紙も持ってこなかった私は、他の子供達が七夕飾りを作るのをじっと見ていました。

 問題が起きたのは、保育所からの帰り際です。私の祖母が、自分の孫だけ七夕飾りを持ってないのに怒りだしたわけです。慌てた保育所の先生は、大急ぎで保育所の裏にある笹竹を私と一緒に取りに行ってきて、 3分ぐらいで七夕飾りを作っちゃって、それを私に持たせ、
「おばあちゃんには自分が作ったって言うんだよ」
と言ったわけです。もちろん私は先生との約束を守って、自分がこの七夕飾りを作ったと言い張ったのですが、そんなことが自分の祖母に通用する訳がなく、祖母はますます激怒していきました。

 ここで重要な事は、 50年前の佐渡島の保育所では、折り紙と笹竹の用意は、子供達に直接言っていたという事実です。今では考えられないことですが、当時は、こういう事が通じたんだと思います。当時、保育園児だった私自身も、これによって忘れ物をしたらどうなるかということを経験できたので、貴重な体験だと思っていました。だから私は保育所の先生との約束を守ったんだと思います。当時の私にしてみたら、祖母の方が、モンスターペアレントに見えていたと思います。

 しかしこの体験も、現代の価値観からしてみたら、180度変わりますね。

 コピー機や電話が発達した今の世の中なら、物忘れをしがちな園児に、七夕飾り用の笹竹と折り紙を持って来るように言うこと自体が信じられない行為であると思うし、忘れ物した園児に七夕飾りを作らせないと言うことも問題になる行為かもしれません。なにより
「おばあちゃんには自分が作ったって言うんだよ」
と園児に嘘をつかせた行為は、大事件に発展するかもしれません。そういう意味では、1960年代の保育園というのは、のどかな時代だったのです。

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 まぁそんな事はどうでもいいとして、本題に入ります。

 息子がこども園に通うようになると、ショックを受けますよと、いろいろな方々から忠告されてはいたんですが、その意味がようやく分かってきました。こども園に通いだして間もなく、息子がトイレに入るたびに
「最高だぜ」
と雄叫びをあげるようになりました。年配の園児の真似をしてるんでしょうね。このほかにもいろいろな言葉を覚えてきています。良いも悪いも、上品な言葉も下品な言葉も覚えてきます。世の中のお母さんたちが、こどもの友人を選びたがるのは、こういうことが影響しているんでしょうね。

 以前、子供は育てたようにしか育たないと、このブログに書いていますが、こども園に通いだしてからは、これが別の意味に作用しますね。今までは、なんだかんだと言って親の影響が大きかったのですが、これからはこども園の影響も大きくなってくると思います。トイレで「最高だぜ」と絶叫する息子を見るたびに、そう思うようになりました。

 ただし、私はあまり心配をしていません。うちは自営業なので、親の方が圧倒的に息子に接する時間が長いんです。息子は、こども園から帰ったら、楽しそうに親の仕事の手伝いをします。ベットメイクをしたり、ワックスをかけたり、ゴミを片付けたり、何でも親子で一緒にやります。多少邪魔なのは仕方がないとして、 0歳児の頃から息子は、ずっと一緒に仕事をしていました。でも息子にしてみたら、遊んでるのと一緒なんです。
 
 動物学をやった人なら、こんな事は常識なんですが、いかなる野生動物も子供は親の真似をしながら成長します。しかも親と遊びながら成長します。ライオンも狼も狐も、子ども遊ばせながら教育するわけです。だから私も、遊びながら息子と一緒にベットメイクしたり、客室の掃除をしています。息子と遊びながら、時には叱りながらやっています。これがいつまで続くのかわかりませんが、行けるところまで行こうと思っています。

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 話は変わりますが、現在ゴールデンウィークのお客様を迎えるにあたって、毎日忙しい日々が続いています。まず、 1,000坪もある庭を整備しなければいけません。大きな花壇を耕して土を入れ替えて、肥料を入れて、花の苗を植えるわけですが、これが大体、毎年5万円から8万円位かかるんですよね。しかも1週間ぐらいの肉体労働が必要なんです。

 もちろんその作業をしている最中に息子もそばにいて、手伝おうとしてきます。どうしても子供は親の真似をしたがりますので、私が車輪で土を運んでいると、息子も一緒になって運ぼうとします。スコップやクワで土を耕していると、息子もそれをもって耕し始めます。それはいいんですが、先ほど苗を植えたばかりの花壇を踏みつけたり耕したりするので、邪魔で邪魔でしょうがない。

 しかし邪魔だと言えないのが辛いところです。
 もし言ってしまったら最後、息子は二度と手伝わなくなります。
 そういうものなんですね。

 いったん息子から興味を奪ってしまうと、後でどんなに興味を持たせようとしても、二度と振り返ってくれなくなるんです。これはインターネットで調べれば似たような事例がどんどん出てくる。そもそも自分の体験からして、そういうものだった。だから、どんなに邪魔でも、邪魔だと言えない。 1万円分ぐらいの花壇を破壊されても、これは痛い授業料だと思って我慢しなければなりません。そこが辛いところです。

 おかげで、大量の鉢植えが庭に存在します。

 この鉢植えの中には、非常に無惨な形をしたチューリップや水仙やムスカリなどがありますが、これらの大半は息子のお手伝いの結果です。ちょっと残念なことになりましたが、これも子供のためなので、仕方ないかなーと思っています。もし、家にお泊まりになるお客様で、このブログを読んでいる人がいたら、無惨な姿の鉢植えを見たとしても、
「どうしてこんな変な鉢植えがあるんですか? 」
なんて思わずに、スルーしていただけるとありがたいです。

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つづく。

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posted by マネージャー at 11:34| Comment(4) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ノンタンも幼稚園へ行き始めて1週間が過ぎました。泣くかな〜と思ってましが、来たバスに乗り込んでアッサリとバイバイされました(^_^;)

帰りもスッキリした様な顔で帰ってきました。ただ、今まで家に居てイキナリの集団生活で疲れてると思い11日〜15日は午前保育だったので帰って来たらお昼を挟んでお昼寝をさせる様にしました。半ば強制です(^_^;)

こうでもしないと、疲れて帰って来てるのにまた外で遊ぶとか言って遊ばせては翌日に響くので「お昼寝してスッキリしてから遊ぼ!」と言って一緒に寝る様にしました。
そうすれば、疲れも幾らか違うと思うので…。
お昼寝をさせるとやっぱり違うみたいですね。顔もサッパリしてました。
ですが!18日の月曜日に初のお迎えコールが幼稚園から来ました(T_T)
ノンタンが熱を出してしまったんです。
39.5℃有り、職員室で待ってたそうでヘロヘロでした(+_+)直ぐ病院へ連れて行き解熱剤を貰って帰宅してまた熱を計ってみたら40.1℃有って解熱剤を入れて寝せました。

結局、39℃前後の熱が4日続き今週はお休みさせました。ヒータンも10日から熱を出して4日も40℃近くの熱が続きました。

お手伝い(^_^;)確かに邪魔だけど、やり方覚えてくれれば良いかなって感じで遣らせてます(笑)
急いでる時に「ノンちゃんもやる!」と言い出すので、イラッとして「良いよ!アッチに行ってて!邪魔」と言ってしまうんですよね(T_T)余裕無い時に言われるとイラッとするんですよね…。

ノンタンはチョッとふて腐れますが、また来て「ママ忙しい?終わった?」って聞いて来るのでそん時は少し余裕も出来てるので「忙しく無いよ。やる?」何て言うと嬉しそうに遣ってくれてます(笑)

トイレは幼稚園でも時間を見て連れて行ってくれてる様で今のトコはオシッコ失敗しましたって帰って来た事は無いですね。ただ…ウンチ(T_T)1番の曲者で。パンツの中にして「ウンチ出た〜」って叫んでます。トイレでやる!と言ったので、補助便座に座らせたら出ないって始まり結局パンツの中(+_+)オムツ外れはまだ先かな〜。
日中はトレパンだったり、普通のパンツを履かせて寝る時だけオムツにしてるんです。
タイミングが良いと夜中に起こした時にトイレ行ってオシッコしてくれるんですがタイミングが合わずですね。

健くんはどうですか?
Posted by 山ガール特訓中 at 2016年04月22日 23:30
>18日の月曜日に初のお迎えコールが幼稚園から来ました(T_T)
>ノンタンが熱を出してしまったんです。

大変でしたね。けれど、よくあることらしいですよね。スクールバスに乗る時に近所のお母さんお父さんと一緒になることもあるのですが、聞いてみたら、保育園幼稚園は、病気の塊ですから、これからいろんなものをもらってくるそうです。うちのお隣さんも、お父さんもお母さんも息子さんからもらってきたために、 2 3日寝込んだらしいです。覚悟しといたほうがいいですよくやれました。


>お手伝い(^_^;)確かに邪魔だけど、

余裕のあるときは、できるだけ、お手伝いさせてあげた方がいいと思います。でも、本当に急いでいる時は、そういうわけにもいきませんよね。うちも週末とかゴールデンウィークは、ひとりで遊んでもらうことになると思います。

>「ママ忙しい?終わった?」って聞いて来るので

可愛いですね。それでもって優しい子ですね。以前うちに来た時も、この子は絶対に優しい子だと思いました。うちの息子に、いろいろ気遣ってくれていたし、お菓子も、いろんな人に配っていましたからね。自分だけでなくて、他の人たちにも気配りのできるお子さんだったので感心した覚えがあります。しかもあの時は、 1歳半か2歳ぐらいだったから、妹さんがいる現在は、もっと気配りができる子になってるんでしょうね。


>ただ…ウンチ(T_T)1番の曲者で。

ウチもそうです。ウンチがうまくいかないんですよ。私は弟は、保育所に入るかなり前にトイレができるようになっていたのに、うちの息子は、まだまだダメなんです。昔の世代よりも、 1年ぐらい遅い気がします。これも紙オムツのせいかもしれませんね。まあ気軽にやっていくしかありませんね。

実はうちも、日中はトレーニングパンツで、夜はオムツなんです。しかも、トイレが嫌いで、おまるが大好きなんです。なんとかトイレに慣れて欲しいですけれど、なかなか素直に入って来れなくて苦労しています。

ちなみに、 1歳児の頃から保育所に入れてるお母さんのお話を聞くと、いつトイレができるようになったかわからないって言うんですよね。全部、保育所の先生がやってくれたらしくて、本人はわからないらしいんです。ちょっと羨ましいなぁと思いつつも、逆に言うと貴重な体験を逃してるような気もしました。

Posted by マネージャー at 2016年04月23日 07:08
トイレが苦手な子って多いですよね。
ノンタンはほんの少しのキッカケでトイレでオシッコが出来るようになりました。

大それた事じゃないんですけどね(笑)ノンタンが通ってる幼稚園に入る前に親子でプレに去年の4月から通ってたんです。その頃はオマルでオシッコ出来るようになって慣れたかなぁ〜って頃でした。プレに通うようになって、先生が時間を見て「そろそろみんなでおトイレに行きましょ〜」って声を掛けてくれるんです。
なので、幼稚園のトイレだし怖いって大騒ぎしなきゃ良いなって思いながらトイレに連れて行ったんです。

やっぱりノンタンは怖いって言ってたんですが、様式トイレで座った時に足もべったり床に着くので子供にとっては足が浮かないので、怖くないし安心して出来るなと感じました。
それで!取り合えず、出ても出なくても良いからオシッコやってみ。と言って見守ってたら出来たんです!2人して大喜びしてしまって(^_^;)そっからトイレは怖くないって分かってくれたみたいで、プレが終わった後に行ったファミレスなどのトイレにも入れるようになりました。
今では立ちションして終わったら「でたぁ〜」と呼んでくれます。本当はもう自分でパンツやズボンを上げて欲しいんですが、上手く行かないみたいです。

ノンタン優しいかなぁ〜(^^ゞありがとうございます。
ご飯を食べる時、お茶を飲みながらご飯を食べるので急須にお湯を入れてテーブルに置いて自分でコップにお茶を入れて飲んでるんですが、「ママお茶どうぞ」なんて言いながら急須を持ってコップにお茶を入れてくれたり、コップに入れたお茶をジジババに持って行くんだと言ってヨタヨタと歩いて台所やリビングに居るジジババのトコまでコップを持って行ってます(^_^;)
溢したら火傷だし、危ないから止めてと言っても持って行くと聞かないので困りもんです(笑)

台所でご飯を作ってる時に、ヒータンが台所に入って来て自分の手が届く物は全部出して散らかして去って行くんです。
いつも「危ないからここで散らかさないでテレビ見ながらノン兄ちゃんと遊んでて」と言って台所から出すんです。
それを見てたか聞いてたかして、ノンタンが台所に行く途中に付けてあるゲートの前でヒータンが入って行かないように阻止してました(笑)なかなか笑えますよ。「ダ〜メ〜(-"-)(怒)」なんて怒りながら阻止してるんですけど、ヒータンは台所に来てイタズラしたいのに出来ないから怒ってるし(^_^;)

ヒータンが玄関まで行ってしまうことがよく有るんですが、そんな時もノンタンがヒータンの両足を掴んでリビングまで引きずって戻してます(笑)戻されたヒータンは「なにすんの!」って顔して怒ってますけど2人のやり取りが面白いです。
Posted by 山ガール特訓中 at 2016年04月27日 00:37
山ガール特訓中さん

いい先生に恵まれましたね。

>今では立ちションして終わったら
>「でたぁ〜」と呼んでくれます。
>本当はもう自分でパンツやズボンを
>上げて欲しいんですが、上手く行かないみたいです。

はやく上手になってほしいですよね。
でも、独り立ちしたら、それはそれで、ちょっと寂しいような。
まあ、親というものは、勝手なことを考えたりします。


>ノンタンが台所に行く途中に付けてある
>ゲートの前でヒータンが入って行かないように
>阻止してました(笑)なかなか笑えますよ。

かわいいーーーー。
いいなあ。
羨ましいなあ。

残念ながら、うちには兄弟ができませんでしたけれど、うちの息子に弟がいたらなあ。だって子供にとって兄弟姉妹というのは、究極の財産ですから。本人には分からないでしょうけれど。

それにしても、ノンタンは、良い子だなあ!





Posted by マネージャー at 2016年05月02日 20:29
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