もちろん球技もダメ。仕方ないので、軽井沢の体育館を有料で借りて、バスケットやバレーやサッカーを教えましたが、サッカーのパスや、バスケットのドリブルさえも出来ないくらいに運動がダメだったし、上達する見込みも無かった。どうしてだろう?と考えた結果、空手や球技のゲームそのものに対する理解が無いためであることに気が付き、YouTubeの動画で、サッカー・バレー・バスケット・空手の試合をみせたが、つまんなそうに見ていた。ちっとも興味がもてないようだった。
これでは球技ができるわけがないと思い、考えたあげく、スポーツアニメを見せることにした。といっても、スポーツアニメの舞台は、たいてい高校生が主人公です。小学生が主人公のスポーツアニメをさがしたら、これが中々無い。いろいろ探しまくって、やっと見つけたのが、
「メジャー (第1シリーズ)」
だった。
で、これを息子に見せたら、みごとにはまり、シーズン1からシーズン6までの154話すべてを見てしまい、メジャーsecondまで見るしまつです。で、アニメのメジャーを見る度に庭で野球の練習をするようになり、バッティングセンターに連れて行けとせがんでくる。仕方が無いので母親が高崎にあるバッティングセンターに連れていったけれど、見事に1級も打てなかったらしい。一番遅い球速(60q)にしても打てなかったらしい。打てないどころかデットポールを何回も喰らったらしい。
で、なぜ打てないのか、私が息子の素振りを見てみたら、バットの持ち方が逆だった。右手と左手の上下が逆だった。おまけに足の位置も逆だった。抜刀のステップ(いわゆるチャンバラのステップ)で打とうとしていた。これじゃ打てるわけもないし、デットボールになるわけである。で、きちんと教えてみたら、面白いように打てるようになった。すると
「野球部に入りたい」
と言い出すが、それだけは許可できない。宿屋をやるかぎり、土日にスポーツができないので、土日をメインに活動する野球部には入れることはできない。そこで野球では無く、空手のアニメを見せればいいと思い、ヤフオクで
「空手バカ一代」
買って見せたわけだが、息子は「空手バカ一代」にピンとこなかった。終戦直後が舞台であり主人公の年齢が29歳ということもあり、息子にはちんぷんかんぷんだった。これは失敗だっと思い、ボクシングアニメである
「明日のジョー」
を見せたけれど、これもダメだった。時代が違いすぎて息子の頭がおいつかない。
やはり学園ものでないとダメか」
と思った私は、「バンブーブレード」という、高校の剣道部のアニメをみせたら、息子は、このアニメに感激し、剣道に熱中した。剣道をやりたいと言ってきた。そこで剣道の防具の値段を調べたら、頭が痛くなった。
これはいかんと、今度は、高校のバレーボールのアニメ
「ハイキュー」
を見せました。もちろん息子は熱中します。庭に行ってはバレーボールの練習をするようになる。
ところが、困ったことに、庭には駐車場があって、御客さんの自動車が駐まる。これを壊したら大変なことになるので、次には、高校のバスケットのアニメ
「あひるの空」
を見せました。バスケットなら庭では出来ない。もちろん息子は熱中します。
こうして、野球・空手・ボクシング・剣道・バレー・バスケットのアニメを私によって見させられた息子は、すっかりスポーツ好きになり、通知表の体育のところにも◎がつくようになってしまった。で、オリンピックが始まると、今までテレビなんか見向きもしなかった息子が、テレビのオリンピックに熱中してしまった。ありとあらゆる種目に熱中しだした。ラクビーもみるし、柔道も水泳も見る。オリンピック中継をガンガンみるようになってしまった。今までテレビに興味が無かった息子が、スポーツ中継にかじりつくようになってしまった。
「しまった!」
と思ったけれど、もう遅い。
つづく。
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