あと、NHK教育テレビの 歌のおねえさん 。
若い人には、分からないかもしれませんが、
私が子供の頃は、堀江美都子が NHK教育テレビの歌のお姉さんをやっていました。
ちなみに私は60歳です。
60歳の私が子供の頃に NHK の歌のお姉さんだった。
そして彼女と私の年齢は4歳しか違いません。
つまり堀江美都子は、12歳でアニメソングでデビューして、15歳で歌のお姉さんをやっていた。
(なかよしリズム)
15歳で歌のお姉さん。
NHK 史上最年少の歌のお姉さんでしょう。
ちなみに歌のお兄さんが、初代ジャニーズの飯野おさみ。
この二人が一緒に歌ったり踊ったりしていました。
そして、なんだかんだで10年近く NHK教育テレビのいろんな番組で歌のお姉さんをやっていたわけだから、すごいですよね 。その影響は1980年代のユースホステルにも届いていて「切手のないおくりもの」が、ユースホステルで 歌われていたりしました。
ちなみに堀江美都子は、子供が主人公のドラマである「あばれはっちゃく」の主題歌も歌っていました。当時の子供たちは、この昭和なドラマに夢中だったと思います。児童作家の大家である山中恒が原作なので、セリフが昭和40年代だったのが笑えました。「あばれはっちゃく」の放送当時は、昭和50年代だったので、
「てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ」
「あんたの馬鹿さ加減には、母ちゃん情けなくて涙も出てこないわ」
という昭和40年代のセリフが、当時うけていました。
父親役の東野英心の演技もよかったですね。初代水戸黄門の東野英治郎(群馬県民)の息子ですが、全くもって似てない。似てないからか、映画『水戸黄門』で父親と一緒に共演していました。
東野英心といえば、「中学生日記」か「名も無く貧しく美しく」か「ウルトラマンタロウ」が有名ですが、役どころとしては、昭和の頑固親父である「あばれはっちゃく」の父親役が一番輝いてました。昭和40年代ぽくて、当時の子供たちは、みんな親しみを感じていました。
その逆が、ケンちゃんシリーズのドラマで、お上品すぎてリアルさに欠けていました。こんなおとぎ話のような家庭があるんだろうか?と、当時の子供たちは不思議そうに見ていたと思います。
話を戻します。
堀江美都子は、スポーツ根性ドラマの主題歌も歌っていました。 金メダルへのターンとか、燃えろアタックとか、決めろスマッシュとかです。特に小林亜星が作った『決めろスマッシュ』の主題歌は、一度聞いたら忘れられなくて、頭の中にこびりついてしまって耳から離れなかった。そのくらい声が透き通っていた。というか、当時はテレビをつけたら必ず何処かで堀江美都子の歌が聞こえてきたので、その声が脳にこびり付いて、離れなかったんだと思います。
ちなみに堀江美都子のデビューは、12歳の頃で、タツノコプロの紅三四郎の主題歌を歌っていましたが、それが大阪万博の前である昭和44年(1969年)ですから驚きます。私が子供の頃は、タツノコプロのアニメが全盛期で、宇宙エース、マッハGoGo、ハクション大魔王、 みなしごハッチ、いなかっぺ大将、科学忍者隊ガッチャマン、けろっこデメタンといった人気アニメを次々と作っていて、みんな夢中で見ていました。
その中でも、きわものだったのが『新造人間キャシャーン』で、当時、社会問題となっていた公害を防ぐためにロボットを開発したら、そのロボットが、公害を無くすために、公害の原因となる人間を抹殺するという、とんでもないストーリーでした。
しかも、そのロボットたちは、人間抹殺ロボットを工場で大量生産して、雲霞のごとく攻めてくる。数十万という数で攻めてくる。とても一人のヒーローで太刀打ちできない。それを人間側のヒーロー(キャシャーン)が、核兵器ぽい超破壊光線で爆破して地球を汚染するといった物語で、よく、こんなアニメを作ったものだと感心します。
私がジブリの『風の谷のナウシカ』を見たときに、真っ先に思い出したのが『新造人間キャシャーン』で、ナウシカに出てくる王蟲がロボットで、巨神兵がキャシャーンにダブって見えました。
『風の谷のナウシカ』は、『新造人間キャシャーン』を逆さにしたアニメにしか見えなかった。
宮崎駿は、こういうところを頂く癖があるので、どうしても、そんな風に疑ってしまう。
ちなみに『新造人間キャシャーン』の主題歌を歌っている人は、佐々木 いさおさんで、実は彼のお母さんとは知り合いです。30年前に毎週のようにお茶をしたことがあります。彼のお母さんは、若い頃から起業していて会社の女社長で、肝っ玉かあさんという感じでした。面白い話をたくさんしてくれました。京塚昌子さんみたいな感じに太っていて足を悪くしていました。が、若い頃はミス日本みたいな美人で、週刊誌か何かに写っているご自分の写真をみせてくれて、それが絶世の美女だったので驚いた記憶があります。
今思えば、佐々木 いさおさんの子供の頃のことを、いろいろ聞いておけば良かったんですが、エチケットとして話題にするのを避けていたので、今更ながら、ちょっと勿体なかったなと思っています。
つづく。
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