節約生活も苦では無くなりました。なんだかんだで結構楽しい。閉店間際のスーパーに駆け込んで、一斤55円まで値下げになった食パンを山ほど買い込み、フリーザーの中に入れて、それを朝に解答し、サンドイッチやピザトーストなんかにして親子で食べていますが、 これはこれで、なかなか楽しい。こんな事態になる前は、健康を考えて一斤250円ぐらいの食パンしか買ったことがなかったんですが、安い食パンも、工夫次第ではとても美味しい。アイスも親子三人で分け合って食べたりして、それが教育効果にもなっていて息子にとても良い影響を与えている。というより貧乏節約生活も、慣れてしまえば、愉快愉快! 若かりし頃に体験したバックパッカーの生活を思い出して楽しい毎日。
そんなことはどうでもいいとして、学校が休校になってしまって不安になっている新一年生のお父さんお母さんに、ちょっとしたアドバイスを。
実は小学校1年生の勉強というのは、
1学期の間は、大したことはないです。
音読と平仮名カタカナだけですから。
難しくなるのは、漢字を覚え始める2学期からです。
大抵のお子さんは、ひらがなもカタカナも、入学する前にある程度練習してるでしょうから、1学期の授業は難しくない。だから何の心配もいらない。休校だからと言って焦る必要は無い。
問題は2学期です。2学期になると漢字を勉強しだすので、少し難しくなります。算数にしても、足し算引き算が、少しばかり難しくなります。これにどう対処するか? 私はヨコミネ式を参考にして息子に勉強させました 。
ヨコミネ式というのは、横峯保育園の園長さんが考えた理論で、一言で言えば
「子供は、もう少しで勝てそうな相手に対しては、必死になって追い越そうとする」
というものです。
子供はかけっこが大好きですが、相手が圧倒的に早いと競争しない。
けれどもう少しで追いつきそうな相手とは競争したがる。
これを勉強に応用します 。
勉強も、なんとなく分かりそうな問題に対しては、熱心に立ち向かうのが子供。
でも全くわからない問題に対しては見向きもしない。
逆に言うと、なんとなくわかるかもしれない・・・
というところまで持って行けば良い。
これを漢字学習に当てはめると、完璧に覚えさせなくてもいい。なんとなく・・・というところで終わらせてもかまわない。 要するに忘れても構わない。忘れても構わないから、いろんな漢字を書かせてみる。1年のうちに2年3年の漢字を覚えさせても良い。もちろん忘れても良い。とにかく何でも教えてしまう。その場合、ひらがなとカタカナも一緒に覚えさせた方がいい。それも2年生3年生の漢字も含めて、ひらがなカタカナと一緒に覚えさせた方がいい。
例えば 「公」という字と覚えさす場合、カタカナの「ハ」「ム」と、ひらがなの「おおやけ」「こう」を一緒に覚えさせたほうが、効率的です。「公」って、どう書くんだっけ?と聞かれたら「カタカナでハムって書いてごらん」と言えば、「分かった!」と言うからです。もっと言うと漢字の「公園」も一緒に覚えさせた方がいいし、ついでに遠足も一緒に教えてしまう。「しんにょう」と「くにがまえ」も一緒に教えてしまう。もちろん忘れてもかまわない。
漢字学習の場合、へん・つくりも同時に覚えさせたほうが圧倒的に効率がいい。具体的に言うと木・林・森・村・机・校なんかは一緒に覚えさせた方がいい。覚えさせると言っても完璧に覚えさせるわけではなくて、なんとなく頭に入れるだけでいい。
忘れても構わない。
なんとなく頭の中に入っていれば、正式に習う時になって「これ、知ってる!」と熱心に勉強をするためのきっかけになる 。初めて習うよりは、これはどこかで見たことがあるなあ・・・という感じの時の方が勉強に熱が入る。そういう意味で、ドラえもんなんかの漫画も難しい漢字があるのでいい。できれば「公」という一文字を覚えさせるのではなく、「公園」と二文字セットで覚えさせた方が良い。「国」という一文字を覚えさせるのではなく、「王・玉・国・国語・くにがまえ」を同時に覚えさせた方が良い。
公文の漢字カードで漢字ゲームするのもいい。かなり難しい漢字もあるけれど、一挙に覚えられます。漢字カルタもいいですね。でも私が一番オススメしたいのは、お風呂です。お風呂で漢字覚えさせるのが一番覚えが早い。その場合、くもんの風呂用漢字ポスターとキットパスと言うお風呂の壁に書くことができるチョークを用意する。
子供は、落書きが大好きなので、漢字の練習でも大喜びで風呂の壁に書き始めます。ただし、5文字以上書かせない。どんなに子供がもっと書きたいと言っても5文字以上はダメ。そうやって限定させることによって、子供を飢餓状態に持っていく。それによって、お風呂での漢字練習が楽しみになってしまう。
これは算数でも一緒で、 数のゲームをし、ものすごく盛り上げて、短時間で終わらせる。うやって限定させることによって、子供を飢餓状態に持っていく。それによって、数ゲームが楽しみになってしまう。あと足し算・引き算は、暗記科目みたいなものなので、上毛カルタの要領でカルタを作ってゲームをさせるといいです。私たち大人は
「1+1=2」
を頭で計算してません。暗記している。だから子供たちにも簡単な計算は暗記させた方が良い。子供にとって考えるより暗記の方が楽なはず。足し算カルタを自作して覚えさせれば、アッというまに覚えるはずです。群馬県民は、三歳児でも上毛カルタにあれだけ熱中できるわけですから、なんてことないですよね。でも一番良いのは算盤ですね。足し算に四苦八苦している息子に、十玉算盤を与えたら、
「これすごい! 答えが一発ででる!」
と大喜びしていましたから、新一年生には、十玉算盤が一番いいのかもしれない。ただし、こっそり十玉算盤を使って宿題するようになるので、そのへんは気をつける必要があります。
あと算数というと、数字の問題のように思えますが、実は国語の問題だったりする。文章題というやつです。あれは算数というより国語ですね。対策としてポピーのポピー式『おうちでドリル』シリーズを使うといいです。下記サイトを参考にしてください。よくできた問題集ですし、ワーキングメモリの強化を意識して作られています。
https://www.popy.jp/kanren/ouchi/
また、国語でつまずきやすい「は・を・へ」に関しては、公文の
『小学1年生「は・を・へ」のつかいかた』
が、いい仕事をしています。
公文の『にがてたいじドリル』シリーズは、どれも素晴らしいできで、苦手をピンポイントで退治してくれますから、とても良い教材だと思います。『小学1年生くりあがるたしざん・くりさがるひきざん』なんかも、よい教材です。
つづく。
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