心配なのは、ドングリ・栗などの出来具合ですね。これが不作になると、山からイノシシやクマたちが下界に下りてきて畑を荒らしますから、そっちの方が怖いです。11月15日になると、狩猟が解禁になりますが、そのときにハンターさんたちが、うちに泊まりに来ますが、彼らの情報によると、最近のクマたちの動向に驚かされます。去年は、37頭も下界に現れたクマが捕獲(殺された?)されたと伺いました。去年も長雨でドングリが不作だったし、その前年には、台風19号がありましたから、それと関連があったのかもしれませんが、原因は分からずじまいです。
嬬恋村にクマが多いことは、20年前から知っていましたし、登山ツアーで何度も出会ってますし、個人的にクマの定点観察を、桟敷山・鼻曲山付近でしたこともあります。シャクナゲ園でも毎年のようにマーキングされていますし、旧草軽鉄道跡地・浅間牧場とゴルフ場の境界線にもよく出没します。
秋になると夕方17時頃に、大きな雄クマが、大きな体をユサユサと揺らしながら、道路をよこぎって浅間牧場に入っていくのを何十回とみていました。それが、ある年度から、ぱったりと見えなくなってしまうと「捕獲されてしまったのかなあ」と心配してしまう。小浅間山でも、ここ5年くらい、クマを見なくなりました。新しいマーキング(爪痕)もありません。そうなると「捕獲されてしまったのかなあ」と思ってしまう。
去年、小浅間山に登に行ったら、登山口で軽井沢町役場の人と警察が、登山者にチラシを配っていました。私ももらって登山しながらチラシを読んだんですが、内容がお粗末だったので、余計なことだとは思いつつ、これは間違いだという点だけを指摘しましたが、当人は、チラシを配るのが目的だったようで、指摘しても無駄でした。特にクマ鈴が効果あるような書き方は、まずいと、理由もつけて言ったのですが、柳に風というか、
「この道路は営林署の管轄だから」
という見当違いの発言が飛び出すしまつで、こりゃダメだと立ち去りました。ただ。若い警察官だけは、しきりに感心してクマの話を聞きたがっていたので、現場の最前線にいる人たちは、好奇心が強いんだなあと感心しました。
それはともかくとして、気になることは、最近、鹿が増えてきたことです。20年前には全くみなかった鹿たちを、軽井沢からの買い物帰りに、よく見かけるようになってきました。ちょっとヤバいなあと思っています。逆に見かけなくなったのが、フクロウです。台風19号以降、フクロウを見かけなくなっている。それ以前は、うちの近所の森でも、よく見かけたのに。これは台風19号による水害が原因だったのか? それとも、最近、大量に建設されている太陽光発電が原因なのか? よくわかりません。おそらく両方が原因なのでしょうが、いぜんは、何度も見かけたフクロウを全く見かけなくなったのには、ちょっと焦りを感じています。
唯一の救いは、夜に軽井沢から国道146号を走ると、森の中から座布団(むささび)たちが飛び回っているのを、時々、見かけるのが救いです。そして空飛ぶ座布団を見かけた日は、かならず良いことがあるから不思議です。
つづく。
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