2021年06月12日

赤チン

 イベルメクチンとは、北里大学特別栄誉教授の大村智博士が、微生物が生み出す「アベルメクチン」をもとにした化合物です。アメリカの製薬会社のメルク社との共同研究で、家畜やペットの寄生虫の治療薬として1981年に開発され、イヌのフィラリア症などの特効薬となりました。大型動物に効くのだから人間にも効くだろう、とアフリカで蔓延まんえんしていたオンコセルカ症(河川盲目症)の治療・予防に使ってみたらビンゴ。大村博士は、この業績を評価され、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

 このイベルメクチンが、新型コロナウイルスに効くという話が、ずいぶん前からありましたが、その話が、いつのまにか立ち消えになったのですが、また、最近になって注目を浴びつつあります。

 理由は2つで、その一つは、ワクチンがきかなかったインドで、イベルメクチンが効いたと言う事実があったそうです。インドでは、イベルメクチンを採用した州と採用しなかった州があったのですが、この差が劇的に違っていたらしいのです。しかも治療薬としてではなく、予防薬としてイベルメクチンが効果的であったという報告もでている。

 もう一つの事例はアフリカ。もともとアフリカでは、オンコセルカ症(河川盲目症)の予防薬としてイベルメクチンを予報接種していた。このアフリカでは、あまり新型コロナウイルスのパンデミックがおきてない。そのためかイベルメクチンを新型コロナウイルス治療に投与する事例が広がり、イベルメクチンは新型コロナウイルスに対する世界的な解決策となる可能性を秘めているという論文が続々と発表されているようです。

 もちろん反論もあるようです。whoは、「証拠が非常に不確実」だと指摘し、治験以外では使用すべきではないと声明を発表してます。アメリカの製薬会社でもイベルメクチンを総スルー。トランプ元大統領だけがイベルメクチンを押したけれど、医師たちの軍団に押されて使用禁止となって、高価なワクチン増産にはしってしまったと言います。

 日本の厚生労働省は、「適切な手続きを行ったうえで、イベルメクチンの新型コロナウイルスへの適応外使用を認める」としています。けれどイベルメクチンを新型コロナウイルスに適応する薬剤として、薬価を定めて公式に認められてないので、医師としては、まだ使いにくい状態。

 ちなみにイベルメクチンは特許が切れ、ジェネリック薬剤が大量に製造されています。最初にイベルメクチンを開発したメルク社は、イベルメクチンを新型コロナウイルスの治療薬として臨床試験をやる気はなく、別の新型コロナウイルスの新薬開発に取り組んでいます。わざわざ新薬を開発するのは、特許権のなくなったイベルメクチンをいまさら新型コロナウイルスの治療薬として適応を取り付けても、経済的なうまみは何もないということでしょうか?





 以上は、ネットニュースから聞きかじった情報です。

 ここからは、私の思い出話です。私が子供の頃、第二次世界大戦の戦争中に中国大陸で、衛生兵として活躍した人から直接聞いた話です。その人は、友人のおじいさんだったのですが、そのおじいさんに勲章を見せてもらったことがあります。戦争中大活躍して、何度も表彰されたということでした。といっても衛生兵ですから、武勇で表彰されたわけではなく、宣撫工作で何度も大勢の敵を寝返らせたために表彰されたらしいのです。将棋で言えば、敵の飛車・角が、勝手に味方になったようなものだったらしく、それで形勢大逆転になったということでした。

 で、どうやって敵を寝がえらせたかというと、
「赤チンとメンソレータムと正露丸だよ」
という。言ってる意味がさっぱり分からないので、わかるように教えてもらうと、満州とかモンゴルといった田舎に行くと、そこの人たちは、薬も医者もかかったことがないので、驚くほど治癒力があるらしい。そういう人たちの病気を薬で治してやると、ものすごく喜ばれたらしい。

 で、うわさが一挙に拡散して、2〜3日たつと百人くらい集まってくる。仕方が無いので、薬をつけてやる。アッという間に治ってしまい、その数日後には三百人くらい集まってくる。しかし、もう薬が無い。仕方が無いので、赤チンとか、メンソレータムとかを適当に塗ってやると熱が下がってしまう。ただの捻挫には、普通の水で冷やしてやるだけで、アッというまに治ってしまう。そのうち赤チンしか無くなってしまうと、腹が痛いと言う人には、薄めた赤チンを塗るだけで腹痛が治ってしまったらしい。

 その話を聞いたとき「そんなバカな」と思ったんですが、そのおじいさんは、真顔で「俺も、そんなバカなと思ったさ。でも治ったんだよ。不思議だよな。で、これを軍医に話したら真っ赤になって怒られたけどな。そんなデタラメな医療行為をしてはいかんとな」と、その人は軍医に怒られて飛ばされることになったわけですが、地元民たちにとっては、そんなこと関係ない。治してくれた、その人がヒーローなわけで、
「とばさないでください」
と哀願されたうえに、とばさないでくれれば、大勢の敵を寝返らすから・・・ということで、結果として赤チン治療が、大戦果になったらしい。

 whoという専門家の言うことを聞かずに、イベルメクチンでパンデミックを終息させつつあるインドのニュースを読んで思い出しました。ずっと記憶の中に封印してあった五十年前の話を、五十年ぶりに思い出してしまった。昔は、こういう面白い話が、たくさん転がっていたんですよね。思えば嫁さんのお爺ちゃんも、勲章をもらった人で、お婆ちゃんと大げんかして離婚して中国大陸に渡ろうとした過去があったとか。国交も無かったのに・・・。その話も、もうすこし詳しく聞いとくんだった。


つづく。

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posted by マネージャー at 20:50| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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