あれは、去年の2月14日のことです。
息子が幼稚園の年長さんだった時です。
息子は、バレンタインデーの当日にインフルエンザにかかってしまいました。
健康だけがとりえの息子も幼稚園でインフルエンザをうつされてしまった。
病院で検査した結果、インフルエンザが確定してしまった。
しかし、生まれながらにして健康で頑丈な息子は、いつものごとく一晩でケロリと直ってしまった。しかし、インフルエンザとなると1週間隔離しなければならない。ケロリと直ってしまっても、部屋から出すわけにはいかないし、親・お客さんにインフルエンザをうつすわけにもいかない。
仕方がないので、1週間にわたって個室に隔離して歴代のドラえもんの映画を30本ほど見せまくりました。すると、息子のやつはドラえもんにはまってしまった。
実は、息子のやつは、ほとんどテレビを見ません。ゲームもしません。親の私がテレビを見ないものですから息子も見ないのです。息子が唯一テレビを見る時は、幼稚園のビデオ鑑賞の時だけでした。幼稚園で見せられるジブリ・ディズニー・トムとジェリーだけだったのです。つまりテレビとほとんど縁のない人生だった。
それがインフルエンザにかかり、1週間ほど個室に隔離され、暇つぶしにドラえもんの映画を30本ほど見させられたものですから、その衝撃といったらなかったようです。ドラえもんは、テレビシリーズと映画では全く違っています。ドラえもんの映画は質が高いのです。幼児が見たら感動するような作りになっている。そういう映画を見てはまってしまった。
なのでさらに、ヤフオクで、ドラえもんの漫画や、テレビアニメを購入して、1週間にわたって見せまくりました。漫画は、百冊以上ありましたが、むさぼるように読んでいました。難しい漢字がたくさんあったのですが、ルビがあったので、意味がわからないということはなかったようです。部屋の中からドラえもんの漫画に笑い転げる息子の声が響いてきました。
で、治癒してからも、ドラえもんの漫画を読み続けるようになり、しまいには、ドラえもんの学習漫画まで読むようになり、ドラえもんの算数おもしろ攻略シリーズの足し算引き算、かけ算わり算、文章題、グラフ、分数・小数、面積・体積などや、ドラえもんの国語おもしろ攻略シリーズの漢字、文法、表現、四字熟語、作文など から、ドラえもんの社会科おもしろ攻略シリーズの都道府県、政治、日本史、世界史、地図、白地図など 。ドラえもんの理科おもしろ攻略シリーズの生物、天体、力・電気・音・光、自由研究、理科実験など 。
約百近くの難しい学習漫画まで読むようになりました。
中には、楽典を教えるような漫画・漢和辞典のドラえもん学習漫画までありましたが、そういうものまで読んでしまう。中身を理解しているとは、とても思えないのだけれど、やはり読んでしまう。何度も何度も繰り返し読んでしまう。
トイレの中でも読み、風呂に入る前の脱衣場でも読み、親より早く起きて読み、学校から帰って読む。車で移動中でも読む。とにかく読みまくるので読書力がアップする。夏休みの宿題に『400ページ以上の読書』というのがありましたが、30日間で277冊8252ページという読書をやってのけ、冬休みにも同様の宿題が出ると、15日間に6909ページも読んでしまった。しかも100ページもある児童書を1日に何冊も読むようになってしまった。
これはマズイ!
と思った私は、ブレーキをかけるべく、いろいろな手段をとったのですが、なかなかうまくいかない。眠ったように見せて、こっそり起き上がり、親の見てないところで読書をしだす。そのために夜更かしして朝、起きられないのです。なので寝室から本を撤去して電気のブレーカーを切って強制的に寝かせようとしたり、いろいろ手をつくすのですが、息子も悪知恵が働いて、いろいろ逃げ道を探すようになる。あきらかに読書中毒になってしまっているのです。
これはマズイ!
何とかしなければならない!
つづく。
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2020年02月15日
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