2020年09月04日

七歳の息子に勉強を教えてみた感想 その4

 前回の続きです。

 今から振り返ればなんてことないことなんですが、今から半年ぐらい前、子をもつ親御さんたちに想像を絶する不安感が蔓延していました。

 新型コロナウイルスがで、2月頃に学校が休校になり、そのまま6月まで延々と休みが続き、6年生の卒業式にも出ることもなく、新1年生の入学式にも出ることもなく、学校からの宿題が出ることもなく、ただひたすらに新型コロナに怯える毎日が続く。そのうちマスコミで、9月入学式になるとかなんとか言い出して、何が何だかわからなくなり、学校に問い合わせても、教育委員会に問い合わせても、さっぱり要領の得ない返事しかもらえない。

 子を持つ親たちは、不安でしょうがなかったと思います。 現に、家に泊まりに来た親御さんたちも、この先どうなるんだろうかと、色々こぼしていました。そういう私も、一体どうなるんだろうかとお客さんと愚痴を言い合ってました。

 スーパーなどに食材を買いに行った時も、普段は挨拶程度でお別れする知り合いに、この先一体どうなるんだろうかと、込み入った話をするようになりました。子供達の勉強をどうすればいいんだろうかとか、教科書をもらってないけれど、2年生の勉強をどうやって始めればいいんだろうかとか、チャレンジタッチがいいらしいよとか、 z会がいいらしいよとか、学研がいいらしいとか、どこそこのタブレットは、 通信が混み合ってて使えないとか、そんな話で盛り上がっていました。

「で、佐藤さんのところはどうしてるの?」
「家は昔からチャレンジタッチなんだけれど、最近調子が悪い」
「やはり繋がらない?」
「うん。新型コロナで、みんなチャレンジに入っちゃってるのか、混雑してて通信に入れない。回線がパンクしてるんだと思う。だから諦めている。赤ペン先生に変えようかな」

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「ダメダメ。赤ペン先生は、採点が1ヶ月遅れになるって聞いたよ」
「新型コロナの影響かね?」
「そうだろうね。採点によってクラスター感染がおきないともかぎらないから」
「でも、かと言って、普通の問題集をやらせても、30分しかもたないしね」
「だよね。うちのも30分もすると気が散ってダメ」
「そうだよね。だから E テレを見せている」
「 E テレ ?」
「あれは使えるよ」
「本当?」

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  昔は、完璧に暗記するとか、完璧にマスターすることが良いとされていましたが、最近の脳科学の発達によって、 必ずしもそうではないということがいわれています。記憶に短期記憶と長期記憶というのがあって、短期間に集中的に勉強しても、それが短期記憶で終わってしまうのでは、かなり非能率な勉強だというのです。

 よく中間テストや期末テストで高得点を取れるのに、全国統一模試で今ひとつ伸びないと言う子供がいます。その逆もあって、中間テストや期末テストで良い点が取れないのに、全国統一テストで高得点を取れる人たちがいるわけです。そういう人たちの多くは、学校の勉強を真面目にコツコツやると言うタイトではなくて、教科書よりも読書や趣味に熱中する子供達だったりする。

 読書に熱中するということは、教科書よりも先の勉強する事なので、期末テストでは高得点は取れませんが、テスト範囲がない全国統一テストなんかでは、意外に健闘するわけです。これはつまり、趣味や読書で得た知識が長期記憶に残ってるからです。そういう子供は範囲のある試験には弱いけれど、試験範囲の無い統一模試には強かったりする。

 長期記憶というのは、短期間に詰め込んでも得られるものではなくて、何度も何度も繰り返し記憶することによって得られるものです。例えば、小学1年生が、小学6年生の教育テレビの番組を見たとします。もちろん完全に理解してるわけではない。でも薄ぼんやりと頭の中に入っていく。記憶のどこかに何かが残ってる可能性がある。もちろん全部忘れてもらっても構わない。忘れてもいいわけです。1年後の小学2年生になった時に、にたような番組を見た時に
「あれ、これはどこかで見たことがある気がする」
というぐらいで構わない。これを繰り返す事によって着実に長期記憶に変換していく。これの積み重ねが、あとで大きく響いていく。これが現在の脳科学者が良しとする勉強スタイルです。

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 ただし、これにはコツがあって、寝る前に楽しそうなEテレを見せるのが一番いい。記憶が定着しやすいからです。記憶系統の勉強は、就寝前にやるのがコツ。逆に謎解きなどじっくり思考する勉強は早朝にやると脳に良いと言われてます。なので学校でも数学を早い時間に、国語を遅い時間にしている私立学校もあると聞いてます。なので、 E テレの番組を見る場合は、寝る前がいい。昼間は登山なんかをさせ、新型コロナウイルスに対して抵抗力をつけさせる。そのうえで、そろそろ眠ろうかと言う時に、録画番組を見せて寝かせると効果があるという。

  このブログを読んでる人は分かると思いますが、うちの家族は、息子の小学校が休校中にスキーと登山ばっかりやっていました。本当なら勉強をさせるべきなんだろうけど、30分以上やらせても能率が上がらないので、2月末から毎日スキーです。スキー場が閑古鳥になっているせいか、地元のスーパーに格安になるバーコードのポスターが貼られて、それを使ってガンガン滑りに行きました。ヤフオクでは、新型コロナウイルスのせいで、スキーチケットが投げ売りされてましたから、それをかたっぱしから買いあさって、スキーに出かけました。

 そのために息子の上達が早すぎて、嫁さんは追いつけなくなり、慌てた嫁さんが転倒してしまい、むち打ち状態で滑れなくなってしまったくらいです。で、買いあさったチケットを、また投げ売りするはめになってしまった。

 仕方が無いので、スノーシューです。

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 このブログの3月から4月の記事を見れば分かりますが、スノーシュー三昧です。
 毎日毎日スノーショー。
 あまりにやり過ぎて、これじゃ読者も飽きるだろうと思って、
 記事にするのを控えました。
 けれど、実際には毎日のように、湯の丸山・烏帽子岳を登っていました。

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 その後、雪が溶け出したら登山。それも記事にするのは控え、登山以外のブログの記事にの冒頭に、4月・5月と毎日のように浅間山に登山してることを、ブログの冒頭でさらっとふれています。それも浅間山。小浅間山ではありません。浅間山です。残雪がありますから、最初は八合目まで。 それが九合目となり、そろそろ頂上かなという頃には、入り口がふさがれて別の山に変更。

 ところが各地の登山道の駐車場が、全て閉鎖されている。駐車できない。仕方が無いので、地元民しか知らない道を使って登山。そしてなぜか軽井沢の離山は、閉鎖されてなかったので、離山にも遠征に行くと、軽井沢地元民の親子に出会います。それも決まって同じ親子たちに出会う。どやら考えることは、みんな同じらしい。家族で免疫力のアップを狙っている。

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 その結果、これだけ鍛えれば、新型コロナで死ぬこともないだろう・・・となった頃に、学校から連絡がありました。
「通常の授業を始めます」
と。これは軽井沢でも同じだったらしく、軽井沢空手教室のご父兄や、ドッグラン仲間の親子達も喜んでいました。いつも離山(軽井沢)の登山道で、すれ違う親子たちも
「いよいよ軽井沢も学校が始まるね。よかったですね」
と嬉しそうに挨拶してきました。

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つづく。

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posted by マネージャー at 22:30| Comment(0) | 教育問題を考えてみる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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