息子が生まれて以来、このブログにいろいろなことを書いたせいか、小さい子連れのお客さんがうちの宿にたくさんお泊まりになるようになり、質問をいただくようになっています。しかし泊まりにいらしても、十分に質問にお答えすることができなく、わざわざオフシーズンの平日に、有休を取ってうちの宿に泊まって質問してくるお客さんも少なからずいました。あまりにも申し訳ないので、このブログで、よくある質問について解説してみたいと思います。
前置きはこのくらいにして、本題に入ります。
3歳児に九九を覚えさせる方法です。
意外かもしれませんが、九九が一番簡単に覚えさせられます。
信じがたいくらいに簡単に覚えちゃいます。
といっても息子は足し算ができないので九九を理解しているわけではありません。
単に暗記しているだけです。この九九の暗記が一番簡単で楽。一番手がかかりません。
実は脳科学の本を読んで、非常に興味深かったのは、言語を理解する脳の部分と、音楽を理解する脳の部分が、同じであるらしいという部分でした。言われてみれば、幼稚園や保育園では、音楽教育を盛んにやっています。また、江戸時代の昔から、子育てに子守唄を盛んに歌って聞かせたことからしても、これらの行為は、理にかなっていたということになります。
もしそうであるならば、音楽を聴かせることによって、言語の理解も進むのではないかと思い、言語をテーマに選んだCDを買って息子に聞かせてみました。もし漢字のCDとか、ひらがなやカタカナのCDがあれば、それを利用したのですが、そのようなものは売られていませんでした。市販されているもので唯一手に入るものは、
「 ABCの歌」
「九九の歌」
「数字の歌」
「都道府県の歌」
「県庁所在地の歌」
くらいのものです。それらを、車で出かけるたびに、車で幼稚園児送迎するたびに、車の中で聞かせてみました。すると恐ろしいほどに、数字やABCや九九を覚えてしまいます。
「これはすごい」
と思って、いろいろなCDを買いました。
九九の歌に関しては、いろんなメロディーで大勢の歌い手さんが歌っていますので、様々なバージョンの歌を買い集めて息子に聞かせたのですが、キングレコードで出している「うたって覚えよう!~九九のうた」が1番息子にとって良かったようです。
実はこの歌は、 1の段から9の段まで全てメロディーが違っています。なので私たち大人にとってはとても覚えにくい歌です。だから1の段から9の段までメロディーが全く同じもを買い直して、そちらの方が、息子には覚えやすいかと思いきや、息子にとってはそうではなかったみたいで、メロディーが違う方がスムーズに頭に入ったみたいなのです。大人の脳の構造と、 3歳児の脳の構造は全く違うことに大変ショックを受けました。
で、これに味をしめた私は、あることに気がつきました。
教育テレビの「日本語で遊ぼう」の番組で、似たような歌がいっぱいあることに気がつきました。例えば数字の単位の歌とか、春の七草の歌とか、旧暦の歌とか、そういうものをDVDに録画して、それを編集して息子に見せれば、息子はいろんなものを記憶するのではないかと思いついたのです。
しかしこれは大失敗でした。
画像があると歌を記憶しないのです。
しかも、すぐに飽きてしまいます。
VTRを見なくなるのです。
ところが、車に乗せて音楽だけをCDで聴かせますと、歌詞の内容をすぐに覚えてしまいます。画像付きだとダメなのですが、音楽だけなら頭に入ってしまいます。一見聞いてなさそうに、外の景色を見ているだけなのに、歌詞が頭の中にどんどん入っていくのです。
じゃあ音楽だけを、四六時中流せばいいのかなぁと思いきや、そうでもないらしいのですね。車の中ではおとなしく聞いてくれるのですが、食堂にCDプレーヤーを置いて、それを聴かせようとしますと、おとなしく聞いてくれることを全くなくて、散々 CDプレーヤーで遊んだ挙げ句にCDそのものを破壊してしまうのです。車の中ではそういうことありませんので、 0歳児の頃から「車内ではじっとしている」と言う刷り込みができているところでないと、おとなしく音楽は聴いてくれないようです。
それはともかく、以上の実験から、幼児教育における音楽の重要性を感じましたね。世界的に見て日本人のIQが高い理由の1つに、幼児における音楽教育の成果があるという気がします。日本くらい、童謡・童歌・子守歌が多い国は無いですからね。というわけで、いろいろな音楽を聴かせることが、脳の発達に影響があるような気がします。例えば、ネズミやサルにモーツァルトの音楽を聞かせると、例外なく空間的知能が発達することが知られています。もちろん人間の幼児においても同様の効果がありますから音楽が幼児の成長に大きく影響することは間違いないでしょう。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング
【関連する記事】
- 高所作業の詩 その1
- 明日から高所作業だ
- 最強の洗剤・リンレイの『ウルトラオレンジクリーナー』
- オープン21周年の記念品
- 渡部昇一物語【2】 マーフィーの法則
- 渡部昇一物語【1】 知的生活の方法
- 晴耕雨読
- ストーブにヤカンを見直してみた!
- ユースホステルの今後
- ユースホステルの会員は激減するが、その旅行スタイルは絶賛拡大中な件
- 寝る子は育つ その3
- 寝る子は育つ? その2
- 寝る子は育つ? その1
- 吾妻鉱山 最後に・・・
- 吾妻鉱山の人たちが、佐渡鉱山(金山)を見学した結果・・・・
- 吾妻鉱山の医療事情
- 吾妻鉱山 嬬恋村の『軍艦島』
- 吾妻鉱山 修学旅行が、日本橋三越だった理由
- 吾妻鉱山の謎
- 『ブラックマーケティング』と『学力と社会力を伸ばす脳教育』