ただし、分不相応なお祈りはしていません。冷水を30杯ほど浴び、息子の健康と五体満足で生まれてくることだけを祈りました。 勉強も運動もできなくていい。ただ健康でありさえすればそれだけでいい。勉強も運動も、全て親が面倒を見る。ただ健康に生まれてくれれば、それ以上は望まない。神仏にそのように誓ったのです。
おかげで、息子は健康そのものに生まれ育ちました。一歳の頃から-10°の冬山に一緒に登っても風邪一つ引きませんでした。インフルエンザにかかっても、ピンピンしていて 、薬を飲まずに一晩も寝れば平熱になってしまうほど健康に育ったのです。
もちろん、その代償も 得ています。成長が遅く、人様よりも勉強や運動を苦手としています。しかし、それは神様にお願いする時に、約束したことですから、それは想定内です。健康でありさえすれば、運動も勉強もできなくていいと神様に誓っているわけですから、想定内も想定内。なので何の問題もありません。
やはり神様というのは、存在しているのかもしれません。私は息子が生まれるまでは、神仏を真面目に信仰していませんでした。でも今は、神だか仏だかわかりませんが、 何者かわかりませんが、ありがたいものが、存在してるような気がしてなりません。天なのか、神仏なのか分かりませんが、私の願いを聞き入れて、息子に健康なからだをプレゼントしてくれたことは大いに感謝しています。その代わり、運動も勉強もできなくていいという交換条件も、しっかり聞き入れてくれました。
でもそれはそれでいい。
勉強の才能も運動の才能もいらない。
そういうものは自分で身につけるものですから。
むしろ、才能がなければ、 努力しなければいけない。
努力すると言う生活習慣が着く。
そっちの方がいい。
なので親としてできることは、徹底して行なってきました。3月26日生まれという非常に不利な時期に生まれたにも関わらず、道徳教育も、勉強も、運動も、なんとかみんなに追いつくようにサポートしてきました。幼稚園ではいつも徒競走でビリだった息子も、マラソン大会では上位に食い込めるようになり、 スピードスケートの大会では、村で1位。吾妻郡では0.1秒差で2位。スキーもそこそこ滑れるようになり、空手もキックボクシングもそれなりに 上達してきました。
つづく。
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