浅間牧場の入り口にあります。
無人のバイク博物館です。
500円で暗証番号つきのキーをもらって入園します。
内部は、こんな感じです。
自転車バイクが展示してありました。
懐かしいですね。
今の若い人には分からないと思いますが、
昭和30年代には町中でよくみかけました。
古いフランス映画なんかにも出ていて、昔は免許無しで乗れたらしいです。
これは、火山レースの受付写真かな?
だとしたら場所は、北軽井沢のローソンあたりになります。
日本最初の公道バイクレースは、昭和30年に北軽井沢で行われた火山レースがはしりです。当時の国産車は、外国車に比べると著しく劣っていたため、国産車の育成が急務となりました。このレースにより、耐久性の向上や、欠点の洗い出しが行われました。ここから、国産車の性能はめざましく進歩し、多くのライダーが育った。そのことから、この「浅間」の地は、日本のオートバイの歴史の原点であるとされています。浅間記念館には幻の名車「陸王」をはじめオートバイの歴史を語るべく名車を取り揃えて展示してあります。
ちなみに普通なら公道を使ってレースの許可は下りないんですが、昭和30年に1回だけ、群馬県でおりた。許可された理由は、妙義山を県に寄付した人がいて、その人の伝手で交渉したら許可が下りたという話を聞いたことがあります。そのときに先々代の星野温泉社長が、少しばかりかかわっていたらしいのだが、詳しくは分かりません。なんでも星野の社長が、妙義山を県に寄付したばかりだから、今なら許可がおりるはず!ということで交渉したら下りたと言うことらしい。
第1回浅間高原レースは、1955年(昭和30年)11月5〜6日に開催。
北軽井沢をスタート地点とするコースは、公道(舗装路ではない)を用い、全長は19.2q。
30秒間隔で2台ずつコースインするインターバルスタート。
そして1万人近い観衆を集めたといわれています。
辺鄙な北軽井沢に1万人です!
レース結果は、各ライダーの順位とゴール時の前車との差だけが発表。レースタイムは一切公表されず、主催者側より報道陣に対して、レースタイムなどについては発表しないよう、再三にわたり命令があったらしい。ちなみに圧勝したのは、ヤマハで、気を良くしたヤマハの社長は、
「ここは、いいところだね、なんていうところなの?」
「嬬恋(つまごい)と言うらしいです」
ということから『ヤマハつま恋コンサート』がいつしか開かれるようになり、バイクより音楽で有名になったと聞いてますが、真偽のほどは定かではありません。逆にホンダの方は惨敗し、臥薪嘗胆でマン島レースで勝利して世界のホンダになったわけですから、そのへんも面白いところです。
(ヤマハのピット)
(ホンダのピット)
ちなみに、レースに参加したバイクの大半が、市販車を速く走れるようにチューニングして、何とかスポーツ車にしたものでした。いろんなアイデアも盛り込んで、レースで試す。つまりレースで実験していた。そして結果がでたら量産して販売する。ホンダ車は、新アイデアを入れ過ぎてしまって失敗したらしい。で、ホンダは負け続けたわけですが、この失敗で得たノウハウが、市販車をレベルアップし、後に常勝するきっかけになったと言います。
スタート地点の写真と、スタートの横断幕。
ゴールの写真と、ゴールの横断幕。
よく残ってましたね、横断幕が。
ちなみにレースのルートの一部は、浅間牧場がルートになっています。
下記の地図で確認してみてください。
牧場の斜面をバイクが登っている。
展示品
1 BMW R52
2 BMW R27
3 カワサキ W1S
4 カワサキ Z750RS
5 スズキ RGB500
6 スズキ GSX1100S KATANA
7 東京発動機 トーハツアロー
8 ホンダ ミニ白バイ
9 ホンダ ベンリイJC
10 ホンダ CB92
11 ホンダ リトルホンダP25
12 ホンダ C100輸出仕様
13 ホンダ カブF型
14 ホンダ CZ100
15 ホンダ CB750K
16 ホンダ SS50
17 昌和製作所 クルーザーSC57
18 丸正自動車製造 ライラックMKX
19 丸正自動車製造 ベビーライラック
20 丸正自動車製造 ライラックUY2型
21 目黒製作所 メグロ白バイ
22 目黒製作所 メグロK2
23 山田輪盛館 HOSKロードクイン
24 ヤマハ DT−1
25 陸王モーターサイクル 陸王プロトタイプ
26 陸王モーターサイクル 陸王RT−U
(メーカー名順)
営業期間
4月24日〜11月3日 火・水曜日定休(祝日、繁忙期は除く)
営業時間
10:00〜16:00
入館料金 売店にて販売
大 人 (高校生以上) 500円
小 人 (中学生以下) 無 料
※小人のみでの入館はできません。
※ペットの同伴はご遠慮ください。
※浅間牧場売店内は禁煙です。
つづく。
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