ところで、 今年の夏は世にも不思議なことがおきています。
ご存知の通り、うちの宿のお客様の9割近くが、子連れのファミリー客です。小さなお子さんがいっぱい泊まりに来る宿です。なので、毎年10組以上のお客さんが、
「子供が熱を出したのでキャンセルします」
と言ってきて、直前にキャンセルが出たりします。これは、仕方がないことで、子連れのファミリー客をメインターゲットにする宿の宿命みたいなものです。小さな子供というのは、突然熱を出す。そういうものです。
なので宿がオープンした20年前から、必ずといっていいくらい夏休みには、子供の発熱によって直前キャンセルが出る。これは当たり前のこととして受け入れていました。
話は変わりますが、新型コロナウイルスが発生して、 群馬県が主催する愛郷キャンペーンが始まったり、日本政府が主催するgo to キャンペーンが始まったりして、どの宿も、宿泊客の熱を測って、37 度以上のお客さんを宿泊させてはいけないと言う指導を受けるようになりました。なので、宿泊施設は、必ずお客さんの熱を測っています。場合によっては、レストランや喫茶店でもお客さんの熱を測るところもあります。幸いなことに、うちのお客様は、全員が、三十六度の平熱のお客さんばかりでした。 お客さんも、旅先の宿で熱を測られるわけですから、気が気でなかったと思います。
話を戻します。
「子供が熱を出したのでキャンセルします」
という話です。
毎年必ず何組も、ひどい時は何十組も出てくる 「子供が熱を出したのでキャンセルします」という事件が、今年は一度もありませんでした。こんなことは20年間宿屋をやっていて初めてです。
マスク効果なんでしょうか? アルコール消毒効果なんでしょうか? 衛生面に対する配慮の効果なんでしょうか? 新型コロナウイルスに対する防御が、宿に対する直前キャンセルをゼロにしてしまった可能性があります。これは宿屋への直前キャンセルに限らず、いろんなことに波及効果が出てないでしょうか? 例年に比べて、子供達でが病気にかかる確率が、ガクッと減ってはないでしょうか? もしそうなら、ある程度「病気は防げるのではないか?」という仮説がたてられます。
今年の夏に病気になった子供たちの統計が、気になりますね。
つづく。
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