2021年05月21日

雨の日は軽井沢ガラス工房!(軽井沢でガラス体験するべき理由)

 最近は雨ばっかり降っていますね。なので、小さなお子さん連れのお客様から雨の日でも子供が遊べるプログラムはないかと言う質問をたくさん頂いています。

 というわけで、今回はガラス工芸の体験について紹介したいと思います。軽井沢はガラス工芸の本場で、若い芸術家が大勢修行しており、毎日のようにガラス芸術の新作が生まれつつあります。体験プログラムを用意してくれる場所も、軽井沢ガラスギャラリーアームス・軽井沢ガラス工房と、二ヶ所あり、この二つは隣同士です。場所は国道18号の蕎麦『かぎもとや』 の近くにあります。

 今回は軽井沢ガラス工房にお邪魔しました。
 ガラス業界では超有名人である伊藤けんじさんの工房です。

 この店の凄いところは、四歳からガラス体験できることです。
 下の画像をみてください。
 四歳からできるメニューが書いてあります。
 黄色い丸で囲ってある体験がそれです。
 四歳では無理でも6歳から可能な吹きガラス体験もあります。

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 ところでガラス体験は、全国いろんな所で行っていますが、軽井沢ガラス工房選ぶ理由があります。全国の多くのガラス工房が、軽井沢ガラス工房主催者の伊藤けんじ氏の弟子だったりするからです。彼の作品がYouTubeにアップされているので、みてください。



 すごい作品ですよね。
 彼の略歴は、以下の通りです。
 美大の講師までしています。
 どうりで教えるのがうまいわけです。

1987 川崎市中原区にAYA GLASS STUDIOをオープン。
1988 個展以後、毎年各地にて多数開催。(銀座松屋・池袋東武・富山美術館・SUWAガラスの里現代ガラスミュージアム・清里北澤美術館等、計100回以上開催)
1990 ヤンググラス造形展/グランプリ受賞
1993 国際ガラス造形展/日本硝子製品工業会長賞
1994 国際ガラス造形展/IGS大賞受賞
1997 川崎市高津区にAYA GLASS STUDIOを移転。
安部賞(学術文化部門)受賞・(他、受賞7回)
能登島ガラス美術館・富山美術館・SUWAガラスの里ガラスミュージアム・黄金崎ガラスミュージアム・清里北澤美術館・スペイン国立ガラス美術館等にコレクション。
武蔵野美術大学・NHK教育テレヒ/ガラス工芸・東京ガラス工芸研究所等講師を経る。
ベトロアートグラス(アメリカ)講師
国立ガラスセンター(スペイン)講師
2007 長野県北佐久郡軽井沢町に軽井沢ガラス工房&ギャラリー設立


 これだけの人なので伊藤氏から本格的に教わるとなると、5万円くらいの授業料がかかりますが、軽井沢ガラス工房では、お弟子さんが教えてくれるシステムなので、吹きガラスなら3800円から作ることが可能です。


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 工房では、お弟子さんが、いっぱいいて、多くの若手作家が生まれ全国に旅立っているそうです。 まあ、そんなことはどうでもいいとして、この 軽井沢ガラス工房の評判は、なかなかいい。二十年も宿屋をやっていて、ここの悪評を聞いたことが無い。お弟子さんたちの入替があっただろうに、それでも悪評が流れてこない。で、インターネットで検索してみたら、やはり口コミがよい。なので、数あるガラス工房の中から、ここを選んで息子とでかけました。ちょうど新型コロナウイルスが猛威をふるいだした頃です。

 で、行ってみたら体験プログラムがいっぱいある。
 まず吹きガラス体験。
 小学一年生より出来るらしい。

 まず、当日の朝に予約します。雨天がわかっているなら、早めに予約が一番。予約すれば待ち時間なく体験を始められます。スタッフも大勢いて小さな子どもにも優しく分かりやすく教えてくれ、楽しい雰囲気の中で体験できます。そして想像以上に素敵なグラスが作れると評判ですが、スタッフの方の指導が的確なために初心者でも、ある程度のものが作れるようです。特に小さいお子様の思い出作りに良いと思います。

 お子さん、小学校低学年から高校生と幅が広い場合は、年齢層に応じたプログラムが組めますし、年齢に応じた指導をうけられます。そのせいか家族連れの御客様に絶大な支持をうけているようです。


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 これはもう時効だと思うので、昔のことをお話しします。もう何年も前に若い女性が泊まりに来たことがありました。そして私に軽井沢で作ったガラス製品を見せてくれたことがあったんです。「素晴らしい作品ですね」と私が言うと、そのお客様は「これは私が7歳の時に軽井沢で作った作品なんです」と言いました。

 彼女は、10年以上前に大好きだったお父さんとガラス工房でガラス体験をしたそうです。雨が降っていたので私に勧められてガラス体験をしたということでした。もちろん私はそんなこと覚えていません。大勢泊まっていたファミリーのお客さんの一人に、そういう受け答えをしたのでしょう。そう私の勧めにお父さんと、7歳の女の子が軽井沢ガラス工房に行ってガラス体験をしたわけです。その女性客は言いました。
「実は、父が去年、天国に旅立ちました」
「・・・・」
「しばらくの間、何もする気が起きなかったんですが、机の奥に隠れていたガラス細工を見つけてしまって、もう1回、あのガラス細工を行ってみたいと思ったんですよね」
「いいものができそうですか?」
「できるといいんですけれど」
「出来ると思いますよ」
「できますかね」
「できますとも」

 小さい頃に体験したガラス作りが、彼女の大切な思い出になっていた。単なるガラス体験が、懐かしい記憶をタイムカプセルにしてくれたんだと思います。そう考えると、遊園地で遊ぶよりも、こっちの体験の方が、彼女にとっては良かったのかな・・・とも思いました。親子で、芸術体験し、そして軽井沢おもちゃ王国などの遊園地で楽しい思い出をつくる。で、何周年後にガラス作品が、記憶のタイムカプセルの封印を解いてくれるかもしれない。これは、ガラス体験だけでなく、陶芸体験にも言えるかもしれませんね。


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(美土里の洞の陶芸体験/明日紹介します)



 話を戻します。
 吹きガラス体験は、以下の価格でやっているようです。

https://activityjapan.com/publish/feature/1660

色付オリジナルマイコップ、3300円 (約30分の作業時間)
色付オリジナル風鈴、   3300円 (風鈴キット付)
Snow & Star 吹きガラス体験、3800円
金箔グラス:5000円
銀箔グラス:4000円

 ちなみに、この軽井沢ガラス工房の吹きガラス体験は、作業の大半を自身でやるスタイルで、実際に自分で吹きガラスをする。他の観光地でやっている吹きガラス体験(大半をプロが手伝うスタイル)とは違っています。なので時間もかかり完成品も不格好になる。しかし、それが自分の作品であるわけで、芸術だというわけです。アーティストの伊藤けんじさんは言います。そしてガラスのおもしろさに目覚めガラス仲間になってくださいと。


 この工房では、もっと安い体験プログラムもあります。

◆ステンドグラス風フォトスタンド作り体験(1650円)
◆サンドブラスト体験(2530円)
◆ジェルキャンドル体験(1370円〜)
◆彫り絵アート体験(1650円)
(消費税などの関係で料金が変更される場合があります)


 ちなみにうちの息子は、キャンドルを制作しています。
 これは最も安いプログラムで、四歳から体験できます。

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【キャンドル体験】
 1個 1250〜1800円ぐらい。

 ガラスのオブジェをならべて、高温で解かした透明ロウソクを流し込み、たのしいキャンドルを作る体験です。10分もあればできる時短の体験です。ただ、ロウが冷めるのに45分くらいかかるので、1時間は、みといたほうがいいかもしれません。

1.まず、キャンドルに入れるものを選びます。けっこう迷います。
2.選んだらカップに入れる。この選択によって作品が決まる。
3.完成したら高温で解かした透明ロウソクを注いで完成。
4.45分くらいかけて冷やしたら完成!
5.あとはラッピングしてもらって持ち帰ります。

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 息子の満足度はかなり高かった様子。
 簡単なので小さいお子さんには、キャンドル体験の方が良いかもしれません。
 他にもいろんな体験が出来ます。


◆サンドブラスト体験  1個 2300円〜

 サンドブラスト機を使って、コップや器など、好きなガラスに好きな絵や文字を彫ることができます。マスキングされていない部分がつや消しの状態となり、透明な部分との対比が美しい器が完成します。とにかく絵を描くのが好きとか、その日に持って帰りたいとか、暑さが苦手、という方にお勧め。


◆彫り絵アート体験 1個 1500円〜

 手作りガラス器に絵を描きます。
 キャンドルホルダーや風鈴にもお勧めです。


◆風鈴つくり体験 
  1)吹きガラスでの風鈴作り 3300円
  2)サンドブラスト+風鈴キット 2800円
  3)彫り絵ガラス+風鈴キット 2000円


◆フォトフレーム作り体験 1個  1500円

 ステンドグラス風の写真立ての制作体験です。
 ガラス板以外はすべてシール状の素材ですので、手軽に制作できます。
 絵を描くのが苦手な方でも楽しくカラフルな作品が出来上がります。


軽井沢ガラス工房
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉664-9
0267-48-0881
http://karuizawaglass.o.oo7.jp/

営業時間
10:00〜18:00(7月〜9月、GW 9:00〜19:00)
定休日 水・木曜日(7月〜9月、GWは無休)


 

つづく。

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posted by マネージャー at 16:01| Comment(0) | 総合観光案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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