2020年12月14日

子供に大人気の草津熱帯圏【1】

 草津温泉にある動物園・草津熱帯圏は、2020年で開園50周年なのですが、この草津熱帯圏の凄いところは、年末年始も含めて、50年間1度も休業してこなかったことです。これは、宿屋としては、たいへんありがたいことです。年末年始にオープンしているミュージアムなんか、日本全国、ほとんどないからです。特に親子連れが集客の9割をしめる当宿の場合、親子に大人気な草津熱帯圏くらいありがたい施設はなかった。問題は、この施設が新型コロナウイルスによって倒産の危機に瀕したことです。

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 草津熱帯圏が、どうして50年間に一度も休業しなかったと言うと、ここには生きている動物たちがいっぱいいるからです。たとえお客さんゼロだとしても動物の世話は、必要ですから、休むわけにいかないのです。つまり人件費がかかる。動物たちの餌代がかかる。それも普通の餌ではない。生きた動物でないと食べないために、生きてる小動物を手に入れなければならない。

 これが小諸動物園なんかになると 、猟友会が害獣駆除のために仕留めた鹿肉なんかをもらって、それを冷凍保存しておいてライオンの餌にしたりするんですが、草津熱帯圏で飼っているワニとかだと、生きてる小動物でないと見向きもしません。だから常に高価な小動物を手に入れなければならない。

 そういうことですから20年以上も前から経営が非常に厳しくて、一時期は中沢ビレッジグループに買収されたりしましたが、ホテルの経営者たちの口出しによって、必要な施設を壊されたりして、素人の口出しによって草津熱帯圏が苦しむことになります。

 結局、 その中沢ヴィレッジが、倒産。2009年4月6日民事再生法の適用を申請。負債総額168億円は、年間収入の600%以上という酷いもので、そのさいに草津熱帯圏が分離独立して現在にいたります。

 この草津熱帯圏が、新型コロナウイルスによって最大の危機を迎えたのは、今年の3月頃からです。そして、入館者ゼロという日々が続き、人件費はもちろんのこと、動物たちのエサにも困るようになってきた。そして、毎年あてにしていたゴールデンウイークのかき入れ時に収入ゼロという前代未聞の緊急事態。多いときは一日百万あった収入を断たれてしまい、草津熱帯圏の園長は「自粛状態が続けば廃園」と青ざめました。そして4月20日、草津熱帯圏のSNSおよびブログ担当者によってツイッターでこんな呼びかけをしました。

https://twitter.com/nettaiken932

「草津熱帯圏のAmazonほしい物リストを公開いたしました
ご支援して頂ける方は是非よろしくお願いいたします
エサなどの野菜、果物は週に一度更新していく予定です」


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 一般からの問い合わせを受け、23日には資金援助受付のため口座番号を公開。そして30日、「新型コロナ感染拡大の影響で入園者数が激減し、廃園の危機に直面しております」と動物の飼育に使う土や紫外線ライトなどを並べた「ほしい物リスト」を新たに公開しました。

 ツイッターでは20日の呼びかけによって届いたエサを食べる動物たちの姿を公開。草津熱帯圏ではおよそ150種1000頭の動物を飼育しており、収入がない状態でも彼らのエサは欠かせません。そのエサを、みなさんの好意でなんとか確保して、寄付金も集まって、これからだ!という時に、この超貧乏施設に泥棒が入った!


https://www.sankei.com/region/news/200902/rgn2009020014-n1.html


 この貧乏施設には、セコムなどの警備会社と契約するゆとりも無く、それどころか防犯カメラも無かった。それを知ってか知らずか、泥棒たちが深夜にガラスを割って侵入し、百七十キロある金庫と、中に入っていた八百万を持ち去って行った。金庫は、長野原署管内に捨ててあったらしく、どこに捨ててあった手かは、警察は教えてくれなかったらしい。

 このニュースに驚愕し心を痛めた私は、ことあるごとに御客さんたちに草津熱帯圏を勧めていました。というのも、この施設は、とても魅力的な施設で、あの旭山動物園にも匹敵するほどの面白さがあるからです。

 現に、ファミリー客の多いうちの宿は、この草津熱帯圏のおかげで助かっている部分も多く、軽井沢おもちゃ王国と草津熱帯圏の御客さんばかりです。特に雨の日は、草津熱帯圏に行かれる御客さんが多く、みんな感激して帰ってきます。草津熱帯圏に何度も訪れるリピーターさんたちも多いです。


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 気さくで、やさしい社長さんです。でも、この世界では有名な人です!


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 この動物園が、凄い理由が分かる掲示板!
 は虫類の旭山動物園といわれる理由については、次回に解説します!



 ちなみに、ここの園長さんは、穏やかで優しい方です。この方のご人徳があるからこそ、寄付金も、エサの寄付も集まったと思います。私も20年前に北軽井沢ブルーベリーYGHがオープンした頃に、取材に行ったのですが、その時は入館無料にしてもらったことがあります。

 今回は、入園料を支払って入り、支援の気持ちでエサやり体験にお金もジャンジャン遣いました。もちろん息子は大喜び。

 では、草津熱帯圏とは、どんな施設なのか? は虫類の旭山動物園といわれる草津熱帯圏は、どんな動物園なのか? 下手したら旭山動物園よりも面白い草津熱帯圏の秘密は? ファミリー客に大人気の草津熱帯圏秘密は、何なのか? 長くなったので、それについては、明日にでも説明したいと思います。


〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津286
http://nettaiken.com/index.html
https://ameblo.jp/tropica932/
0279-88-3271
業時間 8:30〜17:00
年中無休

割引クーポン→http://nettaiken.com/waribiki.html


つづく。

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posted by マネージャー at 10:10| Comment(0) | 草津温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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