「ドリフターズですか?」
「ええ、まあ・・・」
こういうことは、群馬県ではありがちで、一般的に群馬県人は人なつっこいです。知らない人と、すぐ仲良くなる。相手が群馬県人だと分かった理由は、方言です。群馬県人は、共通語しか話してないつもりでしょうが、分かる人には一発でわかってしまう。一般的に言って方言には敬語はありませんが、関西と群馬には独特の敬語方言があるからです。
「子供の頃、ドリフの8時だよ全員集合をよく見てました」
「私もです」
「でも、さっきの歌、替え歌ですよね?」
「・・・」
「あの歌には万座温泉なんかでてこないですから」
「実は、この歌は、ドリフの『いい湯だな』ではなくて、デュークエイセスの『いい湯だな』なんですよ」
「え? デュークエイセス?」
いい湯だな いい湯だな♪
湯気にかすんだ 白い人影♪
あの娘かな あの娘かな♪
ここは上州 万座の湯♪
「ドリフの『いい湯だな』は、デュークエイセスの『いい湯だな』の替え歌なんです。デュークエイセスが本家なんです」
「え?」
「この『いい湯だな』は、群馬県の御当地ソングで、一番は草津。二番は伊香保。三番が万座なんです」
「へえー、群馬生まれ群馬育ちなのに知らなかった。ところでデュークエイセスって誰ですか?」
「昔の東芝のコマーシャル知ってますか? 『光る光る東芝ー♬』ってやつ」
「あ、知ってます知ってます」
「あれ、歌ってたのがデュークエイセスです。すごい声がいいんですよ」
「声がねえ?」
「そうだなあ。東芝のコマーシャルじゃ分からないか。それじゃ日本生命のコマーシャル知ってます? こんな歌を」
モクセイの花咲く頃に♬
ふるさとへ帰りたいな♬
「ああ、あの歌、デュークエイセスなんですか?」
「そうなんです。じゃ、私、そろそろあがりますんで」
こうして露天風呂を後にして、休憩室でマッサージをしていたら、露天風呂から出てきたさっきの人が、スマホを持ってきてやってきました。
「デュークエイセスの動画をみました。いい声ですね。『いい湯だな』が群馬の歌で、デュークエイセスが本家なのも確認しました。本当だったんですね」
その人は、さかんにスマホでネットサーフィンしていました。
世の中、便利になってきたものである。
こんな山奥の温泉地で、デュークエイセスの歌をスマホで検索できるようになったから。
つづく。
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