2019年08月01日

大人という生き物は、要らぬ知識だけはある

 今日、息子のところに手紙が届きました。以前、一緒に遊んでいただいた御客様からの手紙です。もちろん息子が自分で開封しています。息子のやつは、顔をクシャクシャにして何度も何度も手紙を読んでいました。写真も同封してありましたので、さっそくアルバムに入れて長い間、眺めていました。

「お返事かかなくっちゃね」
「うん!」

と、ここまでは良かったのですが、イザ返事を書こうとしたときに悩んでしまったようです。

「タケルは、お客さんの写真を送ってあげることはできないの?」
「うーーーん、うちは御客さんの写真を撮ったりしないからなあ・・・」

そうなんですね。写真をいただくことがあっても、代わりに送ってあげられる写真がこちらにはないことに気がついてしまった。今まで写真をもらうばかりで、お返事しか、お返しができてなかった。こいつは、いかんと考えさせられました。子供の視点はするどいですね。

IMG_5165.JPG

 話は変わりますが、こういう商売をしていますと、御客様から、いろいろなお手紙をいただきます。過去には、変わった手紙もたくさんいただきました。チェックアウト後の客室を清掃していると、たまに手紙が置いてあることがあるのですが、便せんの代わりに、白樺の樹皮を使った手紙だったりします。もちろん、小さな女の子からの手紙です。こういう発想は、大人には中々思いつきませんよね。

「そうだ! これを息子に提案してみよう! 白樺の樹皮で返事を返せばいいんだ!」

と、アイデアが浮かんだのですが、すぐに「駄目だ」と思い返しました。白樺は、腐りやすいのです。長持ちしないのです。・・・という要らぬ知識が浮かんでしまった。まったく大人という生き物は、要らぬ知識だけはある。その知識が行動にブレーキをかける。時には、多少常識破りに行動してもいいと思うのだけれど、悲しいかな、それができないのが大人の悪いところです。


つづく。

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posted by マネージャー at 23:24| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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