2019年07月22日

エアコン導入の話の続きです

 エアコン導入の話の続きです。これからエアコンを導入しようとする人たちの参考になればと思いまして。

 去年の夏の猛暑の時、急いでエアコンを何台か入れようとしたんですが、駄目でした。理由は、分電盤に予備がなかったからです。つい最近まで、エアコンを導入するのは簡単な話でした。電源を既にあるコンセントから、とればよかったからです。しかし、法律が変わったのか?行政指導があったのか?それとも、何があったのかは知りませんが、今では分電盤から直接電源を取らなければいけないことになっています

 もちろん分電盤に予備がありますが、たった一つだけ。それに対してエアコンを設置したいと思ってる部屋は10部屋。客室が7室7台。厨房に一台。私の部屋に一台。そして公共スペースに一台。そうなると、今の分電盤では間に合いません。電気の契約も変えなければならない。というわけで、分電盤の交換を含む、大規模な電気工事をお願いしました。

 その際、電気の配線を、お客様に見せないように工事してくれるところに頼まなければならない。縁の下や天井裏に潜って、そこに配線してくれる電気屋さんに頼まなければならない。そのうえで、エアコンの取り付け工事もしてくれるところを探さなければならない。で、苦労に苦労を重ねて、なんとか電気屋さんを見つけ、結構無理を言って、見栄えの良い工事をしてもらったのです。おかげでえらい出費になってしまいました。

 昔だったら、こういう事はなかったんですよね。
 普通にエアコンを取り付けて、
 家にあるコンセントに電源を差し込むだけでよかったんですから。

 ただし、その場合は、エアコンをつけたまま、ドライヤーなんかを使うとブレーカーが飛んだりするわけです。今回の工事では、エアコン専用回線を設置して、電源を直接分電盤につなげたので、ブレーカーが飛ぶというような事は無くなりました。

 ところで、エアコンを選ぶときに、どのメーカーのものにしようかと、さんざん悩んだんですが、いろいろな電気屋さんと相談するうちに、選択肢がどんどんせばまってしまいました。

 理由は、二つあります。

 天井が低くて、天井とカーテンレールの幅が狭いために高さ25センチ以内のエアコンでないと設置できなかった点が一つ。もう一つの理由は、宿屋であるために、 2階の客室にエアコンを設置する場合、壁に室外機を設置できないという理由があります。壁に設置すると、エアコンの振動が客室に伝わって安眠できないからです。なのでどうしても、 2階から長い配管パイプを使って一階の地面に室外機を置かなければならない。室外機の振動と騒音からお客様を守るためには、そうするしかないんです。となると、長い配管パイプに対応したエアコンでないといけなくなってくる。

 で、それに対応したメーカーのエアコンで、かつ、低価格で、コストパフォーマンスの良いエアコンを探すと、東芝のエアコン以外に選択肢が無くなってしまった。本当は、頑丈なパナソニックのエアコンを導入したかったんですが、高さ25センチ以内の室内機で、なおかつ長い配管パイプに対応しており、騒音も気にならないうえに、消費電力の低いエアコンは、東芝のものしかなかったんです。で、うちのエアコンは全て東芝製品になってしまいました。

IMG_8134.JPG

 この辺は、よくよく注意した方が良いと思います。特に都心部にお住まいの方は、隣近所に相応などでご迷惑をかける可能性もあります。隣の家との距離が短い場合は、 2階の壁に設置して、騒音でクレームが来ないとも限りません。また家の構造、部屋の構造によっては、設置できるエアコンが限られてきますから、よくよく考えた方が良いかもしれません。意外にエアコン選びには、選択肢があるようでなかったりする。選択肢が少ないんです。なので、エアコンを買う前に工事業者に相談するのが無難です。

 普通は、電気屋さんでエアコンを買ってから、工事屋さんを紹介してもらうのですが、この順序を逆にした方がいいと思いました。まず、評判の良い工事屋さんを探してから買うべきエアコンを決める。または、自分である程度研究してから、購入した方がいいですね。

 ちなみに業務用のエアコンも考えたんですが、断念しました。ダクト工事にかかる費用が、かなり大きいのと、万が一、 一台が壊れてしまったら全室の冷房機能が止まってしまうわけですから、そのリスクを考えたら、各部屋に一台ずつ家庭用のエアコンを設置する方が、故障に対するリスク分散ができると考えました。

 宿屋という事情と、家の構造のために、選択肢はどんどん減っていったという話でした。適当にエイヤと買わなくてよかった。



つづく。

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posted by マネージャー at 00:00| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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