2021年02月08日

閑古鳥だけれど親子の時間が増えて良かった!

 新型コロナによる非常事態宣言で、宿の方は閑古鳥が鳴いてる状態ですけれど、ひとつだけいいことがありました。息子といられる時間が、たっぷりと取れたことです。新型コロナによる閑古鳥は、去年の三月から始まっていますが、そのおかげでうちの嫁さんと息子はスキー三昧の日々を送りました。毎日のように親子でスキーを行っていました。

 もちろんお金がかかりますが、そこは世の中うまくできたもので、新型コロナでスキーを控えたお客さんが、Yahooオークション・メルカリなどでリフト券を投げ売りしていましたから、それをガンガン買い漁って、息子と嫁さんはスキー三昧の日々を過ごしたわけです。

 私はスキーができないので、恨めしそうに見ているだけ。

 ところが、嫁さんがスキー場で倒れてむち打ち症のような状態になってしまい、しばらくスキーをできなくなってしまった。当然のことながらネットで買い漁ったスキーリフト券が使えなくなったわけで、今度はそれを投げ売りすることになってしまった。人様の足元を見たのでバチが当たったよかもしれません。まあそれでも、買った時の値段で売れたようで、なんだかんだ言っても格安で親子スキーを楽しんだようです。

 もちろん収入が途絶えてしまっているので、お客さんに出すはずだった食材で、せっせとお弁当を作って、それを持って出かけています。うちの宿には冷凍庫がたくさんあるんですが、夏に買い漁ったトウモロコシやトマトなんかをスープにしたものを冷凍保存しているわけですが、それらの食材をお客さんに出せる見込みがなくなったので、それが自分たちの食事になってしまいます。おかげで冷凍庫がすっからかんにだって綺麗に空っぽになってしまうことによって、賞味期限をリセットすることができたことは本当に良かったです。


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 嫁さんがスキーで怪我をした後は、スノーシューで登山の毎日です。雪が溶けてからは普通のハイキングや登山をしました。何しろ二月末から六月初旬まで小学校が休みですから、息子と毎日、山に登っていました。もちろんお客さんもいませんので、遠慮なしに登山の日々です。こんなに親子で一緒にいられたのは、赤ちゃんの時以来だったので、非常に楽しかった。宿の経営は苦しかったけれど、楽しい毎日だった。

 そう考えているのは、私の家だけではなかったようで、軽井沢の離山とか、小浅間山で、大勢の親子とで合っていますが、みんな楽しそうでした。個人事業主は、こういう事態になって、一番苦しいはずなんですけれど、実は一番楽しそうだったと言ったら世間からバッシングを受けますかね?

 もちろん台所は火の車なんですが、こういう何もできない時にしかできないことができるわけで、それが登山だったわけです。体育館を使う運動はできない。プールに入ることもできない。スポーツジムも使えない。いわゆる施設を使う運動は全くできないわけですから、登山と陸上運動以外にやることがないわけです。

 読書しようにも図書館は開いてない。勉強させようにもチャレンジタッチなどのタブレットの教材に人が集中しすぎてインターネットに繋がらない。仕方がないので、問題集か何かを楽天ブックスで取り寄せてやらせたわけですが、何しろ時間がたっぷりあるので、あっという間に終わってしまう。どうしてこんなに早く終わってしまうんだろうと不思議に思ったんですが、よく考えてみたら通学時間がなかったからでした。


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 息子は、スクールバスを使う関係上、通学に往復二時間半も時間を取られています。学校に行く準備時間を考えたら三時間以上は取られているわけですが、これが全くなくなるわけですから時間が余るのも無理はない。あと学校で友達と遊ぶ時間もなくなってしまうので、その部分の時間も余ってしまう。あと近所の同級生と遊ぶ時間もなくなってしまった。新型コロナでよその家に遊びに行くことも憚られたからです。その時間も余ってしまった。つまり時間だけはたっぷりあったわけです。これを親子で有効に使えたのが大きかった。

 子供にしてみたら夏休みが二回あったようなものです。
 と言うか、学校に登校してなかった期間を考えてみたら、
 夏休みが四回あったようなものかもしれません。

 ただ、六月から学校が始まると、ものすごく忙しくなりました。夏休み縮小されて学校からの課題も今まで以上に増えた気がします。運動会も開会式とか、家庭訪問とか、PTAの諸々の作業とか、余計なことがなくなったので、親にとってはありがたかったと思います。

 そうそう、運動会をやってくれたことと、遠足をやってくれたことは、ありがたかった。子供達の楽しみを学校が中止しなかったことには、感謝してもしきれません。六年生のお子さん達も修学旅行に行けて良かった。それも東北地方と言う今までとは違った地域に修学旅行に行けて本当に良かった。


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 誤算だったの去年の十一月以降の感染拡大です。十一月に菅内閣が外国人の入国をフリーパスで認めるようになってしまったために感染大爆発して、それに伴い群馬県の非常事態レベルが四になってしまいクラブ活動ができなくなったことです。おまけに空手教室もキックボクシング教室も中止。冬は雪で陸上運動もできないし、かといって他にできるスポーツも無いのにスケート部も活動中止。

 うちの息子は、去年一年生だった時に小学校のスケート部に入って、それが本当に楽しかったようなので、今年から本格的にやりたいと言い出したために、高価なスケート靴とその付属品を買ったのですが、それが全部無駄になってしまった。

 群馬県の非常事態レベルが四になると、県立の高等学校のクラブ活動禁止になります。つまり嬬恋高校のスケートリンクは使用不可能になってしまう。それに伴って嬬恋村のスケート部の活動も中止になってしまったわけです。

 普通ならここであきらめるところなんでしょうが、ご存知の通り宿屋は閑古鳥で、毎日が暇でやることのない宿屋は、息子に接する時間だけは山のようにある。息子を軽井沢のスケートリンクに連れて行って自主練習させてあげることは、わけないことです。

 まあこんな親は、ウチくらいのもんだろうなーと思っていたら、とんでもなかった。軽井沢のスケートリンクに行ってみたら、親子でスケートの特訓をしているグループが、うじゃうじゃいる。みんな嬬恋村西部小学校と書いてあるワンピ(レース用スーツ)を着ている。その子供たちを親がマンツーマンで指導している。

 嬬恋村には、西部小学校と東部小学校の二つがあるのですが、西部小学校はスケートに熱心な小学校らしくて、息子が通っている東部小学校とは大違いな学校らしい。

 それにしても、こんな時間に親子でスケートリンクに来れる人間なんて、閑古鳥が鳴いている観光業者ぐらいしか考えられないのですが、全員見たことがない人たちばかり。つまり観光業者ではない。じゃあ一体どういう人たちなんだろう?と、不思議に思っていたんですが、偶然そこで知っている嬬恋村の学校の先生がいたので、聞いてみたら

「嬬恋村とは、そういうところなんです」
「西部小学校は、昔からスケート熱のあついところなんです」

ということらしい。親が国体の選手だったりするらしい。メダリストの黒岩彰選手によれば、スケート部と野球部で野球の試合をするとスケート部が勝ったりするらしい。つまり運動神経の良い子供たちは、みんなスケート部に入る風土の地域ということらしい。


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 それにしても、彼らは、いったい何の仕事をしてるんだろう? 昼間の四時頃から軽井沢で子供と一緒にスケートできる職業と言ったら、新型コロナウイルスで閑古鳥の鳴いてる宿屋くらいしか無いはずなんですけれど・・・・。農家の人たちなのか? 農家なら冬は仕事が無いから可能なのかな?

 恐ろしいのは、どうみても四歳児くらいの幼児にスピードスケート靴を履かせて滑らせている子供もいることで、スピードスケート靴というのは、他のスケート靴と違って立つのも難しいのに、どうやって立てるんだろう?と不思議でなりません。それ以前に、四歳児くらいの幼児が履ける靴のサイズがあることに驚きですし、靴だって安いわけでは無い。どうして、そういうものに金を出せるのか? 不思議で不思議でしょうが無い。

 息子が通う東部小学校との温度差が、あまりにも違いすぎるので、どうしてなんだろう?と疑問に思っているのですが、閑古鳥の鳴いてる宿屋のオヤジには、どうにも理解できない。

 ちなみに、今回の非常事態宣言によって、一月から二月まで、空手教室もキックボクシング教室も中止になってしまいました。もちろん雪で陸上運動もできないし、かといって他にできるスポーツも無く、たのみの綱のスケート部も活動中止。スノーシュー登山とスキーは、仕事と学校の関係で日曜日しかできないので、もうやれることは、軽井沢のリンクでスケートをさせるしかない状態です。

 で、毎日のように軽井沢に通っているわけですが、非常事態宣言によって、群馬県のスケートの大会すべてが廃止になってしまった。つまり目標が無くなってしまったのですが、バッチテストというものがあるらしいので、今年は、これが息子の目標になっています。おかげで息子の体力が落ちずにすみそうです。逆に私は、雪が解けて、スケートリンクの雪かきの趣味が無くなって、ちょっと淋しい日々を送っています。


つづく。

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posted by マネージャー at 05:07| Comment(0) | スケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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