ニホンザルです。
子猿が可愛いですね。
ここで面白い話をしたいと思います。
サルと仲良くする方法です。
サルは、下顎側の歯だけを見せると敵意ありと思って攻撃的になる。けれど、上下の歯を見せると敵意なしと友好的になります。これを利用して、口をパクパクさせて敵意がないことを示すコミュニケーションがあります。これは、リップスマックと言って、動物園の飼育員さんが、よく使っています。なので、サルの餌を百円で買って、サルを集め、サルに向かってやってみてください。
草津熱帯圏への支援も考えて、私たちは餌をドンドン買ってサルたちに投げました。できねだけ子猿にあげたいけれど、体の大きい大人が独占してしまいます。それにイラついた御客さんの一人が、全部を一斉に投げました。これなら小さな子猿も餌にありつけるわけです。
ちなみにニホンザルは、食べるときは親子といえども他人で、母ザルがコドモに食べ物を渡すということはありません。コドモから餌を取り上げて食べてしまいます。これがニホンザルの本来の性質です。人間は、サルたちに分配をすることができますが、それをやると、サルは、お菓子をくれない人間は違反者と見なされ、激怒し脅かして強奪するようになります。食べ物の分配は、彼らにとってはルール違反になります。ちなみにチンパンジーは食物を仲間に分け与えることができます。分配をします。ここが面白いところです。
このニホンザルは母系社会です。子供が大きくなるとオスは、群れから出て行きます。ライオンと一緒です。群れはメスを中心とした母系社会で、メスは生まれた群れを離れません。
発情期には乱婚となるので父親はわかりません。つまりニホンザルの社会に特定の夫婦は存在しません。オスは自分の子がどれかわからないし、子も自分の父が誰か分かりません。父子の関係がないのだから、オスは子育てにもかかわりません。
母親だけが乳を与え、常に一緒にいて守ります。なのでメスは自分の子供や近親の子しか守りません。逆に言うと、他の子供が危険にさらされていても助けません。ここがライオンと違うところです。ただし、オスは、危険にさらされている子供があると、無差別に駆けつけてたすける。オスは群れ全体を守ろうとしている。
温泉完備?のサル山
オスは4歳くらいから生まれた群れを離れ、はなれザルとして暮らしたり、発情期などをきっかけにほかの群れに入ったりを繰り返します。移るのに時間がかかることがあるために、ある程度の間は群れとは離れて、ひとりで暮らしているサルがいます。ヒトリザルとか、ハナレザルとよばれているサルがオスばかりなのはこういう理由です。
また、群れの中にはメスのほうが数が多いのもこのためです。新しい群れに入ったオスは、その群れからも3年ばかりするとでていってしまい、生涯にわたっていくつもの群れを点々としていきます。
このような社会集団の仕組みを「母系的複雄複雌群」とよんでいます。世界のさまざまな地域のサルが詳しく調べられるようになって、ニホンザルの仲間やそのほかの多くのアジアやアフリカのサルも同じ様な社会をもっていることがわかってきました。ただし、どのようなサルでも同じというわけではありません。たとえば、チンパンジーではオスではなく、メスが集団を移ります。
あとニホンザルの面白いところは、表情が豊かなところです。食べ物の好き嫌いや物事の好き嫌いが表情でわかる。時には笑います。しかも愛想笑いする。相手に敵意がないと、愛想笑いする。もちろん遊んでる時に笑うこともある。楽しそうに興奮した表情で笑います。
その一方で日光サル軍団のニホンザルは、とても素直で従順です。これはもともとニホンザルは群れで生活する習慣があるため、厳しい上下関係の規律を守ることが植え付けられています。ですから日光サル軍団のサルは、全て捕獲された野生のサルを使ってます。人間が飼っていたペットを教育しているわけではありません。上下関係を学んだ野生猿を使っています。だから人間がリーダーであることを理解すれば、意外にサルたちは服従すると言います。
また、数の概念を理解し、足し算したり人間の行動を見て覚え、理解して応用することが出来ます。人間が自動販売機でジュースを買うのを見たニホンザルが木の葉を投入口に入れてジュースを手に入れようとする姿も確認されています。その行動自体が何を意味するのか考えることができる。そのため、芸を覚える際も頻繁に餌付けを行う必要ありません。
それからサルは、グルメで知られています。食べ物に好き嫌いがある。具体的にいうと甘いものがだいすき。なので花の蜜を吸ったりもする。甘い小梨・山桜・ウワミズザクラ・オオシマザクラも大好物です。もちろん、アケビ・ツブラジイ・クヌギ・シバグリ・柿、ムクノキ、ヤブツバキ・イチジクなんかも大好物。熟して無くてもよく食べます。で、草津熱帯圏で100円で売っているサルの餌を見てみたら、ニホンザルが大好きなサツマイモでした。やっぱりと思いましたね。
逆に言うと、サルの大好物は、人間の大好物なんですよね。よく
「山にサルの食物がないから畑の作物を食べに来るのではないか」
と言いますが、そうではないと言います。人慣れが被害をつくるらしいことがわかっています。これを簡単に書くと誤解されそうなので、今回は、これ以上書きません。サルについては、このへんでやめて、次に熱帯ドームについて説明するとします。
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