20年くらい前まで、サブカルチャーって何?と言うのが、嬬恋村でした。子供達もゲームで遊ぼうということもなかったですし、スマホを持つ子供たちだっていなかった。そもそも電波が入らない。テレビだって映らない。新聞だって配達されない。新聞を買うにはコンビニに行かないと手に入らない。だからうちの宿も、20年前はテレビが映らなかった。新聞は今だに手に入らないでいる。
そんな嬬恋村ですが、ついに10年ぐらい前までは、他の村にない、すごい美点がありました。私は20年前に、嬬恋村に移住してきたのですが、移住して一番驚いたのが、 小学生たちが見知らぬ大人に挨拶をする習慣があったことです。
村の中心部に買い物に行くと、子供達が次々と私に挨拶をしてくれました。 これには非常に驚かされた。なぜならば、私が子供の頃は、 知らない大人と口をきいてはいけないと教育されたからです。
と言っても、 私が生まれ育ったところは、 嬬恋村なんかよりも、もっと田舎で離島です。佐渡島というところです。しかも私が生まれたのは昭和36年です。昭和36年生まれの離島生まれの離島育ちの人間が、 子供の頃に知らない大人と口をきいてはいけないと教育されてきた。 そんな私が嬬恋村に来て一番驚いたのが、知らない大人に対して挨拶をする嬬恋村の風習です。
しかしこの風習は、 私の息子の世代では、すっかり廃れてしまっている。今の嬬恋村では、知らない大人に挨拶をする子供たちの姿を見ることはありません。その代わりに、子供たちの間で流行っているのが、ゲームらしい。任天堂とか、 スマートフォンのゲームが流行ってるらしいのです。
それがあまりにも酷いために、小学校からメディアコントロールのアンケートが何度も来ていますが、そもそもうちにはゲームがないし、息子のやつはろくにテレビも見ないので、アンケートに書くことが全くありません。せいぜいテレビを見たとしても、Eテレとドラえもんとプレバトの俳句のところくらいです。
もちろん家には、スマートフォンも任天堂もありません。その代わりにチャレンジタッチがある。チャレンジタッチというのは学習用のタブレットなんですが、そのタブレットに勉強と直結してるゲームアプリが入っている。そのアプリというのは、足し算ゲームだったり、九九のゲームであったり、英会話ゲームであったりする。息子は、それがゲームだと勘違いして遊んでいる。と言うか錯覚している。
親としては、このまま何年も錯覚したままでいて欲しいんですが、どうやら最近、息子のやつは、 任天堂というゲームがあるらしいということに気が付きつつある。
「任天堂って何?」
「チャレンジタッチの親戚だよ」
という具合に話をそらしているんですが、これがいつまで続くかヒヤヒヤしてます。 とりあえず、あと3年くらいは、このまま誤魔化そうかと思っています。
つづく。
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