2016年06月24日

いつか家族で音楽会をやりたい

 息子が保育園に入園してから、 2か月以上経ちましたけれど、 6月は特に保育園の行事が目白押しでした。家庭訪問に、父兄参観に、給食参観に、保育園の清掃から、保育園の草刈。また地域の子供会の集まりで、公民館の清掃作業や、避難訓練。もちろん予防接種や健康診断もあります。とにかくいろんなことが、続けざまに行われて、 6月は目が回るほどの忙しさで、嫁さんは驚いていました。幸いなことに、うちは自営業なので何とか都合がつくんですけれど、もし奥さんが会社勤めだったら、本当に困ってしまうのではないでしょうか?

16-6-10-04.JPG

 それはともかくとして、このようにたびたび保育園に嫁さんが呼び出されて、息子の姿を観察する機会を得てしまうと、うちの嫁さんは息子に対して不安を感じるようになってきます。同級生よりも、ワンテンポ遅いというのです。つまりちょっと、鈍いと言うんですね。

「3月生まれなんだから仕方ないよ」
「でも、動きが遅いんだよね。先生が指示を出しても、すぐには動けないのよ。みんなはすぐに、次の行動に釣れるんだけれど、息子は、周りが動いてからようやく自分が動くんだよね」
「それは空気を読んでる証拠」
「・・・・」
「心配いらないって」

 と、こんな風に説得して、嫁さんのやつを安心させているんですが、嫁さんのやつは、やはりどっかに不安に思っているようです。いつだったかこんな事を私に言ってきたことがあります。

「2歳児の女の子のなかには、自分自身が選んだ洋服でないと着ない子もいるんだよ。女の子はすごく成長が早いんだよね。うちの子は、成長がゆっくりしてるんだなーって」
「ありがたいじゃないか、うちの息子は、 3歳になっても、どんな服を着ようが無頓着だから。そっちの方が絶対いいって」
「・・・・・」

 まぁ嫁さんのやつも、人間にはいろいろ個性というものがあって、成長の速度を気にしてはいけない事は分かっているようです。しかし、ちょっと不安に思っているところもあるようです。機会があるごとに、息子の動作が、他の子供たちでもワンテンポ遅れているという話を、私にしてきます。その都度、心配ないと私は断言してるわけですが、これには根拠があります。

IMG_9696.JPG

 脳科学の本を何冊か読むと、成長は早いということが、必ずしも良いことでは無いと書いてあるからです。もちろん悪いことと言うわけでもありません。要するに個性なんですよね。成長が早ければ早いなりに長所も欠点もあるし、その逆もあるわけです。まあそんな事は、建前としては誰もが知っていることなんでしょうけれど、実際に成長が遅いと、お母さんとしては焦ってくるみたいなんですよね。お母さんでなくても、教育熱心なお父さんも焦りを感じる人もいるらしく、子供の成長の遅さを嘆いているお客さんも何人かおられました。

 もちろん、子供の成長が早い場合、知能指数としてIQが高くなります。
 当然のことです。
 精神年齢を肉体年齢で割った数がIQの数値として出る訳ですから。

 2歳児が 3歳児並の精神年齢を持っていたらIQが150になるわけですが、それが子供にとって良いことなのかというと非常に微妙なんですよね。成長が早いと好き嫌いが確定してきます。自分の意思が確立してくるということですから。つまり自分自身が選んだ洋服でないと着ないようになってしまいます。そうなると、とても育てにくいんですよね。ハイキングに連れて行こうとしても、ハイキングは嫌いと言われてしまうかもしれない。漢字を覚えさそうとしても、漢字は嫌いと言われてしまうかもしれない。自分の意思というのが確立してしまって、親の染めたい色にそめられなくなるんですよ。

 うちの息子は、そういう意味では安心なので、ハイキングに連れて行っても嫌がらないし、数字でも漢字でも喜んで覚えてくれます。親が教えなくても勝手に覚えてくれる。成長が遅いからこそ、勝手に覚えてくれるんです。

 やり方は簡単で、お風呂の中に数字や文字ののポスターを貼っておいて、親が勝手に文字を指さしながら読むだけでいい。それだけでいいんです。そうすれば勝手に真似をしますから、別に覚えさせる必要はありません。親がカタカナを指差して声を出して読めば、息子の方で勝手に真似してカタカナを指差して声を出して読みます。

 2歳児から3歳児ぐらいなら、子供は喜んで親の真似をしますから簡単になんでも覚えさすことができます。けれど成長の早い子供には、それが少し難しいかもしれません。自分の意思が確立してしまって、好き嫌いができてしまうからです。そうなってから文字を読むのは嫌いになっていたら、文字を覚えさそうとすると苦労するんです。だから成長は、多少遅くても私は構わないと思っています。

 まあそんな事はどうでもいいとして、保育園に通うようになってから、息子は歌を歌うようになってきました。きっと保育園で歌を歌ったりお遊戯をしたりしているんでしょう。これは非常にありがたいことで助かっています。というのも、そろそろ息子に何か音楽を教えようかと思っていたんですが、こんな田舎にはピアノ教室なんかあるわけがありませんので、保育園が歌を教えてくれるのには本当に助かっています。脳における言語を理解する部分と音楽を理解する部分は、ほぼ同じであると言われていますから音楽教育をしてくれる保育園というのは本当にありがたいですね。

16_21^07.JPG

 ちなみにうちの嫁さんも、嫁さんの姉も、幼い頃からピアノをやっていました。嫁さんの実家に帰ると、応接間に大きなピアノが置いてあります。そのせいか、嫁さんは英語とかの外国語は大好きで、つい最近まで、嬬恋村の英会話教室で勉強していました。嫁さんの姉に至っては、大学で英語を学んでおり、スチュワーデスになろうとしていた時期もあったくらいです。そういえば、うちのスタッフの土井くんも子供の頃からピアノをやっていましたので、語学は苦手ではありません。彼はその昔、盛んに韓国旅行をしていた時期があって、趣味で少しばかりの韓国語をマスターしていました。ハングルを読めたんですよね。

 すごいなぁ・・・・

と当時は思ったものですが、この彼の能力と幼い頃からピアノを学んでいたことと、私には無関係に思えません。その土井くんは、韓国人と仲良くなって、韓国人の自宅に短期のホームステイをしたこともあるんです。私も、外国人とは仲良くなれるのですが、ホームステイに取り組むほどの言語能力がありません。とても韓国人の家にホームステイする勇気はありません。言語能力がないからです。

 ちなみに、私は土井くんと一緒に韓国旅行をしたことがあります。 2人で、ハングルの印鑑を作ってもらったこともありました。今から25年も前のことです。当時は今と違って、親日的な韓国人も多かったんですよね。特に戦前をしてるご老人たちは、親日的で、日本語もペラペラで旅行中に私たちに話しかけてくれました。昔のボロボロになった白黒写真を私に見せて
「子供の頃に習った日本人の先生だよ。素晴らしい先生だった」
と、懐かしそうに話してくれました。その後、デパートが崩れたり、橋が落っこちたりしたがために、韓国に行くのを避けるようになり、今ではすっかりご無沙汰しています。ご無沙汰しているうちに、いつの間に、また韓国に行こうという気が起きなくなってしまいました。

 実は土井くん以外にも、楽器ができて外国語のできる人を大勢知っています。それだけに、息子にも何か楽器を教えてあげたいんですけれど、嬬恋村に、北軽井沢にそんな教室があるわけがなく、かといって自分ができるわけでもないので、こうなったら、家族全員で一緒に音楽の勉強をやろうかなぁと思っています。親が楽しそうに楽器を演奏していれば、今なら息子も真似をするかもしれませんからね。

tt01.JPG

つづく。

↓ブログ更新を読みたい方は投票を

人気blogランキング





posted by マネージャー at 06:41| Comment(7) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あー。
奥さまの気持ち、分かります。
やはり、集団生活の現場で、いささか?どんくさい娘の姿にヤキモキしていたものです。

今も、割りと・・・ですけれど、まあ、個性だな、と、ようやく、ここにきて、受け止められるようになってきました。

一応、娘は、エレクトーンを5歳から7年続けてきていますが、今のところ、小学校の総合の時間にやる英語に、深い関心は示してないですね。

まあ、そのうちかなー?
それとも、私がもっと頻繁に、彼女の前でも、英語で歌うゴスペルを歌うといいのかな?

引き続き、娘を見守っていこうと思います。
Posted by みわぼー at 2016年06月24日 06:53
先日NHKで、共働きのご夫婦が、育っていくお子さんの発達障害に気づいたって内容の番組がありました。親の言葉をいくらたっても聞く様子がなく視線もあわせない、発する声も言葉になって行かない。絵本を読み聞かせても興味を示さない。
たけるくんはちがうよ。今度お邪魔する時はトランプの神経衰弱の続きを教えるのです。6と9の区別、絵札の区別がわかりかけていたからね。ルールだって理解するのはすぐですよ。彼の興味持つものを引き出して引っ張っていきたいです。
Posted by えーばー at 2016年06月24日 22:01
みわぼーさん
えーばーさん

>一応、娘は、エレクトーンを5歳から7年続けてきていますが、
>今のところ、小学校の総合の時間にやる英語に、
>深い関心は示してないですね。

音楽をやっても、英語ができるようになるわけではないです。もし、英語に興味をもったら楽に学べるという利点があるだけで、そもそも興味が無かったら英語の成績が上がるわけがありません。そこのところを誤解無きようお願いします。

ようするに、言語を理解する脳の機能と、音楽を理解する脳の機能が近いので、10歳以下なら英語より音楽を学ばせた方がいいと言われているだけなんすよね。

あと、ピアノやエレクトーンをやっていると、指の動かし訓練もあって知能が高くなる傾向があるそうです。東大生のピアノ経験者の率が異常に高いのも、有名な話です。が、そんなことより注目すべきは、家族で音楽をやることによって、家族で共同作業をするメリットが大きいんですよね。これについては機会があったら述べます。
Posted by マネージャー at 2016年06月25日 06:16
音楽と、語学、私も最近、関係あるかもしれないと思い始めています。

知合いの何カ国語もの語学に堪能な人が、絶対音感の持ち主だったり、ハノイに語学交換するコミュニティがあるのですが、そこでもやはり何ヶ国語も堪能に話せる人が、ピアノ(だけじゃないけど)がすごく上手なんです。

フランス語にしろ、ベトナム語にしろ、英語でも、日本語にはない音がありますね。私が思うには、そういう人は、それを完全に捉える能力があるってことなんじゃないかと。

私は、日本人が苦手とするRとL、英語なら発音できます。
けど、人が言ったことをちゃんと聞き分けてるかというと意識しないとダメです。
フランス語でもそう。
そこを、はっきり違うと感じる能力があれば、発音も出来ると思うんですよね。自分で言ってて、この音じゃないと違和感感じるでしょうし。


3月生まれの子は周りが動いてから動く子多いですよ。多分、言葉による全体への指示は、あんまりわかってない可能性が高いと思います。
だって、そのクラスの活動レベルは、3月生まれの子に合わせてないんですもん。もう一つ下の学年だと思って、こんなこともやってるんだーすごいね、って思ってあげていていいくらいだと思いますよ。
3月生まれの子は、何事も、やっとできるようになったって思われがちですけど、月齢を考えたら、4月生まれの子が何かをできるようになった時期よりも、やっとできるようになったと思われている3月生まれの子の方が、4月生まれの子ができた年齢より数ヵ月早いということばかりなんですから。
Posted by まる at 2016年07月01日 00:02
7月2日:1泊お世話になった獏丸です。初めて「嬬恋高原キャベツマラソン」に参加するにあたって、サポート頂き有難うございました。アスリートに配慮された早朝からの食事や観光協会への送迎のご手配。閉会後にシャワーまで使わせて頂いたうえ、北軽のバス停まで見送り頂き、至れり尽せりでした。残念だったのは夕食のオプションのキャベツの黒酢あえが、一瞬で無くなりお代わりできなかったことぐらいでしようか。流石、皆さんアスリートで野菜好きだなと感心いたしました。また、大会リピーター宿泊客の方々の数々の攻略アドバイスも貴重でした。
大会はアットホームで嬬恋村村民全員が心を籠めて運営されている感が伝わる良い大会でした。特にゴール数キロ前のエイドステーションで配られていた、花豆の煮物は記憶に残る味でした。
Posted by 獏丸さん at 2016年07月04日 21:39
まるさん

>だって、そのクラスの活動レベルは、
>3月生まれの子に合わせてないんですもん。

そうですよね。というか、私は、むしろ遅れていた方が好都合だと考えています。その方が、親子で色んなことができますから。まあ、そんなことはどうでもいいとして、


>音楽と、語学、私も最近、関係あるかもしれないと思い始めています。

これは脳科学で有力な学説として、ほぼ定説化されているようなんですが、一般にも同じ考えが増えつつありますね。楽器と知能がリンクするとか、語学と音楽がリンクするとか聞かされると、思い当たる人が多いんですよ。


Posted by マネージャー at 2016年07月09日 16:57
獏丸さん

>夕食のオプションのキャベツの黒酢あえが、一瞬で無くなりお代わりできなかったことぐらいでしようか。

>流石、皆さんアスリートで野菜好きだなと感心いたしました。

私も驚きました。野菜は腸内ガスがでるのでマラソンの大敵といわれているので、ほしい人限定でキャベツの黒酢つけを出したんです。アッという間になくなったのには驚きましたね。

Posted by マネージャー at 2016年07月09日 17:00
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック